【ノミネート一覧】第79回ゴールデングローブ賞 映画部門（2022年）

第79回ゴールデングローブ賞（2022年）のノミネーションがLA現地時間12月13日（月）に発表されました。

HFPA（ハリウッド外国人映画記者協会）のメンバーによる投票で決まるゴールデングローブ賞。差別的および閉鎖的な体質が非難され、組織の改善が急務のHFPAですが、米国における最も歴史のある映画賞の一つであるゴールデングローブ賞は続行となりました。

最多7ノミネートを獲得したのは、『ベルファスト』と『パワー・オブ・ザ・ドッグ』。『ベルファスト』は、実力派俳優にして監督でもあるケネス・ブラナーの自伝的映画。9歳の少年の目を通して故郷アイルランドへの愛や幼少期への郷愁を描き、第46回トロント国際映画祭で観客賞を受賞。アカデミー賞候補としても名前が挙がっていました。

トーマス・サヴェージの小説をベネディクト・カンバーバッチ主演で映画化した『パワー・オブ・ザ・ドッグ』は、1920年代のモンタナ州の農場を舞台にした人間ドラマ。監督のジェーン・カンピオンは、1993年のカンヌ国際映画祭で『ピアノ・レッスン』によって女性監督として初めて最高賞のパルムドールを受賞。本作は今年のベネチア国際映画祭で銀獅子賞（監督賞）を獲得しています。

ノミネート数では、『ドント・ルック・アップ』『ドリームプラン』『Licorice Pizza』『ウエスト・サイド・ストーリー』がそれぞれ4ノミネート、『愛すべき夫妻の秘密』『DUNE/デューン 砂の惑星』『ミラベルと魔法だらけの家』がそれぞれ3ノミネートで続いています。

非英語映画賞（旧・外国語映画賞）では、濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』がノミネート。カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞後、ニューヨーク映画批評家協会賞、ボストン映画批評家協会賞を制するなど賞レースを席巻中で、日本代表に選出されているアカデミー賞でも健闘が予想されます。

以下、映画部門のノミネーション一覧です。

作品賞（ドラマ部門）

『ベルファスト』ケネス・ブラナー監督（Focus Features）
『コーダ あいのうた』シアン・ヘダー監督（Apple TV+）
『DUNE/デューン 砂の惑星』ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督（ワーナー・ブラザース）
『ドリームプラン』レイナルド・マーカス・グリーン監督（ワーナー・ブラザース）
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』ジェーン・カンピオン監督（Netflix）

作品賞（ミュージカル・コメディ部門）

『シラノ』ジョー・ライト監督（MGM）
『ドント・ルック・アップ』アダム・マッケイ監督（Netflix）
『Licorice Pizza』ポール・トーマス・アンダーソン監督（MGM）
『tick, tick… BOOM! : チック、チック…ブーン!』リン＝マニュエル・ミランダ監督（Netflix）
『ウエスト・サイド・ストーリー』スティーブン・スピルバーグ監督（ウォルト・ディズニー）

主演男優賞（ドラマ部門）

マハーシャラ・アリ『スワン・ソング』
ハビエル・バルデム『愛すべき夫妻の秘密』
ベネディクト・カンバーバッチ『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
ウィル・スミス『ドリームプラン』
デンゼル・ワシントン『マクベス』

主演女優賞（ドラマ部門）

ジェシカ・チャステイン『タミー・フェイの瞳』
オリヴィア・コールマン 『ロスト・ドーター』
ニコール・キッドマン『愛すべき夫妻の秘密』
レディー・ガガ『ハウス・オブ・グッチ』
クリステン・スチュワート『スペンサー』

主演男優賞（ミュージカル・コメディ部門）

レオナルド・ディカプリオ『ドント・ルック・アップ』
ピーター・ディンクレイジ『シラノ』
アンドリュー・ガーフィールド『tick, tick… BOOM! : チック、チック…ブーン!』
クーパー・ホフマン『Licorice Pizza』
アンソニー・ラモス『イン・ザ・ハイツ』

主演女優賞（ミュージカル・コメディ部門）

マリオン・コティヤール『アネット』
アラナ・ハイム『Licorice Pizza』
ジェニファー・ローレンス『ドント・ルック・アップ』
エマ・ストーン『クルエラ』
レイチェル・ゼグラー『ウエスト・サイド・ストーリー』

助演男優賞

ベン・アフレック『The Tender Bar』
ジェイミー・ドーナン『ベルファスト』
キアラン・ハインズ『ベルファスト』
トロイ・コッツァー『コーダ あいのうた』
コディ・スミット＝マクフィー『パワー・オブ・ザ・ドッグ』

助演女優賞

カトリーナ・バルフ『ベルファスト』
アリアナ・デボーズ『ウエスト・サイド・ストーリー』
キルスティン・ダンスト『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
アーンジャニュー・エリス『ドリームプラン』
ルース・ネッガ『PASSING －白い黒人－』

監督賞

ケネス・ブラナー『ベルファスト』
ジェーン・カンピオン『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
マギー・ジレンホール『ロスト・ドーター』
スティーブン・スピルバーグ『ウエスト・サイド・ストーリー』
ドゥニ・ヴィルヌーヴ『DUNE/デューン 砂の惑星』

脚本賞

ポール・トーマス・アンダーソン『Licorice Pizza』
ケネス・ブラナー『ベルファスト』
ジェーン・カンピオン『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
アダム・マッケイ『ドント・ルック・アップ』
アーロン・ソーキン『愛すべき夫妻の秘密』

非英語映画賞（旧外国語映画賞）

『Compartment No. 6』ユホ・クオスマネン監督（フィンランド／ロシア／ドイツ）
『ドライブ・マイ・カー』濱口竜介監督（日本）
『The Hand of God』パオロ・ソレンティーノ監督（イタリア）
『A Hero』アスガー・ファルハディ監督（フランス／イラン）
『Parallel Mothers』ペドロ・アルモドバル監督（スペイン）

作曲賞

アレクサンドル・デスプラ『フレンチ・ディスパッチ』
ジャーメイン・フランコ『ミラベルと魔法だらけの家』
ジョニー・グリーンウッド『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
​アルベルト・イグレシアス『Parallel Mothers』
ハンス・ジマー『DUNE/デューン 砂の惑星』

歌曲賞

“Be Alive”『ドリームプラン』
“Dos Oruguitas” 『ミラベルと魔法だらけの家』
“Down to Joy”『ベルファスト』
“Here I Am (Singing My Way Home)”『リスペクト』
“No Time To Die”『007／ノー・タイム・トゥ・ダイ』

アニメーション映画賞

『ミラベルと魔法だらけの家』（ウォルト・ディズニー）
『Flee』（Neon / Participant）
『あの夏のルカ』（ウォルト・ディズニー）
『My Sunny Maad』（Totem Films）
『ラーヤと龍の王国』（ウォルト・ディズニー）