『ある画家の数奇な運命』2020年10月2日公開決定!日本版本予告が解禁
- Fan's Voice Staff
フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督最新作『ある画家の数奇な運命』の公開日が10月2日(金)に決定!日本版本予告が解禁されました。
長編初監督作『善き人のためのソナタ』でアカデミー賞外国語映画賞を受賞したフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督が、現代美術界の巨匠であり、ときにオークションで数十億円の価格がつくアーティスト、ゲルハルト・リヒターの半生をモデルに祖国ドイツの“歴史の闇”と“芸術の光”に迫った本作。
予告映像は、「目をそらさないで」「真実はすべて美しいの」という、芸術を愛する美しい叔母(ザスキア・ローゼンダール)の言葉から始まります。1937年、ナチ政権下に暮らす少年クルトは、叔母の影響で絵画に興味をもっていましたが、叔母は、その豊かな感受性ゆえに精神バランスを崩してしまい強制入院。ヒトラーが推し進めていた精神病の患者や障害者への安楽死政策によって、その命を奪われてしまいます。やがて終戦を迎え成長したクルト(トム・シリング)は、東ドイツの美術学校に進学。そこで愛した叔母の面影を持ったエリー(パウラ・ベーア)と恋におちますが、実は、彼女の父親こそが叔母を死へと追い込んだ元ナチ高官でした。
残酷な運命の巡り合わせに誰も気づかぬまま結婚するクルトとエリー。やがて東のアート界に疑問を抱いたクルトは、ベルリンの壁が築かれる直前に、自分らしく生きるためにエリーと自由な芸術を求めて西ドイツへと逃亡。そこで初めて触れる現代アートに刺激を受け、創作に没頭しますが、なかなか思うような表現ができません。「30歳でまだ学生?」と義父に嫌味を言われながらも、「真実を描きたい」という一念で、自分だけの“真実”をみつけるために苦悩するのでした──。
予告映像には、リヒターの代表的なシリーズとして有名な、精密に模写した写真のイメージを微妙にぼかし、写真と絵画の境界線を曖昧にする「フォト・ペインティング」の創作シーンも収められています。
『ある画家の数奇な運命』は、第75回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で高評価を獲得。第91回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされました。
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『ある画家の数奇な運命』(英題:Never Look Away)
ナチ政権下のドイツ。少年クルトは叔母の影響から、芸術に親しむ日々を送っていた。ところが、精神のバランスを崩した叔母は強制入院の果て、安楽死政策によって命を奪われる。終戦後、クルトは東ドイツの美術学校に進学し、そこで出会ったエリーと恋に落ちる。元ナチ高官の彼女の父親こそが叔母を死へと追い込んだ張本人なのだが、誰もその残酷な運命に気付かぬまま二人は結婚する。やがて、東のアート界に疑問を抱いたクルトは、ベルリンの壁が築かれる直前に、エリーと西ドイツへと逃亡し、創作に没頭する。美術学校の教授から作品を全否定され、もがき苦しみながらも、魂に刻む叔母の言葉「真実はすべて美しい」を信じ続けるクルトだったが──。
キャスト/トム・シリング、セバスチャン・コッホ、 パウラ・ベーア、オリヴァー・マスッチ、ザスキア・ローゼンダール
監督・脚本・製作/フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
撮影/キャレブ・デシャネル
音楽/ マックス・リヒター
原題:Werk ohne Autor/2018年/ドイツ/ドイツ語/189分/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/日本語字幕:吉川美奈子/R-15
日本公開/2020年10月2日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
配給/キノフィルムズ・木下グループ
公式サイト
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