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2021.07.30 12:00

セリーヌ・シアマ監督『トムボーイ』日本版予告編が解禁

  • Fan's Voice Staff

『燃ゆる女の肖像』のセリーヌ・シアマ監督による長編2作目『トムボーイ』の日本版予告編が解禁されました。

主人公は、引っ越し先で「ミカエル」と名乗り、新たに知り合った友人たちとの間で男の子として過ごそうとするロール(ゾエ・エラン)。予告編では、新しい街で同年代のリザ(ジャンヌ・ディソン)から名前を尋ねられ「ミカエル」と答える姿や、新たな仲間たちに迎えられる様が描かれています。サッカーや海での遊びを楽しんだり、妹ジャンヌ(マロン・レヴァナ)の協力のもと襟足を整えたり、ミカエルとして過ごすことに余念がなかったロールですが、そんな日々も長くは続かず、ある日母親に「みんなに男の子だと言っていたの?」と詰め寄られてしまいます……。

本作の構想について、「女の子が男の子になりすますという物語は、長いこと私の頭の中にありました」と語るセリーヌ・シアマ監督。「映画のもたらす複雑な感情の部分と対照的に、太陽を感じさせるような作品を作りたいと思っていた」と述べている通り、眩しく瑞々しいシーンの数々が映し出されています。

2011年ベルリン国際映画祭でのプレミア上映では「思いがけない笑いと涙を誘われる。忘れがたい場面でいっぱい」(The Hollywood News)、「アイデンティティーの探求とその落とし穴を描いたエポックな作品」(Los Angeles Times)など絶賛と共に迎えられ、テディ賞審査員特別賞を受賞。ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭や、オデッサ国際映画祭などの主要賞も獲得し、低予算のインディペンデント作品ながら、本国フランスでの劇場公開時には動員30万人の大ヒットを記録する快挙を成し遂げました。

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『トムボーイ』(原題:Tomboy)

夏休み、家族と共に新しい街に引っ越してきた10歳のロール。引っ越し先で「ミカエル」と名乗り、新たに知り合ったリザたちに自分を男の子だと思い込ませることに成功する。やがてリザとは2人きりでも遊ぶようになり、ミカエルとしての自分に好意を抱かれていることに葛藤しつつも、お互いに距離を縮めていく。しかし、もうすぐ新学期。夏の終わりはすぐそこまで近づいているのだった…。

監督/セリーヌ・シアマ
出演/ゾエ・エラン、マロン・レヴァナ、ジャンヌ・ディソン
2011/フランス/カラー/フランス語/82分/映倫:PG12

日本公開/2021年9月17日(金)より新宿シネマカリテ他にてロードショー
配給/ファインフィルムズ
後援/在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ東京、ユニフランス
公式サイト
© Hold-Up Films & Productions/ Lilies Films / Arte France Cinéma 2011