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2021.10.01 17:00

リドリー・スコット監督新作『最後の決闘裁判』日本版本ポスターが解禁!

  • Fan's Voice Staff

リドリー・スコット監督最新作『最後の決闘裁判』の日本版本ポスターとジョディ・カマーの場面写真が解禁されました。

ジョディ・カマーが演じるのは、14世紀フランスを生きる騎士ジャン・ド・カルージュ(マット・デイモン)の妻で、カルージュの旧友ジャック・ル・グリ(アダム・ドライバー)に強姦されたと訴え、女性が声を上げることのできなかった時代に、裁判で闘うことを決断するマルグリット。犯行現場に目撃者はおらず、ル・グリは無実を主張。真実の行方は、夫と被告による生死を賭けた“決闘裁判”に委ねられるも、もしも夫が負ければ、マルグリットまでもが偽証の罪で火あぶりの刑を受けるという役柄です。

本ポスターは、挑むような毅然とした立ち姿が印象的なマルグリットを中心に、カルージュ、ル・グリ、そして彼らの運命を揺さぶる主君ピエール伯(ベン・アフレック)がその周りを取り巻き、暗雲立ち込める背景が決闘裁判の行く末を案じさせるビジュアルとなっています。

ジョディ・カマーは、カルト的人気を獲得しているテレビシリーズ『キリング・イヴ/Killing Eve』でのヴィラネル役で、2019年のエミー賞主演女優賞(ドラマ部門)および英国アカデミー賞主演女優賞(ドラマ部門)を受賞した新星。現在公開中の『フリー・ガイ』ではゲームの世界と現実の世界で全く異なる一人二役を演じ、その魅力を炸裂させています。また次回作もリドリー・スコット監督の『Kitbag(原題)』にホアキン・フェニックスとの共演が決定しており、かつて『エイリアン』シリーズでシガニー・ウィーバーがスターダムに押し上げられたように、リドリー・スコット監督の新ミューズとして目が離せない次世代の大注目女優です。

史実としていまだに真相不明なこのフランス最後の決闘裁判。歴史的には男性側の視点でしか記録や資料が残されておらず、これまで抜け落ちていたマルグリットの視点を描くために、共同脚本を務めたマット・デイモンとベン・アフレックは女性の脚本家が必要だと考え、『ある女流作家の罪と罰』で第91回アカデミー賞脚色賞にノミネートされた脚本家ニコール・ホロフセナーをチームに加えました。さらにカマーも、「この三人の脚本家から会議に招待されて、意見を聞かれ、どうしたいのか、どう感じるかということを聞かれ、それをとても大事にしてもらった」と、積極的に脚本会議に参加したことを明かしています。

本作は被害者マルグリットの夫カルージュ、訴えられた被告ル・グリ、事件を告発した被害者マルグリットの3人の視点で描く黒澤明監督の『羅生門』的三幕構成となっており、マルグリット役は「自分のキャラクターを演じるだけでなくて、まずマットの視点の中にいる彼女を演じる。そして今度はアダムの役の視点の中にいる彼女を演じる。そして最後に自分自身をその全体性を理解しながら演じる。そしてそのどれも他があるということを悟られてはいけない。観客にそれが事前に知られてもいけない。それはものすごい才能を求められ、そうできたことがとてもすばらしく、力強い結果を生んでいる。この映画がうまくいくもいかないもすべてジョディの演技にかかっているということ。針の穴を通すような演技の力!」とアフレックを唸らせるほどのカマー。「それぞれの視点において、観客がキャラクターの語っていることを本当に信じられるということがとても重要であり、そのように演じることがわたしたちにとっても楽しいことでした。時には頭が少しクラクラにもなりましたよ。3つの異なる視点を、すべて同じ日に撮影することもありましたから!」と振り返っています。

第78回ベネチア国際映画祭にて Photo by John Phillips/Getty Images for 20th Century Studios

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『最後の決闘裁判』(原題:The Last Duel)

監督/リドリー・スコット
脚本/ニコール・ホロフセナー、マット・デイモン、ベン・アフレック
原作/エリック・ジェイガー「決闘裁判 世界を変えた法廷スキャンダル」
出演/ジョディ・カマー、マット・デイモン、アダム・ドライバー、ベン・アフレック

日本公開/2021年10月15日(金)全国公開
配給/ウォルト・ディズニー・ジャパン
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