『SLEEP マックス・リヒターからの招待状』日本版本予告が解禁！

“眠り”をテーマとするまったく新しいスタイルのコンサート「SLEEP」の全貌とその裏側を、音楽家マックス・リヒターの素顔とともに追ったドキュメンタリー『SLEEP マックス・リヒターからの招待状』の日本版本予告が解禁されました。

予告編冒頭、「スリープ公演へようこそ、8時間の子守歌です」と観客へ呼びかけ、そのままピアノの前に腰掛けるリヒター。これから真夜中から明け方まで、ベッドに横たわって聴く、8時間以上に及ぶ眠りのための演奏が始まります。「規則はありません。聴くのも寝るのも自由です」とイベントのルールを説明するリヒターの声に誘導されながら、観客たちはベッドの上で、流れる音楽に静かに聴き入っています。

続く映像では、世界各地での【スリープ】公演の模様を紹介。LAグランドパーク、シドニーのオペラハウス、アントワープの聖母大聖堂──いずれの会場でも共通するのは、演奏舞台の前にずらりと並ぶベッドと、そこで横たわりながら音楽を聴く観客がいるということ。脳科学者のデイヴィッド・イーグルマンが「彼が目指したのは深いノンレム睡眠時の脳波とリズムが調和する音楽を作ることだ」と解説するように、リヒターは「【スリープ】は、睡眠状態の心と対話するための音楽」「子宮内の胎児の聴覚環境を再現した」のであり、「加速し続ける現代の生活に無言の抗議の意味を込めこの作品を作った」と、“眠り”をテーマにしたこの異色コンサートへの想いを語っています。

最後、夜明けの時間が迫ると共に、それまで奏でられていた眠りのための音楽が終わりに近づき、美しい歌声を伴った目覚めのための音楽へと移り変わっていく様子が映し出され、リヒターにしか作り上げることのできない、圧巻の“音の美しさ”が伝わってきます。

マックス・リヒターは、クラシックとエレクトロニック・ミュージックを融合させて作られるポスト・クラシカルの旗手であると同時に、映画やテレビのサントラも数多く手掛け、映画音楽の世界において最も重要なアーティストの1人ともいわれる人物です。『戦場でワルツを』（08年）がヨーロッパ映画賞作曲賞、『メアリーとエリザベス ふたりの女王』（18年）がハリウッド音楽メディア賞作曲賞を受賞したほか、『アド・アストラ』（19年）が、2021年に開催予定の第63回グラミー賞最優秀スコア・サウンドトラック賞にノミネート。SF映画『メッセージ』（17年）のオープニング＆エンディングでもリヒターのオリジナルスコア「オン・ザ・ネイチャー・オブ・デイライト」が使用され、日本でもiTunesクラシック・チャート1位となる人気を集めました。

劇中ではそんなリヒターと彼の公私に渡るパートナーであり、本コンサートも一緒に作り上げてきたマールへのインタビューや、15年間にわたって彼女が撮りためていたリヒターの創作の様子を捉えたプライベート映像を交え、彼が作曲家として成功するまでの苦難の道のりやマールとの強い絆も明らかにされていきます。

監督は、ボノやサム・スミスなど様々なミュージシャンとコラボレートしてきたナタリー・ジョンズ。その繊細な演出と美しい映像で、「SLEEP」の魅力を見事に浮かび上がらせています。

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『SLEEP マックス・リヒターからの招待状』（原題：Max Richter’s Sleep）

監督／ナタリー・ジョンズ
製作／ステファン・デメトリウ、ジュリー・ヤコベク、ウアリド・ムアネス、ユリア・マール
撮影／エリーシャ・クリスチャン
出演／マックス・リヒター、ユリア・マール、（ソプラノ）グレース・デイヴィッドソン、（チェロ）エミリー・ブラウサ、クラリス・ジェンセン、（ヴィオラ）イザベル・ヘイゲン、（ヴァイオリン）ベン・ラッセル、アンドリュー・トール
2019年／イギリス／英語／99分／シネスコサイズ／映倫：Ｇ

日本公開／2021年3月26日（金）新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
配給／アット エンタテインメント
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