News

2021.08.13 7:00

『ムーンライト・シャドウ』本予告&メインビジュアル、追加キャストが解禁!

  • Fan's Voice Staff

吉本ばななの原点とも言える名作ラブストーリーを、小松菜奈主演で映画化した『ムーンライト・シャドウ』の本予告とメインビジュアル、追加キャスト、コラボレーションソングが一挙解禁されました。

本作は、ある日突然、愛する人を亡くした主人公のさつきが、死者ともう一度会えるかもしれない、という不思議な現象〈月影現象〉を通して、哀しみをどう乗り越えるのかを描いた「さよなら」と「はじまり」のラブストーリー。吉本ばなな著「キッチン」(1988年刊行)に収録された短編小説が原作です。

さつき(小松菜奈)の含みのあるナレーションとともに始まる予告映像には、失くした鈴をきっかけに出会い、恋に落ち、付き合い出すさつきと等(宮沢氷魚)の幸せいっぱいの姿が。そして、等から紹介され、初めて会ったときから意気投合した等の弟・柊(佐藤緋美)とその恋人のゆみこ(中原ナナ)との、何気ないけれど穏やかで幸せな4人の日々が、安らかでどこか神秘的な音楽とともに美しく収められています。ところが、突然の着信音により状況は一変。電話越しに受けた等とゆみこの突然の訃報に、深い哀しみに打ちひしがれるさつき。不思議な女性・麗(臼田あさ美) に出会い、満月の夜の終わりに死者と再会できるという不思議な〈月影現象〉に導かれていきます──。

コラボレーションソングとして起用されたのは、ロンドン在住で、アーティストとして活動する傍ら、プロデューサー、作家としてもマルチに活躍する小袋成彬の「Parallax」(ソニー・ミュージックレーベルズ)。2019年12月にリリースされた2ndアルバム「Piercing」以来1年9ヶ月振りとなる新曲で、今回の予告映像で楽曲が初解禁されました。

小袋成彬

映画化を知った原作ファンの間で、「柊役はいったい誰がやるのか?」と大きな注目が集まっていた柊のキャスティング。柊は兄の等と自身の恋人・ゆみこを同時に亡くし、兄の恋人であったさつき(小松菜奈)ともに深い哀しみに打ちひしがれながらも、少しずつ“生きていく”という日常を取りもどしていく、難しい役どころ。そんな柊役を今回見事オーディションで勝ち取ったのは、舞台『書を捨てよ町へ出よう』(18年)で主演デビューし、『#ハンド全力』(20年)などに出演した注目の若手俳優・アーティストの佐藤緋美。

柊は、亡くなった恋人・ゆみこのセーラー服を着て日々を過ごし何かを感じようとする、原作でも非常にインパクトのあるキャラクター。佐藤は演じることが決まった際、「まさかこの役をいただけるとは思っていなかったのでびっくりした。柊は僕自身と合致する部分が全くないので、正直すごく難しかったけれど、だからこそ挑戦してみたいと思った」と語っています。印象的なもみあげ・おかっぱの髪型も「素の自分とは違う姿で演じたい」と自ら監督に提案。監督は佐藤を起用した理由として「オーディションで、独自のリズムとテンポによって出来た別世界に住んでいるような印象で、原作で描かれる柊にとても近いと感じた」と語り、現場では「自由奔放で、刺激的なエネルギーを発していた」と振り返っています。

さつきの前に現れる不思議な女性・麗(うらら)役には、映画『南瓜とマヨネーズ』(17年)、『愚行録』(17年)、『架空OL日記』(20年)など、幅広いジャンルの作品でどんな役でも演じきる、臼田あさ美。どこかミステリアスな存在感を放ちながら、さつきと柊を不思議な現象〈月影現象〉へ次第に導いていきます。臼田自身も「とても不思議なキャラクターで、答えがないと感じた。『監督はこの作品をどんな風に撮るんだろう?』と、予測できない部分に興味が湧いた」とオファーを受けたときを振り返っています。

柊の恋人・ゆみこ役には、「カネボウ」や「コカ・コーラ」、「Adidas」などの海外広告のイメージモデルとして活躍する中原ナナ。本作でオーディションを見事に勝ち抜き、鮮烈な俳優デビューを果たしました。さらに、さつきの親友・蛍役を吉倉あおい、さつきや柊と麗を巡り合わせる充役に中野誠也など、原作にはないオリジナルのキャラクターも登場します。

==

『ムーンライト・シャドウ』

原作/「ムーンライト・シャドウ」吉本ばなな(新潮社刊「キッチン」収録作品)
出演/小松菜奈、宮沢氷魚、佐藤緋美、中原ナナ、吉倉あおい、中野誠也、臼田あさ美
監督/エドモンド・ヨウ
脚本/高橋知由

日本公開/2021年9月10日(金)全国ロードショー!
配給/エレファントハウス
©2021映画「ムーンライト・シャドウ」製作委員会