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2021.05.16 9:00

『Mr.ノーバディ』主演俳優、自宅強盗に2度も遭っていた!衝撃トラウマ体験を映画でリベンジしたストーリー誕生秘話に迫る!

  • Fan's Voice Staff

「ジョン・ウィック」シリーズの脚本家&製作陣による最新作『Mr.ノーバディ』は“何者でもないただの男”を主人公に描くハードボイルド・アクションです。

仕事では過小評価され人生の苦難をぐっと受け止めながら生きる、地味で平凡な男ハッチ。家族の揃う自宅を襲われても一つも歯向かうことなくコトを荒立てないための対応しかせず、家庭ではリスペクトできない父親として扱われていました。その後、街のチンピラに絡まれたイザコザを発端に目を付けられ、またもや謎の集団から家族の揃う自宅を襲撃されたことで、何者でもなかったハッチの戦闘本能が目覚めていきますが、このストーリーは主演のボブ・オデンカークが実際に2度自宅へ侵入されたトラウマ体験に基づき生み出されたといいます。

「私の自宅は、妻と子どもたちとともに在宅している時に2度も侵入されている」というオデンカーク。「最初の事件は特にトラウマになった。その時は、何もしないことが父親として正しい行為と思った。被害を最小限に抑えて乗り切ったとは思うが、それでもこの経験は忘れられず、もっと積極的に行動すべきだったのではないかと常に自問している」

オデンカークを支えるマネージャーであり共に本作のプロデューサーを務めたマーク・プロヴィシエロも、「侵入犯が連行された後、警察官はボブに“君は正しいことをした、私の対処とは違うが…”と言い、その言葉がボブの心に残った。あなたが当事者であり、あなたの家族が危険にさらされている時にはどうだろう?『デス・ウィッシュ』や『96時間』のように家族を守らなければならないようなことになったらどうだろう?」と明かすように、2人は父親や夫として家族を守ることが何を意味するのか徹底的に議論を重ねて、この作品の根幹となるアイデアを固めていきました。

従来このようなアクション映画では、『ジョン・ウィック』のキアヌ・リーブス、『96時間』のリーアム・ニーソン、さらには『ランボー』のシルベスター・スタローンと、“平凡な”男を演じている俳優が観客にとっては“平凡”ではなく、悪者が自分よりもタフな“間違った男”に手を出してしまうのが通例。一方で、今回オデンカークが描こうとしたアイディアは、本来反撃なんてするはずのない“正解の男”に手を出したとしたら?というもの。九死に一生の危機的状況でも波風を立たせず平凡な男であろうとしたオデンカークの自問自答と、トラウマを映画でリベンジする探究心が、かつてない快作を生み出しました。

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『Mr.ノーバディ』(原題:Nobody)

監督/イリヤ・ナイシュラー
脚本/デレク・コルスタッド
キャスト/ ボブ・オデンカーク、コニー・ニールセン、RZA、マイケル・アイアンサイド、クリストファー・ロイド
2020/アメリカ

日本公開/2021年6月11日(金)全国公開!
配給/東宝東和
© 2021 Universal Pictures