セザール賞受賞『ジュゼップ 戦場の画家』8月13日公開決定!
- Fan's Voice Staff
セザール賞で長編アニメーション賞を受賞した『Josep』が、邦題を『ジュゼップ 戦場の画家』として8月13日(金)より全国順次公開されることが決定!場面写真11点が到着しました。
1939年、スペイン内戦により、避難先のフランスの強制収容所で難民となった実在の画家ジュゼップ・バルトリ。人間の尊厳が踏みにじられる過酷な状況のなか、粗末な小屋の壁や地面に黙々と絵を描いていました。新米の憲兵セルジュは先輩たちの目を盗み、ジュゼップに紙と鉛筆を与え、ふたりの間にはいつしか有刺鉄線を越えた友情が芽生えます。ジュゼップにスペイン脱出の際に離ればなれになった婚約者がいたことを知ったセルジュは、再会を夢見る切なる思いに触れ、彼女を探すのを手伝いますが──。
今回解禁された場面写真では、強制収容所でスケッチをするジュゼップの姿をはじめ、 かつて収容所の憲兵だったセルジュが孫のヴァランタンと話している場面、収容所で描かれたジュゼップ ・バルトリの力強いスケッチがアニメーションと融合している圧巻のシーン、ジュゼップが収容所からメキシコに亡命を果たした後に出会った女性画家フリーダ・カーロの姿、老いてもなお筆を持ち続けるジュゼップ・バルトリと、激動の時代を生き抜いた画家の人生が鮮やかに切り取られています。
メガホンをとったのは、フランスの全国紙「ル・モンド」などのイラストレーターとして活躍してきたオーレル。ジュゼップが収容所で記した鮮烈なスケッチに触発され、自らのペンで伝えたいと駆り立てられました。彼の作品に初めて接したときから10年の歳月を費やして本作を完成させ、華々しい長編アニメーション監督のデビューを飾りました。脚本はロベール・ゲディギャン監督『マルセイユの恋』(96年) 、『キリマンジャロの雪』(11年)で知られるジャン=ルイ・ミレシ、製作は『戦場でワルツを』(08年)のセルジュ・ラルーと、豪華スタッフ陣が集結。
2020年カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクションに選出された本作は、セザール賞長編アニメーション賞、第26回リュミエール賞でアニメーション賞と音楽賞、第33回ヨーロッパ映画賞長編アニメーション賞、第11回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバルにおいて観客賞と国際報道機関賞受賞を果たし、ヨーロッパの映画賞を総ナメに。日本では第8回東京アニメアワードフェスティバルで審査員をつとめた片渕須直監督が絶賛し、長編コンペティション部門グランプリと東京都知事賞のW受賞を獲得しました。
本国フランスでは2020年9月に公開されるも新型コロナウイルスの影響により映画館が休館されましたが、先日再開され、観客からは2度目の喝采を浴びています。
以下、片渕須直監督よりコメント到着しています。
片渕須直(アニメーション映画監督『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』)
「時の流れの向こうに残してきた人々。時はどこから来てどこへ流れてゆくのか。それは何かを浄化してくれるのか。それとも、苦しみを苦しさとして残したまま漂うのか。ジュゼップならどう答えてくれるだろう?」
==
『ジュゼップ 戦場の画家』(原題:Josep)
1939年2月。スペイン内戦の戦火から逃れた大勢の難民が南フランスに押し寄せる。フランス政府によって強制収容所に入れられた難民たちは、劣悪な環境のもとで飢えや病気に苦しみ、監視役のフランス人憲兵たちはことあるごとに虐待を加えていった。そんな中、粗末な小屋の壁や地面に黙々と絵を描いているジュゼップ・バルトリという画家がいた。新米の憲兵セルジュは先輩の憲兵たちの目を盗み、ジュゼップに紙と鉛筆を与え、ふたりの間にはいつしか有刺鉄線を越えた友情が芽生える。セルジュはジュゼップがスペイン脱出の際に離ればなれになった婚約者がいたことを知り、再会を夢見る切なる思いに触れ、彼女を探すのを手伝うが…。
監督/オーレル
脚本/ジャン=ルイ・ミレシ
2020年/フランス・スペイン・ベルギー/仏語・カタロニア語・スペイン語・英語/74分/シネマスコープ/カラー/5.1ch/日本語字幕:橋本 裕充
日本公開/2021年8月13日(金) 、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
配給/ロングライド
公式サイト
©️Les Films d’Ici Méditerranée – France 3 Cinéma – Imagic Telecom – Les Films du Poisson Rouge – Lunanime – Promenons nous-dans les bois – Tchack – Les Fées Spéciales – In Efecto – Le Mémorial du Camp de Rivesaltes – Les Films d’Ici – Upside Films 2020