ミカ・カウリスマキ監督『世界で一番しあわせな食堂』2021年2月19日公開決定！日本版予告編＆ポスターが解禁

アキ・カウリスマキの兄、ミカ・カウリスマキ監督の新作映画『Mestari Cheng』が、邦題を『世界で一番しあわせな食堂』として、2021年2月19日（金）より全国公開されることが決定！日本版予告編とポスターが解禁されました。

舞台は、毎年国連が発表している「世界幸福度ランキング」で、2018年から3年連続で1位を獲得しているフィンランド。北部ラップランド地方の小さな村へ中国・上海からやって来た料理人チェンが、食堂を経営するフィンランド人女性のシルカと出会い、国籍や文化の違いを乗り越え、お互いを家族のように思いやる気持ちが芽生えていく様子を描きます。

予告編は、チェンが“フォントロン”という人物を探して小さな食堂を訪れる場面から始まります。食堂の女主人シルカからの「料理してくれたらフォントロンを探す」という提案にのったチェンは、料理をふるまうことに。見たことのない料理に否定的だった村人たちも、一度口にしてみると「こりゃうまい」と気に入り、次第にチェンを仲間として認めるように。料理のほかにも、大自然や名物のサウナなどフィンランドの魅力がたっぷりで、短い映像からも多くの癒し要素を確認できます。果たして”世界で一番しあわせな国”でチェンが手にするものとは──？

心温まる“ヒーリング・ムービー”を彩るのは、プロの料理人であるチェンが作る、おいしく見た目も美しい料理の数々。チェンの料理哲学は、“医食同源”。医療にも通じる食事を地元の人たちに提供し、健康を気にも留めないフィンランド人たちの体を癒し、心を解きほぐしていきます。料理は国境を超えて、時にまったく異質な人たちを結びつける架け橋となります。

監督を務めるのは、フィンランド映画界を代表するミカ・カウリスマキ。母国の精神性はそのままに、本作で描くのは異文化との出会いと、そこから生まれる喜び。お互いの文化を尊重しあい、全く異なった世界を受け入れようと努力する人々の姿に、分断に揺れる現代社会に対する監督の強いメッセージが込められています。

＝＝

『世界で一番しあわせな食堂』（原題：Mestari Cheng）

フィンランド北部の小さな村にある食堂へ、上海から料理人チェンとその息子がやって来た。恩人を探していると言うが、知る人は誰もいない。食堂を経営するシルカは、チェンが食堂を手伝う代わりに、恩人探しに協力することとなる。恩人探しが思うように進まない一方で、チェンが作る料理は評判となり食堂は大盛況。次第にシルカ、そして常連客とも親しくなっていくチェンだったが、観光ビザの期限が迫り、帰国する日が近づいてくる──。

監督／ミカ・カウリスマキ
脚本／ハンヌ・オラヴィスト
出演／アンナ＝マイヤ・トゥオッコ、チュー・パック・ホング、カリ・ヴァーナネン、ルーカス・スアン、ヴェサ＝マッティ・ロイリ
2019年／フィンランド・イギリス・中国／英語・フィンランド語・中国語／114分／カラー／シネスコ／5.1ch／G／字幕翻訳：吉川美奈子

日本公開／2021年2月19日（金）新宿ピカデリー、渋谷シネクイント 他、全国順次ロードショー
配給／ギャガ
後援／フィンランド大使館
公式サイト
©Marianna Films