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2020.12.11 13:00

【動画インタビュー】『ハッピー・オールド・イヤー』主演チュティモン・ジョンジャルーンスックジン

  • Fan's Voice Staff

アカデミー賞国際長編映画賞のタイ代表に選出された『ハッピー・オールド・イヤー』の日本公開に先立ち、主演チュティモン・ジョンジャルーンスックジンのオンラインインタビューを実施しました。

『ハッピー・オールド・イヤー』は、『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』の製作スタジオGDH 559と主演のチュティモン・ジョンジャルーンスックジンが再びタッグを組んだ、ちょっぴりほろ苦い共感度MAXの”断捨離”ムービーです。

主人公ジーン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)は、留学先の北欧でミニマルなライフスタイルを学んだデザイナー。帰国後、実家の小さなビルを自分のデザイン事務所に改装することを思い立ち、モノにあふれた家の“断捨離”を始めます。洋服、アクセサリー、レコード、楽器、写真──友達や元カレから借りたままだったモノを返してまわり、部屋が整理されていくのと反比例して、モノにまつわる思い出が溢れだし、心は千々に乱れていきます。時は年の瀬、ジーンは新たな気持ちで新年を迎えることが出来るのか──?

ジーン役を演じるチュティモン・ジョンジャルーンスックジンは、初出演・初主演作『バッド・ジーニアス』でタイ・アカデミー賞の最優秀主演女優賞に輝くなど、華々しいデビューを飾った新星。『バッド・ジーニアス』の役名“リンちゃん”の愛称で親しまれ、恵まれた9頭身の体型を活かしてファッションアイコンとしても世界的に活躍。Vogue Hong KongやHarper’s BAZAAR Thailandなど多くのファッション雑誌の表紙を飾り、タイ国内のみならず世界各地の若者から絶大な人気を誇ります。本作の出演にあたり、トレードマークだったロングヘアーをバッサリと切って、ショートヘアに。女優としての新境地を開拓し、アジア全域版アカデミー賞と称される第14回アジア・フィルム・アワードでは、『よこがお』の筒井真理子、『82年生まれ、キム・ジヨン』のチョン・ユミらベテラン俳優に並び主演女優賞にノミネートされる快挙を成し遂げました。

監督を務めるのは、旬なテーマで等身大の若者の心の機微を描いて、国内外で高い評価が寄せられるタイ映画界の新世代旗手、ナワポン・タムロンラタナリット。長編デビュー作『36のシーン』が2012年の釜山国際映画祭でニューカレントアワードを受賞し、第27回東京国際映画祭でも上映。続く2作目『マリー・イズ・ハッピー』はベネチア国際映画祭で上映され、タイ最大手の映画スタジオGTHで制作された『フリーランス』(15年)はタイ・アカデミー賞で8部門を受賞するなど、インディーズとメジャースタジオ双方でフレキシブルに活躍しています。日本では、新作が製作されるたびに東京国際映画祭と大阪アジアン映画祭のどちらかで必ず上映されてきたため、すでに多くのファンから支持を集める同監督ですが、正式に劇場公開されるのは本作が初となります。

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『ハッピー・オールド・イヤー』(英題:Happy Old Year)

デザイナーのジーン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)は、スウェーデンに留学しミニマルなライフスタイルを学んで帰国する。かつて父親が営んでいた音楽教室兼自宅の小さなビルで、出て行った父を忘れられずにいる母、オンラインで自作の服を販売する兄と三人で暮らす彼女は、家を改装しデザイン事務所にすることを思い立つ。理想的な事務所にすべく、モノにあふれた家の“断捨離”を進めていく。一度は全てを手放そうとする彼女だったが、洋服、レコード、楽器、写真といった友達から借りたままだったモノを返して廻ることに。友達の反応は千差万別で、なかなか思うように“断捨離”は進まない。そんな時、かつての恋人エーム(サニー・スワンメーターノン)から借りたカメラを見つける。処分に困りながらも小包として送るが、受取を拒否され返ってきてしまう…。

監督・脚本・プロデューサー/ナワポン・タムロンラタナリット
出演/チュティモン・ジョンジャルーンスックジン、サニー・スワンメーターノン、サリカー・サートシンスパー、ティラワット・ゴーサワン、アパシリ・チャンタラッサミー
2019年/タイ映画/113分/字幕翻訳:横井和子/字幕監修:高杉美和/原題:ฮาวทูทิ้ง..ทิ้งอย่างไรไม่ให้เหลือเธอ

日本公開/2020年12月11日(金)シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次!
配給/ザジフィルムズ、マクザム
協力/大阪アジアン映画祭 
公式サイト
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