News

2020.11.21 10:00

『ハッピー・オールド・イヤー』日本版新ポスター&著名人からの称賛コメントが到着

  • Fan's Voice Staff

『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』の製作スタジオGDH 559と主演のチュティモン・ジョンジャルーンスックジンが再びタッグを組んだ、ちょっぴりほろ苦い共感度MAXの”断捨離”ムービー『ハッピー・オールド・イヤー』の日本版新ポスターと、著名人からの称賛コメントが到着しました。

主人公ジーンは、留学先の北欧でミニマルなライフスタイルを学んだデザイナー。帰国後、実家の小さなビルを自分のデザイン事務所に改装することを思い立ち、モノにあふれた家の“断捨離”を始めます。洋服、アクセサリー、レコード、楽器、写真──友達や元カレから借りたままだったモノを返してまわり、部屋が整理されていくのと反比例して、モノにまつわる思い出が溢れだし、心は千々に乱れていきます。時は年の瀬、ジーンは新たな気持ちで新年を迎えることが出来るのか──。

監督と脚本を務めるのは、自主制作とメジャースタジオの双方でフレキシブルに活躍する俊英ナワポン・タムロンラタナリット。36歳という若さでこれまでに6本の長編作品を撮り、7作目の本作でついに日本劇場初公開を果たします。『ハッピー・オールド・イヤー』は、第15回大阪アジアン映画祭で最優秀作品賞であるグランプリを受賞したほか、ロッテルダム映画祭や釜山国際映画祭など、世界各地の映画祭にも多数招聘されています。

第二弾ビジュアルとなる新ポスターは、11月21日(土)から公開劇場にて順次掲出されます。

著名人からの称賛コメントは以下の通り(順不同/敬称略)。

原田知世(女優/歌手)
何を捨てて、何を残すか。
その選別はとても難しい。
出来るだけシンプルに生きていきたいと思うようになった今、
感謝の気持ちを込めて、ひとつづつ手放すことにしている。
新しい一歩を踏み出すために。

奈緒(女優)
私にはあまり捨てたいと思うモノがありません。
でもきっと捨てようとしている何か・捨てられない何かと向き合った時、今より少し前に進めるのかもしれません。抱きしめられるだけの小さな幸せと思い出を大切にしたいと思いました。

トミヤマユキコ(ライター・東北芸術工科大学芸術学部講師)
捨てるか、残すか、返すか、売るか……
片付けとは、人生にときおり訪れる「決断の時」だ。
主人公のジーンも、たくさんの決断を迫られている。
いい結果を生むこともあれば、やりきれなさを感じることもあるけれど、
ひとつ決断するたびグッと濃くなる人生の陰影は、とても美しい。

鶴田真由(女優)
記憶の断片に一つずつ「。」を打っていく。
断捨離とは、モノに宿る物語を昇華させていくことなのだと思った。
しかし、そう簡単にはいかない。
だからこそ、そこにまた新しい物語が生まれる。

辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)
ジーンの目鼻立ちが整理整頓感漂うクールビューティで、
彼女を見ているだけで片付けたくなってきます。
部屋を整理するためには、感情の整理が必要だとジーンに教わりました。
自分の周りの環境は内面の反映なのです……。

山内マリコ(作家)
ものを捨てる。それは長らく罪なことだった。
それがこの10年で革新的な思想が広がり、ものを捨てるのはいいことになった。
だけどまあ、人の心は簡単には変われないのだ。

山崎まどか(コラムニスト)
何かを片付けようとして、片付けられない物や、過去や、感情に行き当たる。
それに向き合うチュティモン・ジョンジャルーンスックジンの顔が素晴らしかった。

渡辺真起子(俳優)
誰かの成長の物語というだけではない。
家族の物語でもあるし、友達や恋人、世界との向き合い方の物語かもしれない。
のっぽの主人公が頑固なのだけれど、なんだか愛しい。
女同士の向き合い方が、切なくて秀逸であります。

枝優花(映画監督・写真家)
断捨離。断つ、捨てる、離す。
字の如く、全ての物事とお別れできたら、人生はすっきりさっぱり綺麗だ。…でも、それってどうなんだ。
ごちゃついて一生整理のつかない、混沌こそが人生の面白みなのではないだろうか。
そんなことをずっと自身に問いかけてしまう。

よしひろまさみち(映画ライター)
モノに溢れた生活は、心につかえがある証拠。
余計なモノ=ゴミではないし、ミニマリストになる必要はないけど、
前に進むためにおろせるモノはおろさないと。
失うことへの恐れに立ち向かう、気持ちの大掃除映画。

SYO(映画ライター)
想い出も黒記憶も、すべて経験したから“いま”が在る。
振り返り、向き合うのは時に切なく怖いけれど……「過去」は、前に進むための枷(かせ)なんかじゃない。掃くでも除くでもなく、ぎゅっと抱きしめて進もう。
この映画は、心の容量を優しく広げてくれた。

==

『ハッピー・オールド・イヤー』(英題:Happy Old Year)

デザイナーのジーン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)は、スウェーデンに留学しミニマルなライフスタイルを学んで帰国する。かつて父親が営んでいた音楽教室兼自宅の小さなビルで、出て行った父を忘れられずにいる母、オンラインで自作の服を販売する兄と三人で暮らす彼女は、家を改装しデザイン事務所にすることを思い立つ。理想的な事務所にすべく、モノにあふれた家の“断捨離”を進めていく。一度は全てを手放そうとする彼女だったが、洋服、レコード、楽器、写真といった友達から借りたままだったモノを返して廻ることに。友達の反応は千差万別で、なかなか思うように“断捨離”は進まない。そんな時、かつての恋人エーム(サニー・スワンメーターノン)から借りたカメラを見つける。処分に困りながらも小包として送るが、受取を拒否され返ってきてしまう…。

監督・脚本・プロデューサー/ナワポン・タムロンラタナリット
出演/チュティモン・ジョンジャルーンスックジン、サニー・スワンメーターノン、サリカー・サートシンスパー、ティラワット・ゴーサワン、アパシリ・チャンタラッサミー
2019年/タイ映画/113分/字幕翻訳:横井和子/字幕監修:高杉美和/原題:ฮาวทูทิ้ง..ทิ้งอย่างไรไม่ให้เหลือเธอ

日本公開/2020年12月11日(金)シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次!
配給/ザジフィルムズ、マクザム
協力/大阪アジアン映画祭 
公式サイト
© 2019 GDH 559 Co., Ltd.