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2021.10.28 7:00

『クレッシェンド 音楽の架け橋』2022年1月28日公開決定!日本版特報&ポスターが解禁!

  • Fan's Voice Staff

パレスチナとイスラエルの若者たちによるオーケストラの、和平コンサートが迫る21日間の波乱の合宿の行方を描く感動作『Crescendo #makemusicnotwar』が、邦題を『クレッシェンド 音楽の架け橋』として2022年1月28日(金)より全国公開されることが決定!日本版特報とポスタービジュアル、場面写真13点が解禁されました。

“世界で最も解決が難しい”とされる紛争が続くパレスチナとイスラエルから、音楽家を夢見る若者たちを集めてオーケストラを結成する──現実にはあり得ない物語のように見えますが、本作は実在の管弦楽団にインスパイアされたという驚きの映画。

劇中でも流れるパッヘルベルの「カノン」やラヴェルの「ボレロ」に乗せた特報は、世界的指揮者のスポルクがオーケストラを編成する企画を依頼されるシーンから始まります。音楽家を目指すパレスチナ人のレイラ(サブリナ・アマーリ)は、家族の反対を押し切り、テルアビブでのオーディションに行くまでに厳しい検問を通過しなければなりません。憎しみあう楽団員は激しくぶつかり合い、リハーサルどころではありませんが、果たして心をひとつに音楽を奏でられるのか──?

タイトルの「クレッシェンド」とは、音楽用語で「だんだん強く」という意味。一人と一人の間に音楽を通じて芽生えた小さな共振が、やがて強く大きく世界中に響きわたっていく、そんな祈りのようなメッセージが込められています。

モデルとなった実在の楽団は、現代クラシック音楽界を代表する巨匠指揮者ダニエル・バレンボイム率いる「ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団」。米文学者エドワード・サイードと共に、中東の障壁を打ち破ろうと1999年に設立し、「共存への架け橋」を理念に現在も世界中でツアーを行うなど活動を続けています。

彼らのスピリットから着想を得て脚本を共同で書きおろし、監督も務めたのは、イスラエル・テルアビブ出身でヒューマンドラマの名手として知られるドロール・ザハヴィ。若者たちを導くマエストロを演じるのは、『ありがとう、トニ・エルドマン』で絶賛されたペーター・シモニシェック。

ポスタービジュアルでは、敵対するイスラエル人のロン(ダニエル・ドンスコイ)とパレスチナ人のレイラ、そしてオーケストラを率いるスポルク(ペーター・シモニシェック)の強い目線が交差しています。また場面写真では、力強くバイオリンを掲げるレイラや、南チロルの山間部での合宿の様子、ユダヤとアラブという垣根を越えて恋心が芽生える若き楽団員、検問を通過するのに厳重なチェックを受ける厳しい現実、合宿でのワークショップの様子といった、様々なドラマが切り取られています。

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『クレッシェンド 音楽の架け橋』(原題:Crescendo #makemusicnotwar)

世界的に有名な指揮者のエドゥアルト・スポルクは、紛争中のパレスチナとイスラエルから若者たちを集めてオーケストラを編成し、平和を祈ってコンサートを開くというプロジェクトを引き受ける。オーディションを勝ち抜き、家族の反対や軍の検問を乗り越え、音楽家になるチャンスを掴んだ20余人の若者たち。しかし、戦車やテロの攻撃に晒され憎み合う両陣営は激しくぶつかり合ってしまう。そこでスポルクは彼らを南チロルでの21日間の合宿に連れ出す。寝食を共にし、互いの音に耳を傾け、経験を語り合い…少しずつ心の壁を溶かしていく若者たち。だがコンサートの前日、ようやく心を一つにした彼らに、想像もしなかった事件が起きる──。

監督/ドロール・ザハヴィ
主演/ペーター・シモニシェック
2019年/ドイツ/英語・ドイツ語・ヘブライ語・アラビア語/112分/スコープ/カラー/5.1ch/日本語字幕:牧野琴子/字幕監修:細田和江

日本公開/2022年1月28日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国公開
配給/松竹
公式サイト
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