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2020.09.12 19:46

フランシス・マクドーマンド主演&クロエ・ジャオ監督『ノマドランド』ベネチア映画祭などでワールドプレミア開催!

  • Fan's Voice Staff

クロエ・ジャオ監督、フランシス・マクドーマンド主演の注目作『ノマドランド』の同時ワールドプレミア上映が、9月11日(金)、第77回ベネチア国際映画祭、第45回トロント国際映画祭、またLAにて開催されたテルライド映画祭主催のドライブ・イン・プレミアにて行われました。

終映後には世界中のジャーナリストより本作の絶賛評が続出。ガーディアン紙は星5つの最高評価を付け、「実在する“ノマド”たちに自然と溶け込んでいくマクドーマンドの演技は、キャリア史上最高のパフォーマンスとも言える素晴らしさだ。また並外れた知性とスタイルで引き出されたプロットにも圧倒された。ジャオが手掛ける作品には偉大さが詰まっている」と評価。

バラエティ誌は「テレンス・マリックに影響を受けた撮影手法だが、編集は確実にジャオ自身のリズムだ。長くて豪華な夕日を眺めているような気分だった。『イントゥ・ザ・ワイルド』の哲学が染み渡り、それらをより深化させた作品に仕上がっている」、ハリウッドレポーターは「ジャオの初となる著名俳優とのコラボレーションは、マクドーマンドが完全に、スクリーンを共有する現実の“ノマド”たちと一体になる、素晴らしい演技を引き出した。またジャオは全作でコンビを組む撮影監督のジョシュア・ジェームズ・リチャーズとともに、雄大な風景と豪華な水彩画の夕焼けをスクリーンに映し、また孤独な道、険しい山と岩だらけの砂漠といった生活の本質的な部分では、自然の強さと独立性を見事に引き出した」と評しています。米映画批評サイトRotten Tomatoesでは100%という最高評価を獲得しています(9月12日時点)。

テルライド映画祭主催のドライブ・イン・プレミアには、主演のフランシス・マクドーマンドと、クロエ・ジャオ監督が登壇。さらに原作「ノマド:漂流する高齢労働者たち」の著者ジェシカ・ブルーダーや、実際に車上で生活をしているノマドの方々も参加。マクドーマンドとジャオ監督がステージに上がり、ブルーダーやノマドのゲストを紹介すると、観客エリアは大きな歓声と車のクラクションが鳴り響き、大盛り上がり!車上で生活をするノマドたちの姿が描き出される本作の世界観と絶妙にマッチした、自然に囲まれた自由でアットホームな雰囲気のなか上映が行われました。

クロエ・ジャオ監督(奥)、フランシス・マクドーマンド

クロエ・ジャオ監督がアジア人女性として初のアカデミー賞監督賞ノミネート候補と話題に上るなど、すでに高い注目を集めている本作。現地時間13日(月)に開催されるベネチア国際映画祭の授賞式の結果にも、注目です。

大反響を生んだノンフィクションが原作の『ノマドランド』は、リーマンショック後、企業の倒産とともに住処を失った60代女性ファーン(フランシス・マクドーマンド)が主人公。キャンピングカーに全ての思い出を詰め込んで、車上生活者、“現代のノマド(遊牧民)”として、過酷な季節労働の現場を渡り歩きます。そこで描かれる実在のノマドたちとともに見つめる今を生きる希望を、広大な西部の自然の中で探し求めるロードムービーです。

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『ノマドランド』(原題:Nomadland)

監督/クロエ・ジャオ
キャスト/フランシス・マクドーマンド、デヴィッド・ストラザーン、リンダ・メイ ほか
原作/「ノマド:漂流する高齢労働者たち」(ジェシカ・ブルーダー著/春秋社刊)
全米公開/2020年12月4日

日本公開/2021年1月、全国公開。
配給/ウォルト・ディズニー・ジャパン
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