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2021.12.06 14:00

『クレッシェンド 音楽の架け橋』日本版本予告が解禁!黒柳徹子、山田洋次ら著名人9名より称賛コメントが到着!

  • Fan's Voice Staff

パレスチナとイスラエルの若者たちによるオーケストラの、和平コンサートが迫る21日間の波乱の合宿の行方を描く感動作『クレッシェンド 音楽の架け橋』の日本版本予告が解禁!黒柳徹子、山田洋次ら著名人9名より称賛コメントが到着しました。

「カノン」を奏でるピアノの音色とともに幕を開ける本予告。世界的指揮者のスポルクが、長年の紛争で敵対するパレスチナとイスラエルから集まった若者たちの和平オーケストラを結成し、若者たちは、家族の反対や厳しい検問などを乗り越え、音楽家という夢に向かって共同合宿に挑みます。ところが、「テロリスト!」「人殺し!」と罵声を浴びせながら憎しみをぶつけ合ってしまう若者たち。そんな深い分断を前に、スポルクの「互いの心の音を聴いてごらん」という呼びかけが、ともに音楽を奏でる彼らの気持ちを動かし始めます。果たして、彼らは心をひとつに和平コンサートを成功させられるのか──?

モデルとなった実在の楽団は、現代クラシック音楽界を代表する巨匠指揮者ダニエル・バレンボイム率いる「ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団」。米文学者エドワード・サイードと共に、中東の障壁を打ち破ろうと1999年に設立し、「共存への架け橋」を理念に現在も世界中でツアーを行うなど活動を続けています。

彼らのスピリットから着想を得て脚本を共同で書きおろし、監督も務めたのは、イスラエル・テルアビブ出身でヒューマンドラマの名手として知られるドロール・ザハヴィ。若者たちを導くマエストロを演じるのは、『ありがとう、トニ・エルドマン』で絶賛されたペーター・シモニシェック。

以下、到着したコメントです(順不同・敬称略)。

石丸幹二(俳優・歌手)
音楽は、世界の共通言語。
未来を担う彼らの瞳が、
憎しみで閉ざされてしまわぬよう、
しっかりと隣人の瞳に応え、
希望の光を分かち合っていけるよう、
切に願う。

菊池亮太(ピアニスト)
古来より偉大な音楽家達の多くは、紛争や人種差別、政治的抑圧の中で激動の世界と戦いながら、それでも何かを伝えるために音楽を作ってきた。
この映画は、平和に慣れた我々によりリアルにその事実を突きつけてくる。

黒柳徹子(女優・ユニセフ親善大使)
音楽は素晴らしい!なんて、しゃれた映画なんでしょう。音楽が平和を連れてくる。そのことが、この映画で何よりも、はっきりする。その懸け橋に、オーケストラを使った監督に、心からブラボーを!!

廣津留すみれ(ヴァイオリニスト)
「音楽で世界を平和に」なんて夢物語なのかもしれない、
命をかけて音を紡ぐ若者たちの姿に冷酷な現実を突きつけられます。
それでも対話を続けることの大切さと尊さ。多くの人に届いてほしい。

藤田真央(ピアニスト)
こんな悲しくて切ない音楽を聴いたのは初めての体験です。この2月、私はまさにイスラエルのテルアビブで、イスラエル・フィルハーモニーと1週間に渡りコンサートをしますが、世界平和を願わずにはいられません。音楽に力を!!

宮本笑里(ヴァイオリニスト)
『弦は銃じゃない、体の一部だ』
例えの「銃」に胸を抉られた。
あらゆる障害、葛藤のなかを乗り越えようとする姿は
言葉に出来ないほどに美しく、魂を感じる。
祈りの想いが響き溢れるラストシーンは
脳裏に刻まれます。

安田菜津紀(NPO法人Dialogue for People副代表/フォトジャーナリスト)
「分かり合える」「許し合える」…構造的な暴力を無視して、安易な言葉を投げかけることはできないかもしれない。
大切なのは「それでも…」と相手に歩み寄る小さな一歩の積み重ねなのだと思う。

柳澤寿男(バルカン室内管弦楽団音楽監督・指揮者)
音楽によって、民族対立から生まれた悲しみを乗り越え、憎しみの心が和らいでいく場面を、コソボ紛争後何度も経験しました。すべて「会う」ことから始まります。
彼らのボレロは、人間誰もが心の奥底に持っている共存共栄のハーモニーなのです。

山田洋次(映画監督)
国や民族同士が憎しみ合い、紛争が絶えない愚かしさに対し、
怒りをぶつけるように「ボレロ」が美しく演奏される。
これぞ現代の音楽映画。

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『クレッシェンド 音楽の架け橋』(原題:Crescendo #makemusicnotwar)

世界的に有名な指揮者のエドゥアルト・スポルクは、紛争中のパレスチナとイスラエルから若者たちを集めてオーケストラを編成し、平和を祈ってコンサートを開くというプロジェクトを引き受ける。オーディションを勝ち抜き、家族の反対や軍の検問を乗り越え、音楽家になるチャンスを掴んだ20余人の若者たち。しかし、戦車やテロの攻撃に晒され憎み合う両陣営は激しくぶつかり合ってしまう。そこでスポルクは彼らを南チロルでの21日間の合宿に連れ出す。寝食を共にし、互いの音に耳を傾け、経験を語り合い…少しずつ心の壁を溶かしていく若者たち。だがコンサートの前日、ようやく心を一つにした彼らに、想像もしなかった事件が起きる──。

監督/ドロール・ザハヴィ
主演/ペーター・シモニシェック
2019年/ドイツ/英語・ドイツ語・ヘブライ語・アラビア語/112分/スコープ/カラー/5.1ch/日本語字幕:牧野琴子/字幕監修:細田和江

日本公開/2022年1月28日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国公開
配給/松竹
公式サイト
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