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2020.06.08 8:00

【ネタバレ無し感想・評価】『ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷』鬼才イーライ・ロス製作による究極の密室ホラー・ハウスへようこそ

  • Fan's Voice Staff

イーライ・ロス×『クワイエット・プレイス』脚本家というホラー界最強タッグが放つアトラクション・ホラー映画『ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷』が6月12日(金)より全国公開されます。本記事では、公開に先立ち開催されたオンライン試写会に参加した日本のファンの感想とともに、本作の見どころを紹介していきます。

米国イリノイ州。大学生のハーパーは、横暴な恋人と別れることができずに悩んでいました。みんなが盛り上がっているハロウィンの夜も、彼からの電話やメールを無視することにうんざり、気分が晴れません。

ルームメイトたちはそんな彼女を慰めようとバーへ誘い、ハロウィンだからというノリで、街外れにある“究極のお化け屋敷”と噂されるアトラクションに行くことに。入り口で免責同意書にサインし、スマホを預け、ハーパーらは中へと入っていきますが、果たしてそこは殺人者たちが待ち伏せるホンモノのホラー・ハウスだったのでした──。

ホラー映画最強タッグによる、ゲキ怖アトラクション・ホラー

一度入ったら二度と生きて出られない惨劇の館を舞台にした究極のアトラクション・ホラーをプロデュースしたのは、『キャビン・フィーバー』や『ホステル』、『グリーン・インフェルノ』などのガチ系ホラーや、『デス・ウィッシュ』、『ルイスと不思議の時計』などのヒット作で知られる鬼才イーライ・ロス。

製作者としては積極的に若手をバックアップしているロスですが、大ヒット作『クワイエット・プレイス』で脚光を浴びた気鋭の脚本家コンビ、スコット・ベックとブライアン・ウッズによる本作の脚本が気に入り、プロデュースを買って出たことにより、ホラー界が注目する旬の才能のコラボが実現しました。

アイオワで過ごした子供時代からの親友同士であるベックとウッズは、『ナイトライト -死霊灯-』(15年)などでも脚本・監督を務めている名コンビですが、本作では、演出家としての真価も発揮しています。

2016年、『クワイエット・プレイス』と同時に本作の脚本執筆を進めていたベックとウッズは、「『クワイエット・プレイス』がホラーという“ブランド”に捧げる僕たちのポエムで、古くからあるジャンルの常識を超えようとする僕たちの試みであるならば、『ホーンテッド』はその逆だ」と言います。

「B級映画への愛と、地元のお化け屋敷に入り浸っていた10代のころの共有体験。僕らにとりついていたそんな二つの思い出からこの映画は生まれたんだ」

脚本を練り上げるにあたって、ジョン・カーペンターの『ハロウィン』(78年)やトビー・フーパーの『ファン・ハウス/惨劇の館』(81年)といったホラーの巨匠たちへのリスペクトや、1970年代・80年代のホラー全盛期のスラッシャームービーへのオマージュも絶妙にブレンドしながら、21世紀のホラーとして見事に機能させました。

観客を恐怖のジェットコースターに縛り付け、観終わってもホラーファンの琴線に触れるシーンの数々にテンションが上がります。

殺人鬼がつくったお化け屋敷。設定が新しい&面白い!

思い思いの仮装をして浮かれ騒ぐハロウィンの夜。パーティの延長で街外れのホラー・ハウスを訪れたハーパーら6人の大学生。時折絶叫が響き渡るおどろおどろしい迷路のような建物の中では、仮面をつけた“お化け”たちが客を驚かせていますが、ひとり、またひとりと行方がわからなくなり、ハーパーたちは次第に不安に襲われ始めます。

やがて惨殺現場に遭遇したとき、とんでもない場所に足を踏み入れてしまったことに気づき、パニックに。殺人鬼が運営しているホラーハウスは、まさに“究極のリアル・ホラー・ハウス”!

お化け屋敷好きでありながらも、あまり怖いと思ったことがないベックとウッズは、この作品が「本当に怖いお化け屋敷を作る機会」になったそう。「お化け屋敷の舞台裏にはキャストたちがいる。彼らは叫び声をあげたり殺されたりするけど、僕たちはそれが実際のことだとは思わない」、「もしお化け屋敷の出来事が実際のことで、この事態に対処しなきゃならなかったら恐ろしいだろう」と感じたことから、“お化け屋敷のキャストが殺人鬼で、客を襲う”という絶望的なシチュエーションを生み出しました。

殺人鬼の不気味なマスク、ホラー・ハウスのビジュアルクオリティが最高!

惨劇の舞台となるのは、街外れのハンドメイド感溢れるホラー・ハウス。「僕らの頃のお化け屋敷は、資金をかけた豪華な施設ではなく、恐ろしい廃工場のような趣だった」というベックとウッズ。むき出しになったサビた鉄骨、朽ちかけた壁やレンガなどディティールに凝った美術のクオリティの高さも最高に気分を盛り上げます。

もうひとつ特筆すべきは、残忍な殺人鬼たちがつけているマスク。スティーヴン・キング原作の『IT/イット』シリーズで主人公たちを恐怖に陥れる怪物は、ピエロ姿で登場しますが、素顔を覆い隠すマスクは、不気味さを増幅させます。殺人鬼たちの個性的なマスクは、夢でうなされそうなほどの不気味さです。

注目の新進女優が演じる、等身大のヒロインに共感!

イーライ・ロスは製作にあたり、登場人物に個性をもたせ、人間味のあるキャラクターを描くことで物語のクオリティを高めることを提案したそう。ベックとウッズは、「観客に好かれるキャラクターを作る。そうすれば、劇中で犠牲者が増えてたときに緊張感がより高まる」と説明しています。

等身大の若者を演じたのは、これからのハリウッドを牽引していく新進俳優たち。中でも注目の主人公ハーパーを演じたのは、人気TVドラマ『NYガールズ・ダイアリー 大胆不敵な私たち』に主演しブレイクしたケイティ・スティーブンス。

トラウマを抱えた内気なヒロインが、殺人鬼たちとスリリングな死闘を続けるうちに強く変わっていく様子には、思わず応援したくなるはず!

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『ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷』(原題:Haunt)

米イリノイ州に住む大学生ハーパーは、ルームメイトに誘われるままパーティーに繰り出す。せっかくのハロウィンの夜、お化け屋敷に行ってみよう──6人の大学生たちは町外れの街道沿いに建つ”究極のお化け屋敷”という名のアトラクションへ。同意書にサインし、ルールに従って携帯電話を入り口に預け、ドキドキしながら中へと入っていく。最初のうちは肝試し気分だったが、ひとりが腕を負傷したことで状況は一変。出口は見つからず、そればかりか惨殺死体が転がり始めた。そう、この館はマスクを付けた殺人鬼たちが殺しのためにつくった真のホラーハウスだった──。

監督・脚本/スコット・ベック、ブライアン・ウッズ
プロデューサー/イーライ・ロス
出演/ケイティ・スティーブンス、ウィル・ブリテン、ローリン・マクレーン
2019/アメリカ/英語/92分/PG12

日本公開/2020年6月12日(金)よりTOHOシネマズ系列ほかにて全国公開
提供/リージェンツ、AMGエンタテインメント
配給/リージェンツ
公式サイト
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