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2021.09.02 9:00

菅田将暉主演『CUBE』撮影現場レポート&オリジナル版監督ヴィンチェンゾ・ナタリより称賛コメント到着!

  • Fan's Voice Staff

世界中でカルト的人気を誇る密室サスペンスをリメイクした映画『CUBE 一度入ったら、最後』の原作オリジナル版の監督であり、本作を初の公認リメイクとして認めクリエイティブ・デザイナーを務めるヴィンチェンゾ・ナタリのコメントが解禁!あわせて、日本版『CUBE』の撮影現場レポートが到着しました。

2020年10月にクランクインした本作。セットデザインは、限られた空間の中でどの壁をどちら向きで撮影をするか、カットごとにパズルのような困難な状態をクリアする為、事前に作成した全カットの絵コンテを参照。ライブコンサート環境に匹敵するLED照明などの多様な照明セット、袖の長さ・ポケット・ボタンなど細部まで綿密に設計した衣裳など、『CUBE』を彩る要素を加え、4.5メートル四方の6面体の四角い箱、荘厳で圧倒的な存在感を放つセットを完成させました。オリジナルでは予算の都合上1つしか部屋が作られなかったために成し得なかったあらゆる角度からの撮影と、CUBE間の一連での移動撮影を実現させる為に、本作では四角い6面体の部屋が二つ隣り合わせとなっているものと、その上に半分の部屋、さらに移動できる壁面が作成されました。

清⽔康彦監督

CUBE内のトラップ構築は、清水監督と演出部が練り上げた数々の案に加え、オリジナル版のナタリ監督からもアイディアをもらい、日本式に進化を遂げた独創的なものが完成。撮影現場でのリアルな描写にこだわる監督の意向を踏まえながら、綿密にトラップのプランが詰められました。

膨大なカット数の撮影の助けになったのは、事前に作成した絵コンテと演出部発案の大量の立方体で作られたミニチュア模型と撮り順表。使用するセル、ハッチ間の移動、カメラの角度など、詳細に書かれた資料が毎日配られ、ミニチュア模型と照らし合わせながら検証することで、大きな混乱もなく撮影が進んだそう。終盤、毎日同じ閉塞的な空間でのハードな撮影に、キャスト・スタッフ共に、本当に『CUBE』に閉じ込められた感覚に陥り疲弊していったそうですが、楽屋では、座長・菅田を中心に知恵の輪やルービックキューブで脳トレに励んだり、子役・田代の誕生日をコンサートさながらのLED照明でお祝いしたりと、過酷な撮影の中でも楽しみを見つけながら、撮影を完走させました。

日本版リメイク製作について、原作オリジナル版『CUBE』のヴィンチェンゾ・ナタリ監督は「本当に嬉しいことだと思ったよ。アメリカでも『CUBE』のリメイク版の話が進んでいたんだけど、そっちはそれほど興味が持てなかった。僕の感覚だと、オリジナルと同じものになりそうな感じがしたから。日本版の場合は、異なる文化的側面を持ち込んでスペシャルで新鮮なものになると思った」と語り、完成した日本版『CUBE』について「オリジナル版で上手く機能したものがなにか、とてもよく理解してくれていたと思う。ストーリーの根本的な部分もうまく機能していたし、デザイン的な部分もそう。リメイクとしてうまくいったと感じた。キャラクターもそうだし、キューブの中での彼らの衝突もある。オリジナルとは異なる種類の映画だ」と称賛。

ヴィンチェンゾ・ナタリ

さらに、「『CUBE』のキーは、他のSF映画と同様に、なにができるのかというアイディアを弾ませ、これを維持すること。トラップは内臓を揺さぶるような高いショック度と信憑性がないといけない。自分が観客の立場になればなるほど、映画そのものよりもキャラクターと一緒にその場所に自分がいるとより感じることができる。日本版の『CUBE』はこの点が上手くいっていると思う」と振り返り、さらに、「ストーリーの転換は興味深かった。とても良かったね。キューブの中にいるキャラクターたちがお互いの関係を発展させていく様を描くのが上手だと思った」と、日本版リメイクを称賛しました。

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『CUBE 一度入ったら、最後』

突然閉じ込められた男女6人。エンジニア、団体職員、フリーター、中学生、整備士、会社役員。彼らには何の接点もつながりもない。理由もわからないまま、脱出を試みる彼らを、熱感知式レーザー、ワイヤースライサーや火炎噴射など、殺人的なトラップが次々と襲う。仕掛けられた暗号を解明しなくては、そこから抜け出すことは絶対にできない。体力と精神力の限界、極度の緊張と不安、そして徐々に表れていく人間の本性…。恐怖と不信感の中、終わりが見えない道のりを、それでも「生きる」ためにひたすら進んでいく。果たして彼らは無事に脱出することはできるのか?

原作/ヴィンチェンゾ・ナタリ「CUBE」
出演/菅⽥将暉、杏、岡⽥将⽣、柄本時⽣、⽥代輝、⼭時聡真、斎藤⼯、吉⽥鋼太郎
監督/清⽔康彦
コンセプトデザイン/カイル・クーパー
クリエイティブアドバイザー/ヴィンチェンゾ・ナタリ
製作/「CUBE」製作委員会

日本公開/2021年10⽉22⽇(⾦)全国ロードショー
配給/松⽵株式会社
公式サイト
©2021「CUBE」製作委員会