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2021.04.22 8:00

ジョニー・デップ製作・主演『Minamata』2021年9月公開決定!字幕付き海外版予告が到着

  • Fan's Voice Staff

ジョニー・デップ製作・主演『Minamata』(原題)が2021年9月に日本公開されることが決定!日本語字幕付き海外版予告が到着しました。

© Larry Horricks

熊本県水俣市のチッソ水俣工場による工業排水を原因とし、現在まで補償や救済をめぐる問題が続く日本における“四大公害病”のひとつ水俣病。その存在を世界に知らしめたのが、米写真家ユージン・スミス氏とアイリーン・美緒子・スミス氏が1975年に発表した写真集「Minamata」。

ユージン氏のことが長年の憧れで、「彼は心の中に痛みを抱えていた。でも、水俣が彼の心を再び開いたんだと思う」と語るジョニー・デップは、彼の遺作ともなったこの写真集を基に、自身の製作・主演で映画化を実現。映画では、報道写真家として功績を評価されながらも心に傷を抱えたユージン氏が、当時の妻アイリーン氏とともに水俣を訪れ、1971年から1974年の3年間現地で暮らし、人々の日常や抗議運動、補償を求め活動する様子を何百枚もの写真に収めていく濃密な日々がドラマチックに描かれています。

傷ついた写真家が再びカメラを手に取り、闘いに身を投じていくその生き様を見事に体現したデップの演技は、特別招待作品としてワールドプレミアされた2020年ベルリン国際映画祭で「デップが最高の演技を披露」(The Playlist)「真に迫る演技」(Deadline)と各国メディアから絶賛を浴びました。

共演はビル・ナイ、日本から真田広之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子など実力派キャストが集結。音楽を手掛けたのは坂本龍一。主な撮影はセルビア、モンテネグロで行われました。

以下、現地時間2020年2月21日に実施された第70回ベルリン国際映画祭公式記者会見でのジョニー・デップによるコメントの一部抜粋です。

「W・ユージン・スミスに、昔からとても興味がありました。彼が辿ってきた人生や、彼が体験したこと、そして、何を犠牲にして、あのような瞬間を写真に捉えることができたのかなどを知りました。
そして、水俣に関する記事を読み、知識を深めていくうちに、実際にそれが起こったという事実に衝撃を受けました。しかも、その影響は解決されたわけではなく、未だに続いているということは、それ以上に衝撃的なことです。一人の関心を持つ者として、この歴史は語り継がれなければならないと思いました。映画の持つ力をフルに活用して、伝えたいメッセージを発信することが、私も含めて、ここにいる我々の願望でした。
我々は皆、ただの一片のホコリで小さな力なのです。もし私たちが窮地に立たされたとき、誰かが率先して、巨大な壁を壊そうとすれば、きっと大勢の人々が後に続いてくれるはずです」

今年、2021年(5月1日)は、水俣病公式確認から65年を迎えます。

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『Minamata』(原題)

監督/アンドリュー・レヴィタス
脚本/デヴィッド・ケスラー
出演/ジョニー・デップ、真田広之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子、キャサリン・ジェンキンス、ビル・ナイ
音楽/坂本龍一
アメリカ/115分

日本公開/2021年9月、TOHOシネマズ 日比谷他 全国公開
提供/ニューセレクト株式会社、カルチュア・パブリッシャーズ、ロングライド
配給/ロングライド、アルバトロス・フィルム
公式サイト
© 2020 MINAMATA FILM, LLC