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2020.07.28 19:00

デヴィッド・リンチ監督が自身の代表作品における“音”の秘密を語る『ようこそ映画音響の世界へ』本編シーンが解禁!

  • Fan's Voice Staff

ハリウッドの映画音響にフォーカスした世界初のドキュメンタリー映画『ようこそ映画音響の世界へ』より、デヴィッド・リンチ監督が自身の代表作品における“音”の秘密を語る本編シーン映像が到着しました。

映像は、リンチの初期作品を音響面から支えたアラン・スプレットについてリンチ自身が語る場面から始まります。アメリカ映画研究所でリンチと共に学んだサウンドデザイナーのアラン・スプレットは、1979年公開の映画『ワイルド・ブラック/少年の黒い馬』でサウンド・エディットを手掛けアカデミー特別業績賞を受賞しながらも、1994年に54歳で他界。アランについて、リンチは「アランは生粋の“サウンドマン”だ」「実験を心から楽しんだ」と、クラシック音楽にも興味を持ち独自のサウンドを作り上げた彼の制作姿勢を評しています。

全編を通して流れるノイズのような音が印象的な『イレイザーヘッド』(77年)。工場の轟音が、19世紀のロンドンを舞台にした作品のリアリティを高めている『エレファント・マン』(80年)。抽象的な描写の多いリンチ作品における“音”について、リンチは「人は人生の最深部を知りたいと思うものだ。行動や感情の底に広がる果てしない意識の海、抽象的な映画では音が大きな役割を担う」と語ります。さらに「観客は映画の世界に引き込まれ、何年もその中で迷子になる」と、幻想的な映像やストーリーが多くの観客を虜にしてきた自身の作品で“音”が果たす役割をコメント。

『ようこそ映画音響の世界へ』では、リンチの他にも、スティーヴン・スピルバーグやジョージ・ルーカスといった巨匠監督たちや、『スター・ウォーズ』(77年)などを手掛けたベン・バート、『地獄の黙示録』(79年)などで知られるウォルター・マーチ、『ジュラシック・パーク』(93年)などに携わったゲイリー・ライドストロームといった映画音響界のレジェンドを始めとした、その道のスペシャリストたちへのインタビューと共に、“音”が映画にもたらす効果と重要性に迫ります。

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『ようこそ映画音響の世界へ』(原題:Making Waves)

監督/ミッジ・コスティン 
出演/ウォルター・マーチ、ベン・バート、ゲイリー・ライドストローム、ジョージ・ルーカス、スティーヴン・スピルバーグ、デヴィッド・リンチ、アン・リー、ライアン・クーグラー、ソフィア・コッポラ、クリストファー・ノーラン、アルフォンソ・キュアロン、バーブラ・ストライサンド
2019年/アメリカ/英語/カラー/ビスタ/94分/5.1ch  

日本公開/2020年8月28日(金)より 新宿シネマカリテほか全国順次公開
提供/キングレコード
配給/アンプラグド
公式サイト
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