『世界で一番美しい少年』日本版予告編＆新場面写真2点が解禁！

Fan's Voice Staff

『ベニスに死す』（71年）で主人公を破滅に導く少年タジオを演じたビョルン・アンドレセンの衝撃の真実を描いたドキュメンタリー『世界で一番美しい少年』の日本版予告編と新場面写真2点が解禁されました。

“世界一の美少年・タジオ”を探すためにヴィスコンティが行った大規模オーディションのひとコマから始まる予告編。集められた多くの少年の中からアンドレセンの姿を見つけたヴィスコンティは、彼に歩み寄り、「美しい」と声をかけます。まさにこれが、アンドレセンの運命を変えた瞬間でした──。

『ベニスに死す』のカンヌ国際映画祭の華やかな狂騒からアンドレセン来日時のファン達の熱狂、日本で行った芸能活動の様子など、豊富なアーカイブ映像により1本の映画をめぐる映画史を描くとともに、約50年を経て古老役で出演した『ミッドサマー』（19年）でのメイキング映像も。また、アンドレセン家が残してきたホームビデオや音源なども多く使用され、『ベニスに死す』出演前に記録された、行動的でありながら音楽好きといった彼のごく普通の少年としての一面なども紹介。さらに、熱狂の”あの頃”に訪れた都市を再び巡ったアンドレセンの、自身の記憶をたどる言葉が、ノスタルジックな映像美とともに切り取られています。

語られなかったアンドレセン自身の物語を明かすことで再び歩き出そうとする彼に寄り添い、5年をかけて製作した監督のクリスティーナ・リンドストロムとクリスティアン・ペトリは連名で、「私たちは単純な返事よりも興味深い問いかけを信じ、これは簡単な物語ではないことも理解しつつ、魅惑的なものとなっていることを心から願っています。そして、多くの層が重なった物語を伝えることで、ビョルン自身の複雑で深みのある人間性がさらに前に向かっていくことを信じているのです」とコメント。さらに、「私たちは、この映画があの少年が他人によって作られたイメージ、アイコン、ファンタジニーとなり、青年期の人生を奪われた物語に耳を傾ける機会を観る者に伝えることが出来ればと願っています。2021年は『ベニスに死す』のワールド・プレミアで、ルキノ・ヴィスコンティがビョルン・アンドレセンを「世界で一番美しい少年」と高らかに宣言してから50年となる年です。その年に、あの少年が真の姿で帰ってきたのです」とも語っています。

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