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2021.08.14 8:00

ツチヤタカユキ「笑いのカイブツ」映画化決定!岡山天音主演!

  • Fan's Voice Staff

“伝説のハガキ職人”と言われたツチヤタカユキの類まれな半生を描いた青春私小説「笑いのカイブツ」の映画化が決定しました。

笑いに人生を捧げ、毎日気が狂うほどにネタを考える日々を過ごしていたツチヤタカユキ。念願叶ってお笑い劇場の小屋付き作家見習いになるも、愚直で不器用なツチヤは他人には理解されず淘汰されてしまいます。失望していた彼を救ったのは、ある芸人のラジオ番組。番組にネタや大喜利の回答を送るハガキ職人として再びお笑いに人生をかけていた矢先、「東京に来て一緒にお笑いやろう」と憧れの芸人からラジオ番組を通して声をかけられたツチヤ。東京で必死に馴染もうとしますが──。

小説の著者であり、笑いに人生を懸けた主人公のツチヤタカユキを演じるのは、実力派俳優の岡山天音。主演映画『ポエトリー・エンジェル』(17年)で高崎映画祭最優秀新進男優賞を受賞し、その後も『新聞記者』(19年)、『ワンダーウォール 劇場版』(20年)、『おらおらでひとりいぐも』(20年)など多数の映画やドラマで活躍し、本作が単独主演映画2本目となります。岡山は以前よりラジオを通してツチヤタカユキの存在を知っていたことを明かし、「そもそもラジオのヘビーリスナーだった自分にツチヤタカユキ役のお話が来たことにも不思議な感慨を覚えております。映画を通し、ツチヤと皆様の間に、ほどけない繋がりが結ばれます様、精一杯楽しもうと思います」と意気込みを語っています。

監督を務めるのは、井筒和幸監督作『ゲロッパ!』の現場から助監督のキャリアをスタートさせ、その後中島哲也監督や廣木隆一監督など名だたる監督の作品でも助監督を務め、絶大な信頼を集める滝本憲吾。『鈴木先生』(11年)や『女はそれを許さない』(14年)、『ポイズンドーター・ホーリーマザー』(19年)など数多くのドラマの演出を務めてきた滝本監督の映画デビュー作となります。

原作は、2015年からWeb連載媒体【cakes】での連載が始まると、徐々に熱狂的な読者が増え始め、各出版社から書籍化の話が殺到したと話題の私小説「笑いのカイブツ」。圧倒的な熱量と物量でボケを生み出し続け、全てを捨てて笑いに命を懸ける男が、世の中の不条理や常識に苦しみながらもピュアに尖り続けた、儚くも尊いその日々を生々しくも痛快に描きます。

ツチヤタカユキ

映画化にあたって原作者のツチヤタカユキは、「死にたくてたまらなかった、あの日の夜。同じように、死にたい夜を、過ごしている奴らが、居るような気がした。僕は、そいつらのための、小説を書く事にした」と、執筆当時の心境と生きる支えとなった言葉を振り返っています。

以下、岡山と監督、原作者からのコメント全文です。

岡山天音(主演)
舞台となる大阪には、昔から思い入れがあり、今回、カオス極まるその地で撮影に臨める事を嬉しく思います。
そもそもラジオのヘビーリスナーだった自分にツチヤタカユキ役のお話が来たことにも不思議な感慨を覚えております。僕の元へ来たツチヤと共に、大阪の街で生き延びようと思います。
映画を通し、ツチヤと皆様の間に、ほどけない繋がりが結ばれます様、精一杯楽しもうと思います。

ツチヤタカユキ(原作者)
25歳。
東京から大阪に帰る僕に、あの人は、こう言った。
「大阪に帰ったら、小説書けよ。お前なら書ける」

27歳。
笑いを辞める事を、あの人に伝えた。
言われた言葉は、再び、
「私小説を書けばいいよ。お前なら書ける」

人生の全てをぶっ込んだ笑いを失った僕に、残ったのは、その言葉だけだった。
死にたくてたまらなかった、あの日の夜。
同じように、死にたい夜を、過ごしている奴らが、居るような気がした。
僕は、そいつらのための、小説を書く事にした。

あなたが「死にたい」と思って過ごす、そんな夜に、この映画を捧ぐ。

滝本憲吾(監督)
カイブツと呼ぶなら呼べばいい
破壊なくして創造なし 
そんな一人の人間の物語です。
是非とも映画館で笑ってください。