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2021.02.16 13:00

『旅立つ息子へ』親子愛溢れる新場面写真4点が解禁!

  • Fan's Voice Staff

ニル・ベルグマン監督による実話に基づく親子の旅立ちの物語『旅立つ息子へ』の新場面写真4点が解禁されました。

場面写真では、父アハロン(シャイ・アヴィヴィ)と息子のウリ(ノアム・インベル)が、体を寄せ合いまるで心を通わせ合っているような姿をはじめ、仲良く一緒に魚釣りやヒゲを剃り、2人だけのかけがえのない時間を楽しんでいる様子、さらには、ウリがこよなく愛しているチャールズ・チャップリンのイラストが切り取られています。

本作は脚本家ダナ・イディシスの自閉症の弟と、彼女の父親をモデルに描かれており、実際にイディシスの弟はチャップリンの映画がお気に入りで、なかでもチャップリン演じる、主人公が孤児の男の子を育てる親子の特別な絆を描いた『キッド』(1921年)は繰り返し観ているといいます。

ベルグマン監督はそのエピソードから着想を得て、キーとなる要素に『キッド』を取り入れたことについて、「本作との共通点がありますし、あの名作が描く人間性や、思いやり、愛情はインスピレーションを与えてくれたと思っています。世界的に愛されている名画が、自分の監督作に登場していることは、純粋に幸せだと思っています」と語っています。

まさに『キッド』のように深く強い親子愛を描く本作の物語について、日本チャップリン協会会長の大野裕之氏は「障がいを持つ子供と、献身的に尽くす父親。いくら愛があっても残酷な現実には勝てない。そんな二人のそばにはいつもチャップリンがいた。人生には、ユーモアがどうしても必要なのだと教えてくれる素敵な作品です」とコメントを寄せています。

奇しくも今年は『キッド』の製作100年という節目となり、2月17日(水)にNHK BSプレミアムでは『キッド』が放送されます。

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『旅立つ息子へ』(原題:Here We Are)

売れっ子のグラフィックデザイナーを引退したアハロン(シャイ・アヴィヴィ)は、二十歳になるひとり息子のウリ(ノアム・インベル)と田舎町でのんびりと2人暮らししている。実はウリは自閉症スペクトラムを抱えていて、アハロンが24時間、世話してきたのだ。しかし、別居中の妻、タマラ(スマダル・ヴォルフマン)は将来を心配して、全寮制の特別支援施設への入所を決める。定収入のないアハロンは養育不適合と判断され、行政の決定に従うしかなかった。入所の日。ウリは大好きな父との別れにパニックを起こしてしまう。アハロンは決意した。「息子は自分が守る」こうして2人の逃避行が始まった。

監督/ニル・ベルグマン
脚本/ダナ・イディシス
出演/シャイ・アヴィヴィ、ノアム・インベル、スマダル・ヴォルフマン
2020年/イスラエル・イタリア/ヘブライ語/94分/1.85ビスタ/カラー/5.1ch/日本語字幕:原田りえ 

日本公開/2021年3月26日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開
配給/ロングライド
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