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2021.04.08 7:00

『グリード ファストファッション帝国の真実』日本版予告編&ポスターが解禁

  • Fan's Voice Staff

ファストファッションブランドを経営し、業界トップにまで上り詰めた男の栄光と転落を、イギリスの奇才マイケル・ウィンターボトム監督が風刺とウィットに富んだジョークをふんだんに散りばめて描いたブラックエンターテインメント『グリード ファストファッション帝国の真実』の日本版予告編&ポスター、新場面写真5点が一挙解禁されました。

日焼けした肌と不自然なまでに輝く歯を見せつけ、「服は金の卵を産むガチョウだ」と言い切るリチャード・マクリディ。彼の元妻も「彼は駆け引きが好きなの」と評する通り、マクリディにとって大切なことはファッションへの愛ではなく、ただひたすらに“金”。発展途上国の下請け会社には限界を超える低予算でゴリ押しながら、部下にはパワハラ三昧。予告編では彼のまさに最低最悪な経営者の日常が切り取られています。自身の還暦パーティを盛大に開催するため、ギリシャ・ミコノス島にやってきたマクリディ一行。演出用に本物のライオンまで用意して、超ド派手にショーアップされた宴が始まる…かと思いきや、招待したセレブリティたちから総スカンをくらい、急いでソックリさんを集めるなど、雲行きが怪しくなっていきます。「欲張り卿」「インチキ卿」と呼ばれながらも、「俺はなにも恐れない」とうそぶくマクリディ。しかし、悲劇はもうすぐそこまで迫っていた──!

公開時、イギリスのセレブリティと親交が深いウィンターボトム監督作品ということで、数々の俳優やアーティストがカメオ出演したことでも話題となった本作。予告編ではイギリスの人気歌手でプラチナディスク受賞歴もあるピクシー・ロットがマクリディの誕生パーティで歌う姿も見られます。

昨年破産申請をした「TOPSHOP」を始めとする複数のファストファッションブランドを保有していたアルカディア・グループのオーナー、フィリップ・グリーン卿をモデルに、金と欲がすべてのセレブレティな生活の裏に隠された、ファッションビジネスの闇を鋭い視線で暴き出す本作。『イン・ディス・ワールド』(02年)、『グアンタナモ、僕達が見た真実』(06年)で国際問題を取り上げ、ベルリン国際映画祭で金熊賞、銀熊賞をそれぞれ受賞したウィンターボトム監督が、ユーモアを織り交ぜながら経済第一主義社会への問題提起に挑戦。資本主義のタブーを大いに笑い飛ばしながら楽しめる“笑”撃作が誕生しました。

『24アワー・パーティ・ピープル』(02年)への出演をきっかけに監督と交流を深め、本作で7度目のタッグとなるイギリスのカリスマ的コメディ俳優のスティーヴ・クーガンが、付け歯を装着して、リチャード・マクリディ役を嫌味なまでに怪演。マクリディに負けず劣らずお金に目がない元妻を『グランド・イリュージョン』のアイラ・フィッシャーが演じるほか、『24アワー・パーティ・ピープル』のシャーリー・ヘンダーソン、Netflixオリジナルシリーズ『セックス・エデュケーション』の主演で注目を集めるエイサ・バターフィールドらが出演しています。

ドヤ顔でランウェイを闊歩するマクリディを無表情なオーディエンスが拍手で迎えるポスターのビジュアルには、誰もが羨む成功者だと思っているのは当の本人だけ、という痛烈な風刺を込められています。

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『グリード ファストファッション帝国の真実』(原題:Greed)

ギリシャ・ミコノス島。ファストファッションのブランド経営で財を成したリチャード・マクリディ(スティーヴ・クーガン)の還暦を祝うため、リチャードの元妻サマンサ(アイラ・フィッシャー)、息子のフィン(エイサ・バターフィールド)、マクリディの母マーガレット(シャーリー・ヘンダーソン)を始めとする一家が集結し、パーティの準備が進められていく。折しもイギリス当局から脱税疑惑や縫製工場の労働問題を追及されたリチャードは、ド派手にショーアップされたこのイベントでかつての威光を取り戻そうと目論む。しかし湯水のように金を使い、傲慢に振る舞うリチャードと、家族や部下、伝記作家との間には不協和音が生じる…。

監督&脚本/マイケル・ウィンターボトム
出演/スティーヴ・クーガン、アイラ・フィッシャー、シャーリー・ヘンダーソン、エイサ・バターフィールド
2019/イギリス/英語/カラー/シネスコ/5.1ch/104分/映倫区分:PG12

日本公開/6月18日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー!
配給/ツイン
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