『ほんとうのピノッキオ』特殊メイクの過程を捉えたメイキング映像が解禁!
- Fan's Voice Staff
イタリアの鬼才マッテオ・ガローネ監督によるダークファンタジー『ほんとうのピノッキオ』より、丸太棒から生まれたピノッキオが完成するまでの特殊メイクの過程を捉えたメイキング映像が解禁されました。
ガローネ監督が「観る人を驚かせ、新しい世界に引き込めるものにしたかった」と語るピノッキオやクリーチャーたちの特殊メイクは、『ハリー・ポッター』シリーズや『ボヘミアン・ラプソディ』など多くの話題作を手掛け、『グランド・ブダペスト・ホテル』『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』で2度のアカデミー賞に輝いたマーク・クーリエが担当。解禁された映像では、クーリエやガローネ監督が細部まで拘り尽くし、CGを用いずに特殊メイクによってつくられたピノッキオの制作過程の一部始終が収められています。
初期段階の構想イラストから、粘土や彫刻などを使用して数えきれないほどブラッシュアップを重ね、ピノッキオを演じたフェデリコ・エラピの輪郭に合わせて調整し、最終的な造形に辿り着くまでに要した期間は約1年。デザインが固まった後には、ピノッキオを構成するパーツひとつひとつが制作され、イメージしたピノッキオを忠実に表現すべく、木目の溝や年輪の一本一本など、その細かいニュアンスが驚くほど緻密に仕上げられていきます。
映像でピノッキオの鼻や耳といったパーツがずらりと並んだ様子も垣間見えるのは、そのマスクは一度しか使用できない“使い捨て”なため。装着はもちろん、木目の色付けなど、一度でも気の遠くなるような作業が毎回ゼロから実施され、その特殊メイクは、約3ヶ月の撮影期間中、毎日4時間以上かけてフェデリコ・エラピに施されたといいます。まさに“職人芸”と呼ぶにふさわしい、精密機械のようなメイク技術の高さはもちろん賞賛に値しますが、そんな過酷な現場を駆け抜けた、撮影当時わずか8歳のエラピのプロ意識の高さにも脱帽です。
そんなエラピをガローネ監督は、「ピノッキオという役を完璧に理解していた。本人の性格自体は(悪童である)ピノッキオとは正反対だったけど、一方でエラピの純粋な部分も生きていた。現場は大変だったけど愛情込めて演じきってくれたんだ!」と絶賛しています。
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『ほんとうのピノッキオ』(原題:Pinocchio)
あなたはまだ知らない、本当のピノッキオを──
貧しい木工職人のジェペット爺さん(ロベルト・ベニーニ)が丸太から作った人形が、命を吹き込まれたようにしゃべり始めた。ピノッキオ(フェデリコ・エラピ)と名付けられたやんちゃな人形は、ジェペットのもとを飛び出して、森の奥深くへと誘われる。道中、ターコイズ・ブルーの髪を持つ心優しき妖精の言いつけにも、おしゃべりコオロギの忠告にも耳を貸さない。なおも命からがらの冒険を繰り広げるピノッキオは、はたして「人間の子どもになりたい」という願いを叶えられるのだろうか……。
監督・共同脚本/マッテオ・ガローネ
プロデューサー/ジェレミー・トーマス
出演/ロベルト・ベニーニ、マリーヌ・ヴァクト
2019年/イタリア映画/シネマスコープ/上映時間:124分/映倫区分:G/日本語字幕:杉本あり
日本公開/2021年11月5日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他にて全国ロードショー
配給/ハピネットファントム・スタジオ
後援/イタリア大使館、イタリア文化会館
公式サイト
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