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2021.11.25 12:00

ロジャー・ミッシェル監督『ゴヤの名画と優しい泥棒』日本版予告編&ポスターが解禁!

  • Fan's Voice Staff

ロンドン・ナショナル・ギャラリーで実際に起きたゴヤの名画盗難事件の知られざる真相を描いた映画『ゴヤの名画と優しい泥棒』の日本版予告編とポスター、新場面写真8点が解禁されました。

世界中から年間600万人以上が来訪・2,300点以上の貴重なコレクションを揃えるロンドン・ナショナル・ギャラリーから盗まれた、ゴヤの名画「ウェリントン公爵」。ロンドン警視庁は大勢のマスコミの前で、この事件は、国際的な犯罪組織の犯行と公表。翻弄される警視庁とマスコミでしたが、犯人の要求が明らかに。それは、老人たちの公共放送の受信料を無料にすることでした。犯人のケンプトン・バントン(ジム・ブロードベント)は自らを「理不尽な税金と闘う、私はロビン・フッドみたいだ」と称しますが、「ただのバカよ」と一蹴する妻のドロシー(ヘレン・ミレン)。映像の後半は一転、夫妻の物語にクローズアップされ、「全ては人類のために!」と息まくケンプトンに対して、「家族も守れないくせに」と強く責めるドロシー。ケンプトンの悲しそうな表情からは、長年連れ添う2人の間にも何か“しこり”があることを予感させます。

ドラマチックな音楽と共に迎えるクライマックスではケンプトンの「弱きを助ける」信念の強さが描かれ、ケンプトンの弁護人(マシュー・グード)は、「彼は盗っ人ではありません。ゴヤを借りて世界の弱者を救おうとした」と法廷で説き、ケンプトンの「人は誰しも孤立する時が来る。だから寄り添う人が必要だ」という言葉が続きます。名画で世界を救おうと人々に優しく寄り添ったケンプトン・バントンの魅力がたっぷりと詰め込まれた、笑いと涙を誘う、感動の映像となっています。

さらに予告の最後には、「怖い絵」の著書・美術評論家の中野京子より、「アガサ・クリスティーのミステリーばりに、アッと驚くサプライズまで用意されているので、お楽しみに!」というコメントが添えられています。

新たに到着した場面写真では、キッチンで仲睦まじく手を取り合う夫婦の姿や、息子(フィン・ホワイトヘッド)と共に街頭でTVの受信料無料を訴えるケンプトン・バントンの姿が切り取られています。

監督は『ノッティングヒルの恋人』(99年)のロジャー・ミッシェル。今年の9月に惜しまれながら逝去し、本作が長編遺作となりました。

主人公ケンプトン・バントンを演じるのは、『アイリス』(01年)でアカデミー賞助演男優賞を受賞、『ハリー・ポッター』や『パディントン』シリーズや、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(11年)など多くの話題作に出演するジム・ブロードベント。長年連れ添った妻ドロシー役を、『クィーン』(06年)でアカデミー賞主演女優賞を受賞、ジャンルを問わず幅広い作品で圧倒的な存在感を放つヘレン・ミレン。オスカー俳優のふたりによるユーモア溢れる軽妙な夫婦の会話劇も見どころのひとつです。また、『ダンケルク』(17年)の好演が記憶に新しいフィン・ホワイトヘッドが息子役、『ダウントン・アビー』(19年)『キングスマン:ファースト・エージェント』(21年)のマシュー・グードが弁護士役として出演し、イギリスを代表する名優たちが集結しました。

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『ゴヤの名画と優しい泥棒』(原題:The Duke)

監督/ロジャー・ミッシェル
出演/ジム・ブロードベント、ヘレン・ミレン、フィン・ホワイトヘッド、アンナ・マックスウェル・マーティン、マシュー・グード
2020年/イギリス/英語/95分/シネマスコープ/5.1ch/日本語字幕:松浦美奈

日本公開/2022年2月25日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開!
配給/ハピネットファントム・スタジオ
後援/ブリティシュ・カウンシル
公式サイト
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