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2021.09.24 9:00

笠松将主演『リング・ワンダリング』特報&ティザービジュアルが解禁!

  • Fan's Voice Staff

笠松将主演『リング・ワンダリング』の特報、ティザービジュアル、場面写真が解禁されました。

主人公は、漫画家を目指し、絶滅したニホンオオカミを題材に描いている草介(笠松将)。肝心のオオカミをうまく形にできず前に進めずにいたところ、ある日、バイト先の工事現場で、逃げ出した犬を探す不思議な娘・ミドリ(阿部純子)と出会います。転倒しケガをしたミドリを家族が営む写真館まで送り届けますが、そこで見る風景はいつもの東京と違い…。草介はミドリとその家族との出会いを通じて、その土地で起きた過去を知ることに──。

監督は、初長編監督作『アルビノの木』(16年)が海外映画祭で20の賞を獲得し注目された金子雅和。自然と人間の関係性を描いてきた監督が、初めて東京を舞台に、町や人々の記憶と対峙しました。解禁された特報も監督自身が手掛けたもので、雪の積もった土の上を歩く男の姿、涙をこぼす草介、動物の頭蓋骨、凛とした表情を見せるヒロインなど、本編から切り取った印象的な場面の数々が、幻想的な世界を想像させます。

美術監督は『Shall we ダンス?』(96年)で日本アカデミー賞最優秀美術賞を受賞した部谷京子。劇中漫画は水で描き、そこに墨を落とす技法が特徴で、『花筐/HANAGATAMI』(17年)の宣伝ビジュアル画を担当した森泉岳土が務め、現実と幻想が入り交ざる世界観を作り上げました。

主人公・草介を演じる笠松将は、『君と世界が終わる日に』や『TOKYO VICE』など話題作への出演が続く注目の若手。地に足がつかず漠然とした不安を抱える現代の若者のリアルを、絶妙なバランスで演じています。

ミドリと梢の二役を演じる阿部純子は、海外作品にも多数出演する国際派。本作では、幻想世界のヒロインの神秘性を体現しました。ほか、主演映画が相次ぐ安田顕、金子監督の初長編『アルビノの木』でも存在感を放った長谷川初範、日本映画界に欠かせない片岡礼子らが脇を固めています。

10月に開催される第37回ワルシャワ国際映画祭のコンペティション部門に選出されており、映画祭ディレクターのステファン・ラウディンは「物語に感動し、泣き笑いする時、私たちは映画の素晴らしさを感じます。また、映画を観ていると、私たちはある種の魔法の目撃者となることがあります。映画の魔法。それは素晴らしく、しかし稀にしかできない体験です。そして『リング・ワンダリング』には、その全てが備わっているのです」と激賞。同映画祭コンペティション部門では、アスガー・ファルハディ監督『美しい都市(まち)』、ディアオ・イーナン監督『夜行列車』、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『灼熱の魂』、パヴェウ・パヴリコフスキ監督の『イーダ』など、現在世界的に評価される監督たちの初期作品がグランプリを受賞しています。

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『リング・ワンダリング』

キャスト/笠松将、阿部純子、片岡礼子、品川徹、田中要次、安田顕、長谷川初範
監督/金子雅和
脚本/金子雅和、吉村元希
劇中漫画/森泉岳土
音楽/富山優子
エグゼクティヴ・プロデューサー/松本光司
プロデューサー/塩月隆史、鴻池和彦、
製作/リング・ワンダリング製作委員会
2021年/日本/103分/カラー 

日本公開/2022年2月、渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開!
配給/ムービー・アクト・プロジェクト
配給協力/ミカタ・エンタテインメント
公式サイト
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