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2021.07.08 12:00

『由宇子の天秤』日本版予告編が解禁!著名人5名からの称賛コメントも到着!

  • Fan's Voice Staff

春本雄二郎監督最新作『由宇子の天秤』の日本版予告編が解禁!著名人からの称賛コメント第1弾が到着しました。

緊迫感に満ちた予告編は、取材に向かうドキュメンタリーディレクターの由宇子の後ろ姿から始まります。3年前に起きた「女子高生いじめ自殺事件」を追う由宇子。取材者たちから発せられる「誰が本当の加害者か」「報道が殺したんですよ」という言葉──彼女はテレビ局の方針と対立を繰返しながらも、事件の真相に迫りつつありました。一方で、父の経営する学習塾を手伝う由宇子は、ドキュメンタリーディレクターの顔とは打って変わり、生徒には柔和な表情を見せます。そこで、由宇子は一人の女子高生・萌(メイ)と出会いますが──“すべてを狂わす”という不穏なテロップ、父に携帯のカメラを向け詰め寄る由宇子の姿…。父が起こした衝撃の事実、生徒・萌(メイ)の抱える秘密、「女子高生いじめ自殺事件」の“もうひとつ”の真相が、畳み掛けるように映し出されます。常に真実を明らかにしたいという信念に突き動かされてきた由宇子に迫られた究極の選択と、待ち受ける衝撃の結末とは──?

主演は、『火口のふたり』(19年)で第93回キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞に輝き、本作でスペインのラス・パルマス国際映画祭で最優秀女優賞に輝いた瀧内公美。脇を固めるのは『佐々木、イン、マイマイン』(20年)の河合優実、『かぞくへ』(16年)の梅田誠弘、さらに日本映画界屈指のバイプレイヤー 光石研ら。監督・脚本は、日本の片隅で生きる若者たちの葛藤と不器用な優しさを描いた『かぞくへ』の春本雄二郎。長編アニメーション『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の片渕須直がプロデューサーとして参加しています。

超情報化社会が抱える問題や矛盾を真正面から炙り出した衝撃作は、ベルリン国際映画祭をはじめ、世界の映画祭を席巻中。そんな本作に惚れ込んだ第一線で活躍する映画監督、俳優、ジャーナリストらから称賛コメントが到着しました(敬称略・順不同)

ジャ・ジャンクー(映画監督)
『由宇子の天秤』は、第4回平遥国際映画祭において、多くの人々を驚かせ、観客賞を獲得した。
春本監督の映し出す世界は、全てが静かで穏やかである。
しかしそこにはある種の魔法の力が存在し、我々は無意識のうちに、
主人公の内なる世界の奥深くへと導かれ、衝撃を受ける。
そこで我々がバランスを保つことは困難だろう──。

行定勲(映画監督)
ここ数年の中で、最もくらった日本映画だ。
正義とは、社会においての矛盾を解き明かすことか?
自分の大切なものを守りぬくことか?
自分の在り方を考えさせられ、後に尾を引く。

池松壮亮(俳優)
無知や無関心を煽る社会システムと、暴徒化する知性と正義感との間に、
由宇子の心の天秤はゆれている。
倫理や道徳に揺さぶられながら、バランスを保とうと必死にゆれている。
細部まで心と魂のこもった
極めて非凡な作品に出会った。 

安田菜津紀(NPO法人Dialogue for People副代表/フォトジャーナリスト)
「伝える」仕事に携わる自らを、深く省みずにはいられなかった。
自浄作用を失ったメディアには、最初から天秤の「軸」などないのかもしれない。
人の人生を「素材」として翻弄し、後は背を向けるだけならば。

瀬々敬久(映画監督)
国家や社会がどうしようもない状況だと感じる毎日、実はそれを生み出しているのは私たち自身ではないのか。
そして、それを変えられるのも私たち自身なんじゃないのか。この映画に告げられた気がする。
俳優たちの存在が素晴らしい。それを導き、ともに斬りこんだスタッフの静かな熱量。頭がさがった。

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『由宇子の天秤』(英題:A Balance)

女子高生いじめ自殺事件を追っていたドキュメンタリーディレクターの由宇子は、テレビ局の方針と対立を繰返しながらも事件の真相に迫りつつあった。そんな時、由宇子は学習塾を経営する父が起こした”ある行動”を知り、衝撃を受ける。「“正しさ”とは何なのか?」ドキュメンタリー作家として常に真実を明らかにしたいという信念に突き動かされてきた由宇子は、究極の選択を迫られる…。

出演/瀧内公美、河合優実、梅田誠弘、松浦祐也、和田光沙、池田良、木村知貴、前原滉、永瀬未留、河野宏紀、根矢涼香、川瀬陽太、丘みつ子、光石研
脚本・監督・編集/春本雄二郎
プロデューサー/春本雄二郎、松島哲也、片渕須直
製作/映画「由宇子の天秤」製作委員会
製作協力/高崎フィルム・コミッション
助成/文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
2020/日本/152分/カラー/5.1ch/1:2.35/DCP/映倫区分:G

日本公開/2021年9月17日(金)より、渋谷ユーロスペース他全国順次ロードショー!
配給/ビターズ・エンド
©️2020 映画工房春組