ケルヴィン・ハリソン・Jr.主演『ルース・エドガー』新場面写真6点が解禁
- Fan's Voice Staff
17歳の黒人の高校生ルースの知られざる内面に迫り、人間の謎めいた本質とアメリカの現実をえぐるサスペンスフルなヒューマンドラマ『ルース・エドガー』の、ケルヴィン・ハリソン・Jr.演じる主人公ルースの新場面写真6点が一挙解禁されました。
陸上部で活躍し、討論部の代表として全米大会に出場したこともあるルースは、文武両道の高校生。戦火の国エリトリアで生まれ、7歳の時にアメリカへ渡ってきた彼は、養父母となったエイミー(ナオミ・ワッツ)とピーター(ティム・ロス)のエドガー夫妻から現在の名前を授かり、幼少期に戦場へ駆り出された悲惨なトラウマを克服しました。誰とでも分け隔てなく接するオープンな人柄の持ち主で、若きバラク・オバマの再来とも称される聡明な若者に成長したルースは、人種のるつぼであるコミュニティの希望の星となっていました。
そんなルースは、ある課題のレポートをきっかけに、同じアフリカ系の女性教師ウィルソンと対立。彼の順風満帆の日常が大きく揺らぎ出します。優等生のルースは、実は危険な過激思想に染まっているのではないかというウィルソン教師の衝撃的な“告発”は、ルースの養父母である白人夫婦エイミーとピーターの胸にも疑念を生じさせていきます。
ルースの“完璧な優等生”というイメージは、彼に期待する両親や校長らが一方的に押しつけたものではないのか。それとは真逆の“恐ろしい怪物”という見方も、極端に偏った思い込みなのではないか。人種、容姿、性別、階級、学歴、思想、信仰……いったい人間の“価値”とは、何によって決定されるのか。J・C・リーの戯曲「Luce」の映画化である本作は、アメリカという国の歴史や政治をも取り込み、その理想と現実をあぶり出しています。
まだアイデンティティが確立されていない17歳の少年の葛藤を生々しく体現したのは、新星ケルヴィン・ハリソン・Jr。『イット・カムズ・アット・ナイト』での迫真の演技で注目され、同作品のトレイ・エドワード・シュルツ監督と再び組んだA24配給『WAVES/ウェイブス』でも主演を務めています。
==
『ルース・エドガー』(原題:Luce)
監督・製作・共同脚本/ジュリアス・オナー
出演/ ナオミ・ワッツ、オクタヴィア・スペンサー、ケルヴィン・ハリソン・Jr.、ティム・ロス
2019年/アメリカ/英語/カラー/SCOPE/5.1ch/110分/字幕翻訳:チオキ真理/PG-12
日本公開/2020年6月5日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷他全国公開
提供/キノフィルムズ
配給/キノフィルムズ/東京テアトル
© 2018 DFG PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED.