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2021.05.07 16:00

『ベルリン・アレクサンダープラッツ』日本版本予告が解禁!

  • Fan's Voice Staff

現代ドイツ文学の傑作を気鋭監督が新解釈で映画化した『ベルリン・アレクサンダープラッツ』の日本版本予告が解禁されました。

1920年代に出版された現代ドイツ文学の金字塔「ベルリン・アレクサンダー広場」を、新進気鋭のブルハン・クルバニ監督が大胆な解釈によって、愛・金・裏切りに翻弄されるギャングたちの物語として映画化。ベルリンの最貧困層で生きながら、そこから抜け出そうともがく不法移民の青年の苦悩と愛を通して、現代社会が抱える貧困・人種・難民の問題をスタイリッシュな映像でリアルに描く衝撃作です。

予告編では、難民として必死にもがきながら善人になる事を誓う主人公・フランシス(ウェルケット・ブンゲ)の懸命な姿と、彼に忍び寄るダークな魅力をもつ”悪魔”のような男・ラインホルト(アルブレヒト・シュッヘ)が描かれています。友人を通してミーツェ(イェラ・ハーゼ)と出会い引き寄せられるフランシスでしたが、ラインホルトの魔の手が二人の背後に迫ります──。

©Sabine Hackenberg, Sommerhaus Filmproduktion

第70回(2020年)ベルリン国際映画祭コンペティション部門でワールドプレミアされた本作。メディアから「自分の選択が自身の人生にどう影響するのかを描いた寓話として最高傑作だ」(Berlin Film Journal)、「新しいヒーロー像が誕生した」(The Guardian)と評され、ドイツ映画賞2020では最多11部門ノミネート、助演男優賞など5部門で受賞を果たしました。

©Wolfgang Ennenbach, Sommerhaus Filmproduktion

日本でのオンライン上映に際して、ブルハン・クルバニ監督よりコメントが到着しました。

ブルハン・クルバニ(監督・共同脚本)
原作の「ベルリン・アレクサンダー広場」を読んで僕は育ちました。ベルリンに引っ越したとき、近くの公園には金持ちも黒人もいて、ただ麻薬のコミュニティは黒人の難民がほとんどでした。格差を目の当たりにし、僕は彼らに焦点を当てた物語を作りたいと考え、頭の中で難民の物語とフランツ・ビーバーコップ(「ベルリン・アレクサンダー広場」の主人公)の物語が重なりました。自慢のチームと役者たちが作った、旅をするような映画です。本作はドイツ人社会と難民の話で、そこには闇が存在する。しかし結末には希望の見える話になっています。楽しんでください。

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『ベルリン・アレクサンダープラッツ』(原題:Berlin Alexanderplatz)

アフリカからヨーロッパを目指していた不法移民のフランシスは、船が嵐に遭遇した時に、もし無事に上陸できたなら今後は心を入れ替えて真面目に生きると誓う。その後ドイツへ辿り着くことができたフランシスだが、難民生活は過酷を極め、裏社会に生きる狡猾なドイツ人男性ラインホルトの手引きで犯罪に手を染めていく。そんな中、ある女性と出会ったことでフランシスは運命を変えようとするが……。

監督/ブルハン・クルバニ
脚本/マーティン・ベーンケ、ブルハン・クルバニ
原作/アルフレート・デーブリーン
出演/ウェルケット・ブンゲ、イェラ・ハーゼ、アルブレヒト・シュッヘ、アナベル・マンデン、ヨアヒム・クロル ほか
ドイツ・オランダ/2020年/183分/R15+相当

2021年5月20日(木)よりMIRAIL(ミレール)、Amazon Prime Video、U-NEXTにてオンライン上映
価格/1,500円(税込)/購入から48時間視聴可能/MIRAIL(ミレール)のみ特典付きバージョン ※変更の可能性あり
配給/STAR CHANNEL MOVIES
公式サイト
©Sabine Hackenberg, Sommerhaus Filmproduktion©Wolfgang Ennenbach, Sommerhaus Filmproduktion