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2021.11.10 17:00

『ハウス・オブ・グッチ』ロンドンプレミアにレディー・ガガ、アダム・ドライバーらが登場!

  • Fan's Voice Staff

世界屈指のファッション・ハイブランド“GUCCI”。華麗なるグッチ一族崩壊の闇に包まれた真実をリドリー・スコット監督が描くサスペンス『ハウス・オブ・グッチ』のロンドンプレミアが、現地時間11月9日(火)に開催され、レディー・ガガ、アダム・ドライバーら豪華キャスト陣やスタッフが登場しました。

会場はロンドン・ウエストエンドにあるイギリス最大の劇場の1つであるオデオン・ラックス・レスター・スクエア。世界屈指のファッション・ハイブランド“GUCCI”の華麗なる一族崩壊の闇に包まれた実話を描くサスペンスの幕開けを一目見ようと、若い世代を中心に200人以上のファンが集まり、コロナ禍でメディアの数が制限された中で、地元イギリスメディアを中心に、運良く参加できた日本とドイツの媒体が集結しました。

キャスト一人ひとりの大きなポスターが掲げられた会場には、レディー・ガガの楽曲が次々と流れており、集まったファン達は大合唱をしながらキャストの登場を待ち侘びる中で、グッチ家に入り、夫殺害の犯行に及ぶパトリツィア・レッジャーニ役を務めた主演のレディー・ガガが登場すると、ファンからは周囲の音がかき消すほどの叫び声が!ガガの身を包む鮮やかな紫色のプリーツドレスは、先日、アレッサンドロ・ミケーレが発表した「GUCCI LOVE PARADE」コレクションのもので、今回が初お披露目。ドレスの袖を振り上げ、網タイツをちらつかせながら華やかなポーズを決める姿がスクリーンに映し出される度に、大歓声が沸き起こりました。

リドリー・スコット監督の妻で本作のプロデューサー、ジャンニーナ・スコットも登場し、指輪を見せ合い、ガガとキスを交わそうとするなど、仲睦まじい姿を見せ、さらに、アダム・ドライバー、ジャレッド・レト、ジェレミー・アイアンズ、サルマ・ハエック、カミーユ・コッタン、ジャック・ヒューストンら豪華キャストが続々登場。長年GUCCIのミューズを務めるレトは、ターコイズ色のベルベットスーツに心臓がモチーフのバッグ、ハエックもGUCCIのゴールドドレス姿で登場しました。

ガガは初主演映画『アリー/スター誕生』(18年)以来、3年ぶりの映画主演となりますが、「今回は以前ほど怖くなかった。それがなぜかは分からないんだけど、ただそうだった」と語り、今回のプレミアイベント参加には、「最高に興奮している。ファンが至るところにいて、とても大きなイベントだからね。ここでロンドンの人々を見るのは素敵。何百人、何千人もの人がいるのを見るのは素晴らしい。みんなに劇場で観てもらえるのが嬉しい。素晴らしいこと。監督のリドリー・スコットや、今日ここに集結したキャスト陣にとっても、これは喜ばしいこと」と喜びを露わにしました。

自身が演じるパトリツィア・レッジャーニについて、ガガは脚本を読むまで知らなかったといいながらも、「脚本そのものだけでなく、このキャラクターに惚れ込んだ。正直なところ、私は彼女の強さを尊敬する。そして弱さも、ね。殺人犯を演じるのは難しいもの。彼女が晩年に共謀したその邪悪さを、私は本質的に支持しないからね。それからまた、マウリツィオは彼女の強さに惚れた。この作品において、私たちはある女が崩壊していく物語を観るのだと思う。彼女についてというのは、ある意味、女だけが理解できる物語だと思う。でも映画『ハウス・オブ・グッチ』が素晴らしいのは、伝説的な監督リドリー・スコットが、ある家族についての作品を作ったということ。イタリア人一家で、そのイタリア人一家のビジネスについて、そして一人の女がそのビジネスに参入しようとするとどうなるか、そして男たちがそれを阻止する様について」と、作品の魅力を訴えています。

アカデミー賞受賞キャストとの共演について、ガガは「このキャスト陣は素晴らしい。大好き。アダム・ドライバーと毎日共演するのは、最高にワクワクするものだった。彼は熟達したプロで、優秀で、理知的で、楽しく、愉快なの。共演はとても楽しかった。ジャレッド・レトも、ジェレミー・アイアンズも、アル・パチーノも、サルマ・ハエックも、ジャック・ヒューストンも、全員と一緒に仕事をするのが楽しかった。この映画は決して忘れることのない経験だった」と振り返っています。

初タッグとなったリドリー・スコット監督については、「彼は毎日私に、『さあ、このシーンは何についてだと思うかい?』と聞いた。それは彼がそれについて知らなかったからではなく、私がどう言うかに興味を持ってくれたから。私は男社会に生きる女だと感じるのだけど、男性に『君はどう思う?』と言われることによって力を与えられるし、愛されていると感じる。富や家父長制がテーマの作品では、私たちに高揚感を与えてくれた。リドリー・スコットにはお礼を言っても言い切れない」と語っています。


 
最後に、本作を楽しみにしている日本のファンに向けて、「私の日本のファンのみなさん、(日本語で)“愛してます”。みんなのことを心から愛しています。長年に渡って私に愛と支援をくださり、どうもありがとう。みなさんの恵み、健康、家族のために祈っています。そして『ハウス・オブ・グッチ』を楽しんでもらえますように。本作は世界のために作った映画。日本の女性が一つになりこの映画を観て、男の世界で私たち女性が持つ感情を抱いてもらえればと願っています」と、日本語を交えながら愛情のこもったメッセージを送りました。

レトはガガとの共演について、「彼女との共演は最高だった。彼女は夢のようだった。彼女の勇気、仕事に対する姿勢は素晴らしいと思うし、共演できて光栄だね。彼女と一緒のシーンがもっとあったら良かったのにと思う」と喜びを噛み締め、共演シーンの多かったアル・パチーノについては、「彼と共に過ごした時間はとても素晴らしかった。アル・パチーノは僕のお気に入りの俳優の一人。仕事を通して彼には演技について、その可能性について教わった。そして思い切って賭けに出ると何が可能となるかについて教わった。彼との共演は最高だったね。これにはとても感謝している。彼は大好きだよ(笑)」と振り返っています。

アダム・ドライバー演じるマウリツィオの父、ロドルフォ・グッチ役を演じたアイアンズは、「彼はイタリア人の父親で、独占欲が強く、型にはまった、保守的な男だ。自分の未来ではなく過去に囚われている。本作のキャスト陣との共演は楽しかった。錚々たる面々だ。素晴らしい物語であり、リドリー・スコットという優れた監督がいた。彼は壮大な映画を作る術を知っている。正に往年の映画を、ね。我々はずっと長いこと、閉じ込められてきたわけだから、本作はファンが今観たいと願う作品だろう。ずっと小さな画面を観てばかりだったが、今では劇場に行って、大画面で最高に素晴らしい作品を観ることが出来る。リドリー・スコットはフィルムメーカーであるだけでなく、画家でもあると言える。彼はスクリーン上に素晴らしい絵を描く。ファンはそれも楽しむことができるだろう」と本作の素晴らしさをアピールしました。

続けてアイアンズは、「アダムとの共演は素晴らしかったよ。彼のことはずっと長いこと、高く評価してきた。彼は僕の息子役を演じたんだが、彼と知り合うことができたのはとても嬉しかったね。」と語り、ガガについても「レディー・ガガは類稀だ。女優としては比較的経験は浅いと本人は思うだろうが、彼女は素晴らしい。とてもプロ意識が高い。才能に溢れ、地に足のついた素晴らしい女性だよ。最高だね」と絶賛しました。

その後も大勢のファンが集まり、満員御礼となったプレミア上映での舞台挨拶にもキャストが全員揃って登壇。華やかなステージには終始歓声が響き渡り、映画界が久々に活気づいたと言える大盛況のロンドンプレミアは、公開に向けてさらなる弾みをつけ幕を閉じました。

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『ハウス・オブ・グッチ』(原題:House of Gucci)

監督/リドリー・スコット 
脚本/ベッキー・ジョンストン、ロベルト・ベンティベーニャ
原作/サラ・ゲイ・フォーデン『ハウス・オブ・グッチ 上・下』(実川元子訳、ハヤカワ文庫、2021年12月刊行予定)
製作/リドリー・スコット、ジャンニーナ・スコット、ケヴィン・J・ウォルシュ、マーク・ハッファム
出演/レディー・ガガ、アダム・ドライバー、アル・パチーノ、ジャレッド・レト、ジェレミー・アイアンズ、サルマ・ハエックほか
北米公開日/2021年11月24日(水)

日本公開/2022年1月14日(金)全国公開
配給/東宝東和
公式サイト
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