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2020.06.10 8:00

デイヴィッド・リンチ『エレファント・マン 4K修復版』7月10日緊急公開決定!予告編・ポスター・場面写真が一挙解禁

  • Fan's Voice Staff

実話を元にした感動の名作が鬼才デヴィッド・リンチ監督自身の監修により美しく蘇った『エレファント・マン 4K修復版』が、7月10日(金)より緊急公開されることが決定!予告編、ポスタービジュアル、場面写真が一挙解禁されました。

19世紀のロンドンで”エレファント・マン“と呼ばれた実在の青年ジョゼフ・メリックの生涯と、彼を取り巻く人々の交流を描いた感動作。長編映画デビュー作『イレイザーヘッド』(77年)でカルト的な人気を得つつも、当時、弱冠33歳だった新鋭デヴィッド・リンチの名を一躍世界中に轟かせることとなった作品で、第53回米アカデミー賞では、作品賞、主演男優賞、監督賞など主要8部門ノミネート、同年の英国アカデミー賞では作品賞と主演男優賞、製作デザイン賞を受賞しました。

米タイム誌が選ぶ「カラー時代のモノクロ映画ベスト10」で、『ベルリン・天使の詩』(87年/ヴィム・ヴェンダース)、『シンドラーのリスト』(93年/スティーヴン・スピルバーグ)などをおさえ、堂々の1位を獲得。日本では1981年5月に公開され、国内外合わせたその年の全公開作品の中でナンバーワンの配収を記録。社会現象とも言える一大ブームを巻き起こしました。

本国公開から今年で40年を迎えるにあたり、リンチ自身の監修によりデジタルリマスター化が実現した今回の4K修復。フランケンシュタインやドラキュラなどが登場する怪奇映画監督としても知られる撮影監督フレディ・フランシスがこだわった、モノクロ映像特有の光と影や19世紀末の退廃的なロンドンの街並みが、より幻想的に、よりクリアになったことで、メリックの喜びと絶望のコントラストも一層鮮やかに映し出されています。

予告編では、修正前、修正後の映像が比較できる他、エレファント・マンとして見世物小屋に立つ青年ジョン・メリック(ジョン・ハート)の姿を初めて見たトリーヴズ医師(アンソニー・ホプキンス)が衝撃で涙する姿や、好奇の目にさらされ民衆に追いかけられるメリックが「僕は動物じゃない、僕は人間なんだ」と死に物狂いで訴える場面などが収められています。差別や偏見がいまだ無くならない世の中で、彼の真っ直ぐなメッセージが胸を打つ予告編となっています。

様々な人間の内面に宿る、美しさ、残酷さが見せつけられる本作で、人間の尊厳を丁寧に描き出したリンチ。人間としての一生を全うしたいと願うメリックが選択する結末は、永遠に映画ファンの心に涙と共に刻まれ続けることでしょう。

なお多くの映画館の営業再開を祝し、また観客への感謝の意を込めて、本作は特別に鑑賞料金1,100円均一にて公開されます。

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『エレファント・マン 4K修復版』(原題:The Elephant Man)

19世紀のロンドン。優秀な外科医トリーヴズ(アンソニー・ホプキンス)は、見世物小屋でエレファント・マンと呼ばれる青年メリック(ジョン・ハート)と出会う。極端に身体が変形したメリックの姿を目にしたトリーヴズは、大きな衝撃を受け、彼を研究対象として病院で預かることに。当初は物も言えず怯え続けるメリックを誰もが知能も低いと思っていたが、ある日、知性溢れる穏やかな性格であることが発覚。その後、新聞で取り上げられたメリックの元を舞台女優のケンドール夫人(アン・バンクロフト)を始め、上層階級者が訪れるようになる。トリーヴズは自分が形を変えた見世物小屋の興行師と同じなのではないかと悩むが……。

監督/デヴィッド・リンチ
脚本/クリストファー・デ・ヴォア、エリック・バーグレン、デヴィッド・リンチ
製作/ジョナサン・サンガー
撮影/フレディ・フランシス
音楽/ジョン・モリス
出演/アンソニー・ホプキンス、ジョン・ハート、アン・バンクロフト、ジョン・ギールグッド、ウェンディ・ヒラー、フレディ・ジョーンズ
1980年/アメリカ=イギリス合作/モノクロ/スコープサイズ/124分/ドルビーステレオ

日本公開/2020年7月10日(金)より新宿ピカデリーほか全国“緊急”公開
配給/アンプラグド
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