グザヴィエ・ドランが『君の名前で僕を呼んで』に感銘を受け描いた『マティアス&マキシム』スチール写真見比べ!
- Fan's Voice Staff
圧倒的なカリスマ性と才能を携え、映画界の革命児として躍進を遂げてきたグザヴィエ・ドラン監督の最新作『マティアス&マキシム』は、ドランが『君の名前で僕を呼んで』に感銘を受け描いた作品です。
ルカ・グァダニーノ監督『君の名前で僕を呼んで』は、1980年代の北イタリアを舞台に、二人の青年のひと夏の恋を瑞々しく描いた名作です。ドランは『君の名前で僕を呼んで』を観た後、「しばらく動けないほどに感動した。そして僕自身の20代の頃を思い返した」と言い、「ラブストーリーを描くことを強くインスパイアされた。過去に、ラブといっても自己愛や自己愛の喪失は描いたことがあったけど、二人の人間の、真っ向からの真のラブストーリーを描くのは今回が初めて。『君の名前で僕を呼んで』が僕にそうさせた」と明かしています。
『君の名前で僕を呼んで』の主人公エリオを演じたティモシー・シャラメとも交流があるドランは、「『君の名前で僕を呼んで』を見た時、僕は君のことを知ってるような気がした」と、コメント。シャラメもドランの大ファンであることを公言しています。
この名作に応えるように、『マティアス&マキシム』では現代を生きる二人の青年の恋と友情の狭間で揺れる等身大の物語を誕生させたドラン。自らマキシムを演じ、誰かを好きになることの喜びや切なさを体現しています。
メインビジュアルにもなっているカメラ越しのキスシーンをはじめ、マティアスとマキシムの赤と青の衣装が印象的で、それは『君の名前で僕を呼んで』のエリオとオリヴァーを彷彿とさせます。オリヴァーが旅立つ時に、自分が着ていた青いシャツをエリオに贈るという心打つエピソードがありましたが、『マティアス&マキシム』でも、それぞれの想いや恋する視線など、二人の切なくも愛おしい関係性が服の色でも表現されています。
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『マティアス&マキシム』(原題:Matthias & Maxime)
たった一度の偶然のキス。そして溢れ出す、友達以上の想い。
マティアスとマキシムは30歳で幼馴染。友人が撮る短編映画で男性同士のキスシーンを演じることになった二人は、その偶然のキスをきっかけに秘めていた互いへの気持ちに気づき始める。美しい婚約者のいるマティアスは、親友に芽生えた感情に戸惑いを隠せない。一方、マキシムは友情が壊れてしまうことを恐れ、想いを告げずにオーストラリアへと旅立つ準備をしていた。迫る別れの日を目前に、二人は抑えることのできない本当の想いを確かめようとするのだが──。
監督・脚本/グザヴィエ・ドラン
出演/ガブリエル・ダルメイダ・フレイタス、グザヴィエ・ドラン、ピア・リュック・ファンク、ハリス・ディキンソン、アンヌ・ドルヴァル
2019年/カナダ/120分/ビスタ/5.1ch
日本公開/2020年9月25日(金)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
提供・配給/ファントム・フィルム
公式サイト
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