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2021.07.10 12:00

濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』本予告が解禁!

  • Fan's Voice Staff

村上春樹の短編を映画化した濱口竜介監督最新作『ドライブ・マイ・カー』の本予告が解禁されました。

映像は、愛車のサーブを走らせる演出家・俳優の家福(西島秀俊)とその助手席に乗る脚本家の妻・音(霧島れいか)の一見穏やかなシーンから始まります。「今晩帰ったら少し話せる?」と、胸に秘めた想いを打ち明けようとする音、さらには「奥様にはいつもお世話になっています」と音と親密そうな気配を漂わせる俳優の高槻(岡田将生)を家福が笑顔で迎え入れるシーンが続きます。ところが、幸せそうな日々から一転、音は突然この世を去ってしまいます。

その後、広島の演劇祭で演出を手掛けることになった家福。「すごくいいドライバーです」と紹介される寡黙なドライバーみさき(三浦透子)との出会いや、演劇のオーディションで再会する高槻などが映し出されていきます。「音が死んだ日、もし少しでも早く帰っていたら…」。みさきや高槻との時間を経て、妻の音から聴くことができなかった秘密や喪失と向き合うことになる家福。「ごまかさないでください」と言い放つ高槻、「嘘を言っているようには聞こえませんでした。それが真実かどうかは分からないけど」と家福の愛車の中で語るみさきなど、印象的な言葉が続き、その後展開される重厚な人間ドラマが見え隠れします。後半には、「舞台上での銃声」「カセットテープ」「ミラー越しのみさき」などの印象的なショットが連なり、家福が辿る葛藤と波乱の運命を予期させます。

原作は、妻を失った男の喪失と希望を綴った村上春樹による珠玉の短編小説「ドライブ・マイ・カー」。この作品に惚れ込んだ濱口監督が自ら映画化を熱望し、脚本も手掛けました。主演に西島秀俊を迎え、三浦透子、岡田将生、霧島れいかと実力派俳優陣が集結。オリジナルの要素を加えながらも、原作の精神を受け継いだ驚異的な脚本と胸に迫る演技が、想像を超える圧巻のラストへと導きます。

『ドライブ・マイ・カー』は現在開催中の第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に日本映画で唯一選出されており、7月11日(日)に公式上映が行われる予定です。

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『ドライブ・マイ・カー』

出演/西島秀俊、三浦透子、霧島れいか、パク・ユリム、ジン・デヨン、ソニア・ユアン、ペリー・ディゾン、アン・フィテ、安部聡子、岡田将生
原作/村上春樹 「ドライブ・マイ・カー」(短編小説集「女のいない男たち」所収/文春文庫刊)
監督/濱口竜介
脚本/濱口竜介、大江崇允
音楽/石橋英子
製作/『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
製作幹事/カルチュア・エンタテインメント、ビターズ・エンド
制作プロダクション/C&Iエンタテインメント

日本公開/2021年8月20日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
配給/ビターズ・エンド
公式サイト
©2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会