ロジャー・ミッシェル監督遺作『ゴヤの名画と優しい泥棒』2月25日公開決定!
- Fan's Voice Staff
今年9月に惜しまれながらも逝去したロジャー・ミッシェル監督の長編遺作『The Duke』が、邦題を『ゴヤの名画と優しい泥棒』として2022年2月25日(金)より全国公開されることが決定しました。
世界中から年間600万人以上が来訪・13世紀後半から20世紀初頭までの間の2,300点以上の貴重なコレクションを揃え、「英国の至宝」と称えられる美術館・ロンドン・ナショナル・ギャラリー。1961年、そこでスペイン最大の画家と謳われるフランシスコ・デ・ゴヤの「ウェリントン公爵」盗難事件が発生。この美術館の長い歴史の中で唯一にして最大の事件の犯人は、60歳のタクシー運転手ケンプトン・バントン。彼はゴヤの絵画を“人質”に取り、イギリス政府に対して身代金を要求。TVが唯一の娯楽だった時代、その身代金を寄付してイギリスの公共放送であるBBCの受信料を無料にすることで、孤独な高齢者たちの生活を助けようと行動を起こしました。ところが、事件にはもう一つの隠された真相が──約50年後に明かされる、イギリス中を巻き込んだ“優しい嘘”とは?
主人公ケンプトンを演じたのは、『アイリス』(01年)でアカデミー賞助演男優賞を受賞、『ハリー・ポッター』シリーズや、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(11年)、『パディントン』シリーズなど数多くの作品に出演するイギリスを代表する名優ジム・ブロードベント。「ジムの演技は愛情たっぷりで、彼が演じた主人公を愛さずにはいられない」と監督が語る通り、ユーモアとウィットに溢れる演技を披露しています。
妻役には、『クィーン』(06年)でアカデミー賞やゴールデングローブ賞はじめ数々の賞で主演女優賞を受賞、近年も『黄金のアデーレ 名画の帰還』(15年)や『ワイルド・スピード』シリーズなどジャンルを問わず幅広い作品に出演し、圧倒的な存在感を放つ女優ヘレン・ミレン。長年連れ添った夫婦のドラマに重厚感を持たせています。
さらに、『ダンケルク』(17年)の好演が記憶に新しいフィン・ホワイトヘッドが息子役を演じ、そのフレッシュな魅力も必見です。
監督は『ノッティングヒルの恋人』(99年)のロジャー・ミッシェル。今後の待機作に、エリザベス2世の素顔に迫ったドキュメンタリー『Elizabeth』が控えていましたが、今年の9月に65歳の若さで惜しまれながらも逝去し、本作が長編遺作となりました。『恋とニュースのつくり方』(11年)、『私が愛した大統領』(13年)、『ウィークエンドはパリで』(14年)などに通ずるテンポの良いウェルメイドな作風は本作でも健在で、多くの映画ファン・監督ファンを喜ばすことでしょう。
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『ゴヤの名画と優しい泥棒』(原題:The Duke)
監督/ロジャー・ミッシェル
出演/ジム・ブロードベント、ヘレン・ミレン、フィン・ホワイトヘッド、アンナ・マックスウェル・マーティン、マシュー・グード
2020年/イギリス/英語/95分/シネマスコープ/5.1ch/日本語字幕:松浦美奈
日本公開/2022年2月25日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開!
配給/ハピネットファントム・スタジオ
後援/ブリティシュ・カウンシル
公式サイト
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