映画『アウェイデイズ』完成から11年を経て2020年10月16日公開決定!場面写真20点が解禁
- Fan's Voice Staff
1979年のマージーサイドを舞台に、破滅的な若者たちと英国フットボール発祥の文化“Football Casual”〈カジュアルズ〉の黎明期を描いた映画『アウェイデイズ』が、完成から11年を経て10月16日(金)より新宿シネマカリテほかにて日本初公開されることが決定!場面写真20点が到着しました。
母親を1年前に亡くした19歳のカーティは下級公務員として働きながら、郊外の中産階級の家庭で悲しみにくれる父、そして血気盛んな妹モリーと暮らしていました。収入のすべてはクラブ遊び、レコード、サッカー、ライブに費やす日々の中、《Echo & The Bunnymen》のライブでエルヴィスに出会います。エルヴィスはカーティが魅了されていた悪名高いギャング集団“パック”の一員。彼らはピーターストームにフレッドペリー、ロイスのジーンズ、そしてアディダスのスニーカーを履いて、スタジアムで常に問題を起こしていました。エルヴィスはカーティに“パック”と付き合うことが危険であることを警告。それよりもエルヴィスはカーティの様に芸術、音楽、詩、そして死について語り合える友人をずっと待っていました。いつしかエルヴィスはカーティに夢中になっていく一方、カーティの“パック”への憧れもエスカレートし、エルヴィスの警告にもかかわらず、カーティは危険な世界の扉を徐々に開いていくのでした。ある日の遠征(=アウェイデイ)でカーティは、成果を得ながらも“パック”のボス、ゴッドンには認められず、謎に包まれた存在のエルヴィスが自分よりも尊敬を集めていることに苛立ちを感じます。自分の想いが届かないことに苦悩するエルヴィス。次第に綻びは大きな傷になっていくのでした──。
圧倒的な暴力とセクシャル、そしてロックンロールに満ち溢れ、現代人にとってはどこか滑稽にも映ってしまう映画『アウェイデイズ』の世界は、ケヴィン・サンプソンが1998年に上梓した同名小説を基に、ポストパンク時代の研ぎ澄まされていたエナジーを記録した真実の物語。Joy Division、The Cure、Magazine、Echo & The Bunnymen、Ultravoxの音楽をバックに、若者たちが自らの拠りどころを探し、絶対的な者へ憧憬を抱き、そして形成された“族”の中で避ける事の出来ない運命にもがき苦しむ様をリアルに映像化しています。
また『アウェイデイズ』は、これまで日本ではほとんど紹介されることの無かった英国フットボール発祥の文化“Football Casual”〈カジュアルズ〉の黎明期を初めて切り取った映画でもあります。本国では公開当時『さらば青春の光』(79年)、『トレインスポッティング』(96年)、『コントロール』(07年)、さらには『スタンド・バイ・ミー』(86年)等の映画を例えに、さらにこれら全ての要素を詰め込んだ、若者の生き辛さを描いた小説『ライ麦畑でつかまえて』(J・D・サリンジャー著/1951年)のジャックナイフ版であると紹介されました。
==
『アウェイデイズ』(原題:Awaydays)
プロデューサー/デヴィッド・A・ヒューズ
監督/パット・ホールデン
脚本/ケヴィン・サンプソン(原作「AWAYDAYS」ケヴィン・サンプソン著)
出演/ニッキー・ベル、リアム・ボイル、スティーブン・グレアム、イアン・プレストン・デイビーズ、ホリデイ・グレインジャー、サシャ・パーキンソン、オリヴァー・リー、ショーン・ワード、マイケル・ライアン、リー・バトル、レベッカ・アトキンソン、ダニエレ・マローン、 デヴィッド・バーロウ、アンソニー・ボロウズ 他
2009年/イギリス/105分/カラー/ビスタ/5.1ch/DCP/本国公開:2009年5月22日/日本語字幕:額賀深雪/日本語字幕監修:イノベヒロキ(LRF)
日本公開/2020年10月16日(金)より新宿シネマカリテほかにてロードショー!以降、全国順次公開!
配給/SPACE SHOWER FILMS
© Copyright RED UNION FILMS 2008