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2020.03.30 19:00

『WAVES/ウェイブス』監督のアイディアが詰まった脚本の一部が公開!

  • Fan's Voice Staff

注目の気鋭スタジオA24の最新作『WAVES/ウェイブス』のトレイ・エドワード・シュルツ監督のアイディアが詰まった脚本の一部が公開されました。

公開された脚本は、1~2ページ目。アニマル・コレクティヴの「FloriDada」が流れるカップルのドライブデートの風景と、フロリダの風を浴びながら歌う2人。360度ぐるぐると回るカメラワークが印象的な冒頭のシーンです。たった2ページだけでも、「躍動するサウンド」「息をのむ美しいカラー」「心揺さぶられるストーリー」という本作の魅力がたっぷり詰まっています。

シュルツが用意した最新式の”オンライン”脚本では、読みながら各シーンで使用される曲が聴けるように楽曲のハイパーリンクが施されており、各ページには赤や青などのグラデーションがかかり、文字はレインボーカラーで色彩豊か。シーンの状況や人物の心情に応じて文字サイズが変化していたり、カメラワークやアスペクト比の変化など監督がイメージする映像の全てが事細かに描かれていたり、脚本の固定概念を覆す程に手の込んだものでした。

脚本についてシュルツは「カメララークもカラーもサウンドも、すべてを最初から脚本に落とし込んだ。役者もスタッフも全員がどのような仕上がりになるかイメージできるようにしたんだ。脚本を書いてる時も書く前も、この映画はずっと僕の頭の中にあったから、壮大なプレイリストを作成したり脚本の中に曲の歌詞を書き込んで方向性を示したりした。というのも歌詞が物語の進む方向とキャラクターたちの感情を説明してくれるからだ」と語っています。

本作のオリジナルスコアを担当したナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーも、シュルツの斬新な脚本を見て「今までに読んだどんな脚本とも違ってた。読んだ瞬間、これは紛れもなく、誰かがとてつもない時間を費やして全身全霊を注いで作ったものだと分かった。トレイはまだキャリアが浅いけど本物だ。これは最高のプロジェクトだった」と、シュルツの脚本に惚れ込んだことを明かしています。

試写会で本作を鑑賞した人たちから「映像と音楽が合わさって全てが身体に入ってくるよう」「映画の新しい形を観た」「音と映像が迫ってくる感じが本当にこれまでにない体験」など絶賛の声があがっています。脚本の段階からサウンド×カラー×ストーリーの見事な融合が始まっている、シュルツの自由自在な映画作りは、まさしく新時代の映画といえるでしょう。

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『WAVES/ウェイブス』(原題:Waves)

傷ついた今日も、癒えない傷も、愛の波が洗い流す──
高校生タイラーは、成績優秀なレスリング部のエリート選手。美しい恋人アレクシスもいる。厳格な父親ロナルドとの間に距離を感じながらも、恵まれた家庭に育ち、何不自由のない生活を送っていた。そんなある日、不運にも肩の負傷が発覚し、医師から選手生命の危機を告げられる。そして追い打ちをかけるかのように、恋人の妊娠が判明。徐々に狂い始めた人生の歯車に翻弄され、自分を見失っていく。そしてある夜、タイラーと家族の運命を変える決定的な悲劇が起こる。
一年後、心を閉ざして過ごす妹エミリーの前に、すべての事情を知りつつ好意を寄せるルークが現れる。ルークの不器用な優しさに触れ、次第に心を開くエミリー。やがて二人は恋に落ちるが、ルークも同じように心に大きな傷を抱えていた。そして二人はお互いの未来のためにある行動に出る…。

楽曲一覧(31曲)
「FLORIDADA」「LOCH RAVEN (LIVE)」「BLUISH」アニマル・コレクティヴ
「BE ABOVE IT」 「BE ABOVE IT -EROL ALKAN REWORK」「BE ABOVE IT – LIVE」テーム・インパラ
「MITSUBISHI SONY」「SIDEWAYS」 「FLORIDA」「RUSHES」「RUSHES (BASS GUITAR LAYER)」「SEIGFRIED」 フランク・オーシャン
「WHAT A DIFFERENCE A DAY MAKES」ダイナ・ワシントン
「UNKNOWN」 ケルヴィン・ハリソン・Jr
「LVL」 エイサップ・ロッキー
「AMERICA」 ザ・シューズ
「BACKSEAT FREESTYLE」 ケンドリック・ラマー
「IFHY」 タイラー・ザ・クリエイター feat. ファレル・ウィリアムス
「FOCUS」 H.E.R.
「LOVE IS A LOSING GAME」 エイミー・ワインハウス
「SURF SOLAR」 ファック・ボタンズ
「U RITE」「U-RITE (LOUIS FUTON REMIX)」 THEY.
「I AM A GOD」 カニエ・ウェスト
「GHOST!」 キッド・カディ
「MOONLIGHT SERENADE」 グレン・ミラー・オーケストラ
「THE STARS IN HIS HEAD(DARK LIGHTS REMIX)」 コリン・ステットソン
「HOW GREAT」 チャンス・ザ・ラッパー
「PRETTY LITTLE BIRDS」 SZA feat. アイザイア・ラシャド
「TRUE LOVE WAITS」 レディオヘッド
「SOUND & COLOR」 アラバマ・シェイクス

監督・脚本/トレイ・エドワード・シュルツ
出演/ケルヴィン・ハリソン・Jr、テイラー・ラッセル、スターリング・K・ブラウン、レネー・エリス・ゴールズベリー、ルーカス・ヘッジズ、アレクサ・デミー
作曲/トレント・レズナー&アッティカス・ロス
2019年/アメリカ/英語/ビスタサイズ/135分/PG12

日本公開/2020年4月10日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
配給/ファントム・フィルム
公式サイト
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