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2021.09.03 12:00

セリーヌ・シアマ監督『トムボーイ』新場面写真6点が解禁!

  • Fan's Voice Staff

セリーヌ・シアマ監督の長編2作目にあたる『トムボーイ』の新場面写真6点が解禁されました。

引っ越し先で「ミカエル」と名乗り、新たに知り合った友人たちとの間で男の子として過ごそうとするロール(ゾエ・エラン)のひと夏を描く本作。解禁された写真では、ロール/ミカエルが妊娠中の母(ソフィー・カッターニ)と笑顔を交わす姿や、父(マチュー・デミ)との静かなひととき、おしゃまな妹ジャンヌ(マロン・レヴァナ)のチュチュ姿などが切り取られています。太陽の光を感じる屋外のショットと、温かさやシックさを感じる屋内のショットの質感の違いも印象的です。

数々の名シーンを生んだ撮影を担当したのはクリステル・フルニエ。監督の長編デビュー作『水の中のつぼみ』、『トムボーイ』に続く『ガールフッド』でも撮影として参加。『トムボーイ』ではデジタル一眼レフのキヤノンEOS 7Dが主に使用されたといいます。シアマ監督は「この映画が要求するしなやかさ、軽さなどに、完璧に対応したカメラでした。色が良いし、視野の深さが気に入っています。子どもの身長に合わせて撮影するのも容易でした。“今、ここで”という一面は、この映画にふさわしいものですね」と語っています。

撮影期間わずか20日間。経済的な制約も大きい中で、音楽のパラ・ワン(『ガールフッド』『燃ゆる女の肖像』)、編集のジュリアン・ラシュレー(シアマ監督長編全作品を編集)ら、「チーム・シアマ」と言っても過言ではない布陣で製作された、インディペンデント・スピリットに溢れた本作。監督自らが手掛けた大胆でスリリングな脚本や、ドキュメンタリーと見紛うまでのキャストの繊細な演技と併せて、制作陣の手腕にも注目です。

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『トムボーイ』(原題:Tomboy)

夏休み、家族と共に新しい街に引っ越してきた10歳のロール。引っ越し先で「ミカエル」と名乗り、新たに知り合ったリザたちに自分を男の子だと思い込ませることに成功する。やがてリザとは2人きりでも遊ぶようになり、ミカエルとしての自分に好意を抱かれていることに葛藤しつつも、お互いに距離を縮めていく。しかし、もうすぐ新学期。夏の終わりはすぐそこまで近づいているのだった…。

監督/セリーヌ・シアマ
出演/ゾエ・エラン、マロン・レヴァナ、ジャンヌ・ディソン
2011/フランス/カラー/フランス語/82分/映倫:PG12

日本公開/2021年9月17日(金)より新宿シネマカリテ他にてロードショー
配給/ファインフィルムズ
後援/在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ東京、ユニフランス
公式サイト
© Hold-Up Films & Productions/ Lilies Films / Arte France Cinéma 2011