News

2022.03.10 11:00

『アンネ・フランクと旅する日記』アンネの心の叫びを託した本編シーンが到着!

  • Fan's Voice Staff

3月10日の「東京都平和の日」にあわせて、第74回カンヌ国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門に選出されたアニメーション映画『アンネ・フランクと旅する日記』より、アンネの心の叫びを託した本編シーンが到着しました。

第二次世界大戦末期の1944~45年(昭和20年)にかけて東京は大規模な空襲を受け、3月10日には10万人ともいわれる尊い命が奪われました。この東京大空襲をはじめ、戦災で亡くなった方へ、世界の平和を願うとともに今年も午後2時から1分間の黙とうをささげるなど、記念行事が行われます。

時を同じくしてドイツ軍占領下のオランダ・アムステルダム。家族とともに隠れ家生活を送っていたアンネ・フランクは1944年8月に逮捕され、列車で東へと送られることになります。最終的にベルゲン=ベルゼン強制収容所へ移され、1945年の2~3月(*没日は特定されていないと言われている)に、わずか15年の短い生涯を終えました。

解禁された映像は、過去から現代によみがえった「アンネの日記」が、今を生きる人々に訴えかけ、希望を託す30秒のメッセージ。アンネの空想の親友“キティー”を経て紡がれる言葉を切り取ったこのシーンは、今だからこそ世界中に響き渡るべき、心の叫びです。今日に至るまでアンネが伝えたかったのは、「すべての人が尊重されること」。今回の映像はキティーが警察や群衆に向けて行った演説のほんの一部で、本編には平和を願う気持ち、そして未来を期待して止まなかったアンネの美しきイマジネーションが凝縮されています。

==

『アンネ・フランクと旅する日記』(原題:Where Is Anne Frank)

「不思議だわ。これほど人間の邪悪な面を見てきても、今なお心の底で私は信じてる。人間の本質は“善”なのだと──」
現代のオランダ・アムステルダム。激しい嵐の夜、博物館に保管されているオリジナル版「アンネの日記」に異変が起きた。突然、文字がクルクルと動き始めて、キティーが姿を現したのだ!時空を飛び越えたことに気づかないキティーだったが、日記を開くと過去へさかのぼってアンネと再会を果たし、日記から手を離すとそこには現代の風景が広がっていた。目の前から消えてしまったアンネを探して、キティーは街を疾走する……。

原案/「アンネの日記」(ユネスコ「世界記憶遺産」2009年登録)
協力/アンネ・フランク基金
監督・脚本/アリ・フォルマン
声の出演/ルビー・ストークス、エミリー・キャリー
2021年/ベルギー・フランス・ルクセンブルク・オランダ・イスラエル/英語/99分/ビスタサイズ/5.1ch/日本語字幕:松浦美奈/映倫:G

日本公開/2022年3月11日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他全国公開
配給/ハピネットファントム・スタジオ
後援/オランダ王国大使館、イスラエル大使館
公式サイト
© ANNE FRANK FONDS BASEL, SWITZERLAND