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2021.07.16 11:00

『サマー・オブ・ソウル』に込められた思いをクエストラブ監督が語る特別映像が解禁!

  • Fan's Voice Staff

サンダンス映画祭のオープニング作品として上映され、ドキュメンタリー部門審査員大賞と観客賞をW受賞した映画『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』で監督デビューを果たしたクエストラブが、映画に込めた想いを語る特別映像が解禁されました。

1969年、ニューヨーク。6月29日から8月24日までの日曜に開催され、30万人を熱狂の渦に巻き込んだ“ハーレム・カルチュラル・フェスティバル”。若きスティーヴィー・ワンダーやB.B.キング、ゴスペルの女王マヘリア・ジャクソンとメイヴィス・ステイプルズ、当時人気絶頂のスライ&ザ・ファミリー・ストーンなど、全米ヒットチャートを席巻していたブラックミュージックのスターが集結した幻の音楽フェスです。

約50年もの間、誰の目にも留まることがなかった当時のライブ映像を復活させたのは、ヒップホップ界の重要人物“クエストラブ”。映画化を進めるにあたり「1969年と現在に類似点が多いことに気がついた。当時起きていたことの多くが50年後にも起きている」といい、劇中では、ライブ映像に重点を起きながらも、ベトナム戦争、ジョン・F・ケネディ、マルコムX、ロバート・ケネディ、キング牧師暗殺といった、生きたアメリカ近代史とも言える過去のニュース映像を差し込むことで、Black Lives Matterをはじめ、2021年の今も続く社会情勢に一石を投じています。

「音楽はメッセージを伝える手段」としながらも、「これは日の目をみるべき映像だ。当時の黒人社会を巡る状況が分かる。政府や警察が市民をどう扱ったか、目の当たりにできる。そして発言する黒人の姿を」と強く訴えかけています。

50年もの間、この映像が封印され続けてきたことも、“黒人文化が抹消されてきた”と表現したクエストラブ。“自分が生きている間はこうした黒人文化の抹消が再び起きないようにしたい”という切実な想いを込めました。

また映像でクエストラブは、「ぜひ映画館で観てください」と日本の観客へメッセージを寄せています。

7月2日から北米752スクリーンで上映中の本作は、「目の覚めるような感動」(The Hollywood Reporter)、「驚異的な傑作」(LA Times)、「今年のベスト・ムービー」(ニューヨーカー誌)、「クエストラブの敬意と情熱がスクリーンに溢れ出す」(ロサンゼルス・タイムス紙)といった絶賛の声が絶えず、米映画批評批サイトRotten Tomatoes99%フレッシュ、観客満足も98%という高評価を叩き出しています(7月15日時点)。さらに、デトロイト、ヒューストン、NY、フィラデルフィア、サンフランシスコ、ワシントンD.C.で実施されている出口調査のCinemascoreでは、2年ぶりの快挙となるA+の最高評価が出されるなど、本国アメリカで絶賛の嵐が広がっています。

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『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』(原題:Summer of Soul (…Or, When the Revolution Could Not Be Televised))

監督/アミール・“クエストラブ”・トンプソン
出演/スティーヴィー・ワンダー、B.B.キング、フィフス・ディメンション、ザ・ステイプル・シンガーズ、マヘリア・ジャクソン、ハービー・マン、デイヴィッド・ラフィン、グラディス・ナイト&ザ・ピップス、スライ&ザ・ファミリー・ストーン、モンゴ・サンタマリア、ソニー・シャーロック、アビー・リンカーン、マックス・ローチ、ヒュー・マセケラ、ニーナ・シモン ほか
北米公開/2021年7月2日(劇場・Hulu同時公開)

日本公開/2021年8月27日(金)公開
配給/ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト
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