『ファンタスティック・プラネット』5月28日より初のDCP上映決定！新ポスター＆予告編も到着！
- Fan's Voice Staff
世界中のクリエイターに多大な影響を与えたSFアニメーションの金字塔『ファンタスティック・プラネット』（73年）が5月28日（金）より初めてDCP上映されることが決定！新ビジュアルと新予告編、さらにアニメ監督の湯浅政明氏とイラストレーターのみうらじゅん氏から推薦コメントが到着しました。
本作は、フレンチSFのパイオニアであるステファン・ウルの原作「Oms en Série」をもとに、ブラックユーモア溢れる幻想的な画風のアーティスト、ローラン・トポールが4年の歳月をかけて原画デッサンを描き、切り絵アニメーションという手法で鬼才ルネ・ラルーによって1973年に映画化されたSFアニメーション。音楽はジャズピアニストとしても名高いアラン・ゴラゲールが手掛け、そのロック・サウンドが映像に一層サイケデリックな印象を与えています。
独創的でファンタジックな世界観で瞬く間に批評家・観客たちを魅了し、アニメーション作品として史上初めて第26回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞。絶賛評はフランス国内だけに留まらず、イタリアのトリエステSF国際映画祭では特別賞、アメリカのアトランタ映画祭ではアニメーション映画のグランプリ、テヘラン児童映画祭では大賞を受賞するなど世界中で高い評価を得ました。
日本でも1985年の劇場初公開以来カルト的な人気を誇り、2020年12月に東京・渋谷で行われた1週間限定上映でも満席回が続出。作品誕生からまもなく半世紀を迎える今もなお、新たなファンを獲得し続けています。今回の待望のDCP上映では、トポール×ラルーが作り上げた世界観のクオリティの高さがスクリーンでより一層体感可能になり、アニメーション映画のマスターピースに再び命が吹き込まれました。
今回新たに制作されたビジュアルでは、真っ青な肌で赤い目をした巨人ドラーグ族の少女・ティバがオム族のテールを手のひらに乗せ見つめあう絵を大きく起用。予告編ではドラーグ族とオム族が対立するシーンが切り取られ、ラストは湯浅氏のコメントで締めくくられています。
なお、本日4月16日（金）から30日（金）まで渋谷HUMAXシネマ劇場窓口にて、フランス本国公認デザインのオリジナルTシャツ付き特別鑑賞券が6,300円で販売されています。Tシャツは300着限定、白と黒の2種ありS、M、L、XLのサイズ展開、上映期間中の受け渡しとなります。当日券は一律1,400円。上映期間中はオリジナルステッカー付ドリンクの販売も予定されています。
以下、到着した推薦コメントです。
湯浅政明（アニメ監督）
ボスやシュルレアリスムにも通じる、並ぶもののない、シュールで独創的な世界。
そこで起こる対立・闘争・変化の渦へ我々は投げ込まれる。人間も家族も社会も出てくるが、物質、特徴、習慣、精神世界もこことは大きく違う。簡単な答えはない。
生き延びるには、ひたすら起こる出来事からそれを探り続けてゆくしかない。
それは我々にも必要な力、想像力だ。
みうらじゅん（イラストレーターなど）
その存在は当然、存じておりましたが、こんなに面白い作品だったとは！
今では実写とも引けを取らない数々のアニメ作品。いや、むしろアニメの方がよりリアルにその世界観が伝わるのかも知れません。
しかし、この‘73年制作の『ファンタスティック・プラネット』は、敢えて初期アニメの作り方を踏襲し、リアルよりも空想の凄さに重きが置かれています。
出てくるシュールなマシーンやクリーチャー。それにストーリー自体がブッ飛んでいますが、現代に於いては決して空想で片付けられない予言的メッセージも感じます。
百聞は一見に如かず。あなたも『ファンタスティック・プラネット』を、この機会に是非、一度体験されてみては如何でしょう。
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『ファンタスティック・プラネット』（英題：Fantastic Planet）
舞台は地球ではないどこかの惑星。真っ青な肌に赤い目をした巨人ドラーグ族と、彼らに虫けらのように虐げられる人類オム族が住んでいる。ある日、ドラーグ人の知事の娘ティバは、ドラーグ人の子どもたちにいじめられ母を亡くしたオム族の赤ん坊を拾い、テールと名付けペットとして飼うことになる──。
監督・脚本／ルネ・ラルー
原作／ステファン・ウル「Oms en Série」
原画・脚本／ローラン・トポール
人物画／ヨーゼフ・カーブルト
音楽／アラン・ゴラゲール
原題：La Planète sauvage（野生の惑星）／1973年／フランス＝チェコスロヴァキア／フランス語／72分／16:9／モノラル／字幕翻訳：古田由紀子
日本公開／2021年5月28日（金）渋谷HUMAXシネマほか全国順次公開
配給／ザジフィルムズ
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