『インフル病みのペトロフ家』日本版ポスター&新場面写真9点が解禁!
- Fan's Voice Staff
ロシア演劇界の鬼才にして気鋭の映画作家キリル・セレブレンニコフ監督が、大ベストセラー小説を原作に描きカンヌを驚かせた最新作『インフル病みのペトロフ家』の日本版ポスタービジュアルと新場面写真9点が解禁されました。
ソヴィエト崩壊後のロシア、エカテリンブルク。インフルエンザが流行する中、主人公のペトロフは高熱にうなされ、妄想と現実の間を行ったり来たり。やがてその妄想は、まだ国がソヴィエトだった子ども時代の記憶へと回帰し──。
解禁された場面写真では、ペトロフ家親子3人の姿から、夜の街で男たちが一斉に銃をかまえる様子まで、刺激的で謎めいた映画の世界観が伺えます。
監督のキリル・セレブレンニコフは、『The Student』(16年・未)や『LETO -レト-』(18年)でカンヌをはじめとする数々の映画祭で多数の賞を受賞するなど、監督として世界から注目を浴びるロシア演劇界の鬼才。2012年からモスクワのゴーゴリ・センターの芸術監督に若くして任命された演出家でありながら、2017年に国からの予算を横領した疑いで逮捕されて自宅軟禁状態に。日本でも公開された『LETO -レト-』がカンヌで絶賛され、サウンドトラック賞最優秀作曲家賞を受賞した際には、多くの映画人がセレブレンニコフの無罪を訴え、解放を求めましたがカンヌには参加できませんでした。本作の脚本は、その軟禁された環境の中で書いたといいます。
映画は、ロシア社会への強烈な風刺を孕みながら、妄想と現実の境目が曖昧な原作の世界観そのままに、セレブレンニコフ監督らしい型破りな芸術的感性と刺激的なアクションに彩られ、強烈なインパクトに溢れた一編。いくつものプロットが絡み合い、頻繁に幻覚のトリックにすり替わっては次々に展開され、熱に浮かされたような刺激的な映像体験をもたらします。どのように撮影されたのか気になってしまうほど複雑な長回しショットや、めくるめく場面転換は必見です。
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『インフル病みのペトロフ家』(英題:Petrov’s Flu)
監督/キリル・セレブレンニコフ
出演/セミョーン・セルジン、チュルパン・ハマートワ、ユリヤ・ペレシリド
原作/アレクセイ・サリニコフ著「Петровы в гриппе и вокруг него(インフル病みのペトロフ家とその周囲)」(邦訳未出)
2021年/ロシア=フランス=スイス=ドイツ合作/146分/DCP/カラー/日本語字幕:守屋愛/原題:Петровы в гриппе
日本公開/2022年4月23日(土)より、シアター・イメージフォーラム他全国順次公開
配給/ムヴィオラ
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