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2021.01.09 12:00

『どん底作家の人生に幸あれ!』監督からのメッセージ映像&本編冒頭シーンが到着

  • Fan's Voice Staff

イギリスの文豪チャールズ・ディケンズの自伝的傑作小説「デイヴィッド・コパフィールド」を映画化した『どん底作家の人生に幸あれ!』のアーマンド・イアヌッチ監督からのメッセージ映像と、デヴ・パテル演じる主人公が自らの生い立ちを振り返り始め、一気に物語世界へと誘う冒頭シーン映像が到着しました。

文豪自ら「著作の中で一番好きだ」と公言していたこの小説の持つユーモラスな魅力に新たな光を当て、笑って泣けるエンターテインメントに生まれ変わらせたイアヌッチ監督は、「日本の皆さん、こんにちは。この映画を上映する映画館に、すべての観客の皆さん、皆さん全員にお越しいただけますように!」と笑顔でメッセージ。

冒頭シーンでは、拍手で観衆に迎えられた主人公ディヴィッドがステージに上がり「ありがとう。僕は自分の物語の主人公になれるか、誰かにその座を奪われるのか」とスピーチ。そして「ご覧に入れよう」という言葉をきっかけに、舞台は一気に彼が生まれた”カラスの家“へ。そこには、陣痛で「痛い!」と叫び暴れるデイヴィッドの母の姿と、家政婦ペゴティが慌てて準備をする様子が。それを窓から奇妙な顔で覗きこんでいたのが、ティルダ・スウィントン演じる伯母のトロットウッド夫人。のちにデイヴィッドを助けることになる伯母は、苦しむ母にお構いなしに家へ上がり込みます──。

イアヌッチ監督

ディケンズの長年のファンであるイアヌッチ監督は、「原作が訴えかけていたのが、デイヴィッドが自分は何者なのかと悩み、運命の浮き沈みのなかで、いろいろな人からいろいろな呼び方をされ、居場所を見つけられずにいる状態から、執筆活動を通して自尊心を見出すまでの過程。そしてそれは現代人なら誰もが抱える感覚ではないか」と語っています。

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『どん底作家の人生に幸あれ!』(原題:The Personal History of David Copperfield)

デイヴィッドは少年の頃、周囲の“変わり者”たちのことを書き留めては、空想して遊んでいた。優しい母と家政婦の3人で幸せに暮らしていたが、暴力的な継父の登場によって人生が一変。都会の工場へ売り飛ばされ、強制労働のハメに!しかも里親は、借金まみれの老紳士だった…。歳月が過ぎ、ドン底の中で逞しく成長した彼は、母の死をきっかけに工場から脱走。たった一人の肉親である裕福な伯母の助けで、上流階級の名門校に通い始めたデイヴィッドは、今まで体験した“作り話”を同級生に披露して人気者になる。さらに、令嬢ドーラと恋に落ち、卒業後に法律事務所で働き始めた彼は、順風満帆な人生を手に入れたかに見えた。だが、彼の過去を知る者たちによって、ドン底に再び引き戻されようとして…。果たして、デイヴィッドの数奇な運命の行方は?すべてを失っても綴り続けた、愛すべき変人たちとの《物語》が完成した時、彼の人生に“奇跡”が巻き起こる──。

監督/アーマンド・イアヌッチ
原作/「デイヴィッド・コパフィールド」チャールズ・ディケンズ著(新潮文庫刊、岩波文庫刊) 
出演/デヴ・パテル、ピーター・キャパルディ、ヒュー・ローリー、ティルダ・スウィントン、ベン・ウィショー
2019年/イギリス・アメリカ/シネスコ/5.1chデジタル/120分/字幕翻訳:松浦美奈 

日本公開/2021年1月22日(金)TOHOシネマズ シャンテ、シネマカリテ 他、全国順次ロードショー!
配給/ギャガ
公式サイト
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