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2020.06.29 6:00

伝説的SF小説「夏への扉」山崎賢人主演で初実写映画化決定!2021年公開へ

  • Fan's Voice Staff

伝説的SF小説「夏への扉」が、山﨑賢人主演で初実写映画化されることが決定しました。

ロバート・A・ハインライン/福島正実訳「夏への扉」(ハヤカワ文庫)

1956年にアメリカで発表されたロバート・A・ハインライン著の「夏への扉」は、色褪せぬ名作として世界中で愛されてきました。今回の実写版では舞台を日本に再構築し、1995年から2025年へ時を超え、人生のすべてを奪われたロボット科学者が未来を取り戻す冒険物語として蘇ります。

1995年、東京。ロボット開発をしている科学者の高倉宗一郎(山﨑賢人)は、尊敬する偉大な科学者であった亡き父の親友松下の遺志を継いだプラズマ蓄電池の完成を目前に控えていました。愛猫のピートと、松下の娘・璃子との穏やかな日常の中で、研究に没頭する日々を送っていましたが、信頼していた共同経営者と婚約者の裏切りにあい、自身の会社も発明途中のロボットや蓄電池も奪われてしまいます。さらに宗一郎は人体を冷凍し未来に行ける装置・コールドスリープに入れられてしまい、目が覚めた時そこは、2025年の東京。ピートや璃子の死を知り、すべてを失ったと知る宗一郎は、変えられた運命を取り戻すため、30年の時を超えてリベンジを誓います──。

主人公の高倉宗一郎を演じるのは、2019年に公開された邦画で実写作品1位を記録した『キングダム』の山﨑賢人。騙され奪われた研究の結晶ともいえるロボットや会社、大切な人を、30年の年月を超えて取り戻しにいきます。先日も地上波でオンエアされ、上映から35年を経てなお人々を熱狂させ続ける『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのマーティのごとく時を超えて活躍する、どん底からのリベンジを誓う新たなヒーローを山﨑がどのように演じるのか、注目です。山﨑は出演にあたり、「愛おしくて、ワクワクするような映画をお届けできる日を楽しみにしています」と語っています。

メガホンをとるのは、『フォルトゥナの瞳』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』などで知られる三木孝浩。映画長編デビュー作『ソラニン』から10年目の今年、世界中にファンを抱える伝説のSF小説に挑みます。三木監督は、かつて自身の幼き頃に心躍らせた80年代のハリウッド映画がドキドキするアトラクション映画だったと邂逅しながら、「あの頃の自分と同じように心躍らせながら老若男女みんなで楽しめるエンタテイメント作品に仕上げたいと思います」と熱い思いを語っています。

三木孝浩監督

撮影は今年の初旬に行われ、1995年時の撮影では、当時使われていた小道具をスタッフが集めたり新たに作り上げたりしながら、詳細に再現。キャスト・スタッフが一丸となり30年の時を超えて描かれるドラマティックな数々のシーンを紡ぎだしました。数々の映画で日本中を感動に包み込んできた名匠と今最も熱い俳優が挑む、時をかける天才科学者の冒険物語の完成が今から期待されます。

山﨑賢人(高倉宗一郎役)コメント
もともとSF好きな僕が、SF小説の原点ともいえるような名作をもとにした作品に出演させて頂けたこと、そして三木監督と一緒にこの作品を作ることができたことをとてもうれしく思います。

「夏への扉」はSFという非現実的な世界観の中で、宗一郎や周りの登場人物が見せるあきらめの悪さを描いた人間臭い物語です。

1995年を舞台にしたレトロでチャーミングなセットや、SF要素全開のセット、90年代の衣装に近未来的な衣装…毎日ワクワクしながら現場を過ごしました。まだ映画を見れていないのですが、各部署がこだわりぬいて作った世界がどのように映画として形になっているのか、僕も今から楽しみです。

原作とは違った映画ならではの設定も加わり、とても素敵な映画になっていると思います。

愛おしくて、ワクワクするような、そんな映画をお届けできる日を楽しみにしています。

三木孝浩(監督)コメント
古典中の古典である名作SF小説『夏への扉』を今の日本で映画化???最初、小川プロデューサーからこの企画の話をいただいた時、そのチャレンジのあまりの無謀さに不安を感じる一方、それ以上にワクワクしてしまっている自分がいました。

思い返せば、幼き頃に観て心躍らせた80年代ハリウッドSF映画は、まさにこの原作のような、荒唐無稽だけどどこかファニーでドキドキするアトラクションのような作品ばかりでした。そんな原作を日本で実写化するチャレンジャーとして任命された事を本当に光栄に思います。

同じくこの企画に賛同し集まってくれたステキなキャストの皆さんと共に、やるからにはあの頃の自分と同じように心躍らせながら老若男女みんなで楽しめるエンタテイメント作品に仕上げたいと思います!

小川真司(プロデューサー)コメント
オールタイムベストのアンケートをとれば常に上位、SFファンの間で名作の誉れ高い「夏への扉」。1979年の初読以来、映画化はずっとずっと個人的な夢でした。原作者は「機動戦士ガンダム」の設定に影響を与えハリウッドでも映画化された「宇宙の戦士」(映画タイトル『スターシップ・トゥルーパーズ』)で有名なSFの巨匠作家ロバート・A・ハインライン。タイムトラベルものは映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』も含めて数々あれど、時間旅行ものというジャンルを確立させた本作は後の作品に大きな影響を与えた古典中の古典と言えるでしょう。

だからこそ映画化という高いハードルを乗り越えるためには強力な監督脚本コンビが必要で、『陽だまりの彼女』でいっしょに組んだ三木孝浩監督と菅野友恵さんしかいない!と二人に依頼、再びタッグを組んでいただきました。そしてピュアさ誠実さの表現に関しては当代随一の山﨑賢人さんを主演に迎えることができました。重要な登場猫のピートと山﨑さんの共演も大きな見所の一つです。どん底からの逆転とタイムトラベルをミックスしたストーリーの面白さをあますところなく入れこんだ本作、未来が不明瞭な今だからこそ、皆さんに早くお届けしたいと思っています。

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『夏への扉』

出演/山﨑賢人
監督/三木孝浩
脚本/菅野友恵
原作/ロバート・A・ハインライン「夏への扉」福島正実訳(ハヤカワ文庫)

日本公開/2021年 全国ロードショー
配給/東宝=アニプレックス
©2021「夏への扉」製作委員会