フレデリック・ワイズマン監督『ボストン市庁舎』日本版ポスター&場面写真9点が解禁!
- Fan's Voice Staff
ドキュメンタリー映画の巨匠フレデリック・ワイズマン監督がマサチューセッツ州ボストンの市役所と街の姿を映した『ボストン市庁舎』の日本版ポスタービジュアルと場面写真9点が解禁されました。
ワイズマンが生まれ、現在も暮らす街であるボストンは、さまざまな人種・文化が共存する大都会。ワイズマンはその市庁舎にカメラを持ち込み、2018年秋から2019年冬にかけて撮影を行いました。映し出されるのは、警察、消防、保険衛生、高齢者支援、出生、結婚、死亡記録など、数百種類ものサービスを提供する市役所の仕事の舞台裏と、マーティン・ウォルシュ市長をはじめ、真摯に問題に対峙し奮闘する職員たちの姿。アメリカの地方自治において様々な政治的決断が生まれる過程を描きながら、「人々が共に幸せに暮らしていくために、なぜ行政が必要なのか」を紐解いていきます。時にユーモアを交えながら軽やかに切り取っていく諸問題は、ワイズマンが過去の作品でも取り上げてきた様々なテーマに通底しており、本作はまさに彼の「集大成」ともいえるでしょう。
ポスタービジュアル中央に配されたボストン市庁舎は、竣工された1960年代当時のモダニズムの代表建築として知られ、カルマン・マキンネル&ノウルズ設計により“市民がアクセスしやすいオープンな場所になるように”と広場を中心にデザインされたもの。場面写真では、市民の生活を向上させるため、あらゆるサービスを提供し、多種多様な声をまとめ上げて困難を克服しようとする市長らの姿などが切り取られています。
様々な人種がひしめき合う現代アメリカの政治・行政の在り方を問いかけながら、コロナ禍の日本に暮らす私たちにも無縁ではない「市民のための市役所」の可能性を見せてくれる本作。ワイズマン監督にとって44作目のドキュメンタリーとなり、2020年カイエ・デュ・シネマTOP10で見事1位に。10月にはオンライン開催される「山形国際ドキュメンタリー映画祭2021」インターナショナル・コンペティションでの上映も決定しています。
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『ボストン市庁舎』(原題:City Hall)
監督・製作・編集・録音/フレデリック・ワイズマン
2020年/アメリカ/英語/272分/カラー/1.78:1/モノラル/DCP/字幕:齋藤敦子
日本公開/2021年11月12日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー
配給/ミモザフィルムズ、ムヴィオラ
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