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2021.10.21 8:00

『名付けようのない踊り』2022年1月28日公開決定!予告編&著名人13名からのコメントが到着!

  • Fan's Voice Staff

世界的なダンサーとして活躍する田中泯の踊りと生き様を、『ジョゼと虎と魚たち』『メゾン・ド・ヒミコ』『のぼうの城』などで知られる犬童一心監督が追った映画『名付けようのない踊り』の公開日が2022年1月28日(金)に決定!予告編と著名人から寄せられたコメントが解禁されました。

1978年にパリデビューを果たし、世界中のアーティストと数々のコラボレーションを実現、そのダンスの公演歴は現在までに3,000回を超える田中泯。映画『たそがれ清兵衛』(02年)から始まった映像作品への出演も、ハリウッドからアジアまで広がっています。そんな独自の存在であり続ける田中泯のダンスを、『メゾン・ド・ヒミコ』(05年)への出演オファーをきっかけに親交を重ねてきた犬童一心監督が、ポルトガル、パリ、東京、福島、広島、愛媛などを巡りながら撮影しました。

予告編は、女優・田中裕子のナレーションのもと、田中泯がオイルを全身に纏いながら踊るシーンから始まり、サンタクルス、東京、パリ、福島など、各地で踊る田中泯に身を委ね、“田中泯の踊りと旅にでる高揚感”に浸る事ができます。

数々の踊りの“はざま”には、43年前のパリ秋芸術祭で衝撃の海外デビューを果たした当時の写真や、世界をどよめかせた裸体での踊り、そして山村浩二のアニメーションで描かれた子供時代の記憶が現れ、田中泯の辿ってきた道を振り返ります。ぶれない生き方が徐々に紐解かれてくその瞬間、アルシオーネの「愛のサンバは永遠に」の音楽にのせて浮かび上がる「踊る身体は野良仕事で作る」の文字。野菜の香りをかぎながら農作業をする“田中泯”が顔を覗かせ、踊っている時とはまた別の表情を垣間見る事となります。

以下、到着したコメントです(50音順)。

大泉洋(俳優)
泯さんという人はなんでしょうねー。もう、本質だけの人、物事の本質しかない人みたいなイメージでしょうか。
薄暗い光の中、なんの音もなく、酷くゆっくりと、たまに激しく踊る泯さんを見て、何故か目が冴え、頭がすっきりする感覚になるのは、それが人間の本質を見せているからなのかなと思うのです。泯さんが会ってくれてるという事は、自分もそこそこ真面目に生きれているのかな?と思わせてくれる、そんなありがたい人です。

岡山天音(俳優)
泯さんとご一緒したのはドラマの現場で、たったの数時間だけでした。
ですが直に対面する「田中泯」という存在そのものに、心を射抜かれてしまいました。
「生きる事はまだまだ面白くなる」と、この映画に映る泯さんに教えてもらった気がします。

オダギリジョー(俳優)
泯さんに会うたびに、勝手に喝を入れてもらっている。
『ぼんやり生きてないか?』
『自分の身体や感覚を甘やかしていないか?』
泯さんは決してそんな事は言わないが、心の中で勝手に怒られている。
いや、怒られるだけじゃない。
人間は生きるだけで芸術なんだと思わせてくれる。

崎山蒼志(シンガー・ソングライター)
印象的な言葉が何度もありました。
その場その場と、田中泯さんの「場踊り」の映像に息をのみます。
時に体が炙り返すような、感覚的に私自身も蘇るような気持ちでした。
繰り返しみたい映画です。

笑福亭鶴瓶(落語家)
映画「たそがれ清兵衛」を見て〝この人だれ?″と思ったほど印象的でそれからずっと気になってて
直接お会いしたのは映画「アルキメデスの大戦」の本読みの時です。
とにかくしゃべりやすくてすぐに電話番号も交換させてもらって、仲良くなりましたね。
バラエティにほとんど出られないので、観ているこっち(側)が真っ白の状態で観れてどんな役もハマっているというか、しっくりくるんですよね。特に映画「いのちの停車場」の父親役と映画「HOKUSAI」の葛飾北斎は直接電話で話したくらい素晴らしかったです。
こんなに真っ白の状態で観れる俳優はめずらしいですね。ほんと刺激を受けています。

永山瑛太(俳優)
泯さんとおでん屋さんにいきました。
日本酒を2人で美味しく頂きながら泯さんのお話を聞いていました。

宇宙、星、光、土、生きる。
呼吸、苦しみ、怒り、生きる。
踊り、踊らない、静と死、生きる。

泯さんとおでんと日本酒。

時間は止まっていました。

橋爪功(俳優)
泯さんから時折、野菜達が届く。就中、じゃがいもが凄い!
我が家では「みんじゃが」と呼んで、敬意を表して当分の間、家の玄関に居て貰うことにしている。

長谷川祐子(キュレーター/金沢21世紀美術館 館長)
映像で田中泯さんのさまざまな場での踊りの展開をみて、「場踊り」の意味が少しだけわかったような気がした。
おそらく彼は何の予見もなくその場に立って踊り始める、場所が彼に「動きという生命」をあたえる。
その生命は田中泯というヒトには属さない。「生命」はその場の空気の中に生まれて、そこにいるあらゆるもの、観客、ネコ、蚊や木々や鉄くずの気配を吸い込み、それらに自らの呼気を吹き込み、生命を共振させて、そして終わる。
現れては消える生命は名前をもたないゆえに、その場を共有したものの記憶に生き続ける。

原田マハ(作家)
その踊りは、どうしようもない焦りであり、
やり場のない怒りであり、
途方もない悟りであり、
とめどない祈りであり、
そして、結局、
名付けようのない踊りである。

美波(女優)
田中泯さんの表現を通し、私はずっと探し求めていた世界を垣間見た。
演じるのではなく存在すること。物質そのものに入り込み、同化していくことなのだと。
土に帰る必要がある現代、この映画はそのガイドになっている。

宮沢りえ(女優)
泯さんから、踊ってごらんというお言葉を間に受けてしまった私は
plan-Bで泯さんの目の前で、体現することになった。
泯さんの眼差しとコトバで、みるみるうちに心の色んなものが剥ぎ取られて、
繕うものを失って怖くなった私は、わんわん泣いてしまった。
その時、「さぁ、ここからだ」と泯さんが嬉しそうな顔をした気がして、
自分の中に、本当の気というマグマが湧いてくるのを感じた。
この映画を観てあのplan-Bでの無我夢中の濃くて深い深い時間が浮かび上がりました。

役所広司(俳優)
田中泯さんの圧倒的な存在感の秘密が、この映画を観て少しだけ見えたような気がする。
一瞬も目が離せない踊り、彼の中で何が起こり、何が見えているのか?
ゆるぎない集中力と隙の無い美しい肉体は本物の芸術品!
映画に収録されている泯さんが育てたジャガイモ、味の方はどうなんだろう?

山田洋次(映画監督)
田中泯。彼の表現と姿。その生き方すべてがアートなのだ―
映画『たそがれ清兵衛』での出会いの時から、ぼくはそう思っている。

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『名付けようのない踊り』

出演/田中泯、石原淋、中村達也、大友良英、ライコー・フェリックス、松岡正剛
脚本・監督/犬童一心
エグゼクティブプロデューサー/犬童一心、和田佳恵、山本正典、久保田修、西川新、吉岡俊昭
プロデューサー/江川智、犬童みのり
アニメーション/山村浩二
音楽/ 上野耕路
音響監督/ZAKYUMIKO
助成/文化庁文化芸術振興費補助金
協賛/東京造形大学、アクティオ
制作プロダクション/スカイドラム
製作/「名付けようのない踊り」製作委員会
2021/日本/114分/5.1ch/アメリカンビスタ/カラー/G

日本公開/2022年1月28日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿バルト9、Bunkamura ル・シネマ他にて全国公開
配給/ハピネットファントム・スタジオ 
公式サイト
© 2021「名付けようのない踊り」製作委員会