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2020.09.04 17:00

【独占】『スペシャルズ!』フランスの名優レダ・カテブによる本気の説教シーンが到着!

  • Fan's Voice Staff

『最強のふたり』の監督による実話に基づく感動作『スペシャルズ! ~政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話~』より、フランスの名優レダ・カテブが本気の説教を披露する本編シーン映像が到着しました。

左より:ヴァンサン・カッセル(ブリュノ役)、レダ・カテブ(マリク役)

本作は、『最強のふたり』で世界を笑いと涙で元気にしたエリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュ監督が“今”を生きる私たちにエールを送る、待望の最新作。監督たちが25年以上付き合いのあるケア施設で活動する、実在するふたりの男たちがモデルとなっています。

自閉症の子どもたちをケアする施設「正義の声」の代表ブリュノ役には、『オーシャンズ』シリーズや『たかが世界の終わり』のヴァンサン・カッセル。社会に溶け込めない若者をブリュノの施設に派遣し、社会復帰を促す施設「寄港」を運営するマリク役には、ヴィム・ヴェンダースやジャック・オディアール、キャスリン・ビグローなど様々な監督たちの作品で味わい深い披露してきた名優レダ・カテブ。

若者の社会復帰を助けながら自閉症ケアも行う「正義の声」や「寄港」のような活動は当時フランスでは稀で、カテブも本作に関わったことによって初めて知ったといいます。

マリクの役作りにあたってカテブは、モデルとなったダーウド・タトゥとしばらく行動を共にすることにしました。「毎朝ワゴン車に同乗して、ダーウドたちと自閉症の子どもたちを迎えに行った。彼の子どもたちに対する温かみのある対応を目の当たりにして、責任の重さをずっしりと感じた。彼の気持ちを汲み取って演じなければならないと思った」。

監督のひとり、オリヴィエ・ナカシュはカテブについて、「繊細かつリアルな演技ができるカリスマだ。脚本完成前にオファーし、施設に一緒に行ってもらったけど、即答してくれた。本作の成功はレダ(カテブ)抜きでは語れない。彼のエネルギーが必要だった」と称えています。

到着した映像は、カテブ演じるマリクが、「寄港」の若いスタッフ、ディランに思いをぶつけるシーン。突然投げやりになって、「寄港」を辞めると言い出すディラン。介護人として働き始め、自閉症の子どもたちの面倒をみていまたが、ちょっとした気のゆるみで大事件を起こしてしまったことが原因です。子どもたちと打ち解け、介護の仕事にやりがいや喜びを見出し始めていた矢先の、ショックな出来事。そんなディランに、マリクはあえて、子どもたちの命を預かる者として厳しい言葉を投げかけます。本質を突くマリクの言葉に黙ってしまったディランが、どのように折り合いをつけるのか──。その後の展開が気になることは勿論、先述したカテブがダーウドと過ごした時間で、彼が何を感じたかが如実に表れた象徴的なシーンとなっています。

撮影の様子

当事者の日常や問題に寄り添うような演出を目指した監督は、本物の介護者と自閉症の若者、その家族らを多数キャスティングしています。ディランを演じるブライアン・ミアロンダマも、実際にドロップアウトした若者で、本作が初めての演技。そんなブライアンについてナカシュ監督は、「オーディションに来た彼に会い、誠実さがすぐに伝わってきた。彼の瞳には純粋さと同時に、この役には欠かせない荒々しさも見てとれた。彼は彫刻を施されるのを待っている大理石のようだった」とコメントしています。

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『スペシャルズ! ~政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話~』(英題:The Specials)

ブリュノは今日も朝から大忙し。自閉症児をケアする施設〈正義の声〉を経営しているのだが、どんな問題を抱えていても断らないために、各所で見放された子供たちでいっぱいなのだ。〈正義の声〉で働くのは、ブリュノの友人のマリクに教育されたドロップアウトした若者たち。どこから見てもコワモテのふたりだが、社会からはじかれた子供たちを、まとめて救おうとしているのだ。その成果は現れ、最悪の問題児だったディランと、最も重症のヴァランタンの間に、絆が芽生えようとしていた。だが、無認可・赤字経営の〈正義の声〉に監査が入ることになり、閉鎖の危機に迫られる。さらに、ディランが目を離した隙にヴァランタンが失踪するという事件が起き──。ヴァランタンはどこへ消えたのか? そして施設はこのまま閉鎖に追い込まれるのか? 救いの手が必要な子供たちの未来は──?

出演:ヴァンサン・カッセル、レダ・カテブ、エレーヌ・ヴァンサン
監督・脚本:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
制作:ニコラ・デュヴァル・アダソフスキ
原題:Hors Normes/2019年/フランス/114分/フランス語/カラー/シネスコ/字幕翻訳:丸山垂穂/映倫:G    

日本公開/2020年9月11日(金)TOHOシネマズ シャンテ他全国順次ロードショー
配給/ギャガ
公式サイト
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