カンヌ女優賞受賞『リトル・ジョー』2020年6月19日公開決定

第72回カンヌ国際映画祭でエミリー・ビーチャムが女優賞を獲得したボタニカルスリラー『リトル・ジョー』が、6月19日（金）より全国順次公開されることが決定しました。

“幸せになる香り”を放つ新種の植物「リトル・ジョー」を開発した研究者のアリスは、息子のジョーと暮らすシングルマザー。ワーカホリックでもある彼女は、きちんとジョーと向き合えていないことに小さな罪悪感を抱きつつ、日々研究に取り組んでいます。ジョーへの贈り物として、彼女にとってもう一人の息子であるリトル・ジョーを一鉢自宅に持ち帰ったところ、花の香りを嗅いだジョーが奇妙な行動をとるようになり、またリトル・ジョーの花粉を吸い込んだアリスの助手クリスもいつもとは違う様子を見せ始めます。姿形は変わらないにも関わらず、何かが少しずつおかしくなっていくその違和感は、果たしてこの植物がもたらしたものなのか──。

監督はミヒャエル・ハネケの助手を務め、『ルルドの泉で』で注目された気鋭ジェシカ・ハウスナー。科学の発展がもたらす利便性によって成り立っている私たちの生活の中で、「絶対にありえない」とは言えない不安をあぶり出します。リトル・ジョーが放つ蠱惑的な美しさと、おとぎ話のような耽美な世界観で、カンヌを震撼させました。

主演は、本作でカンヌ国際映画祭主演女優賞に輝いたエミリー・ビーチャム。これまでにコーエン兄弟の『ヘイル、シーザー！』などに登場、『101匹わんちゃん』の悪役・クルエラをエマ・ストーン主演で描く『Cruella（原題）』への出演も決定しています。

アリスの同僚クリスには、『パフューム ある人殺しの物語』の主演を務め、『007』シリーズのQ役でもお馴染みのベン・ウィショー。

音楽は、海外の舞台、映画音楽で活躍した日本人作曲家、故・伊藤貞司の楽曲を使用。尺八や和太鼓、琴など和楽器の音色で創り出される危い旋律も必聴です。

なお、本作のもう一つの主役ともいえる「リトル・ジョー」30鉢が日本上陸！実際の撮影に使われた新種の花の成長については今後、配給会社ツインのTwitterにて随時更新され、公開時にはアップリンクにて初お披露目される予定です。

＝＝

『リトル・ジョー』（原題：Little Joe）

監督／ジェシカ・ハウスナー
出演／エミリー・ビーチャム、ベン・ウィショー、ケリー・フォックス、キット・コナー ほか
2019／オーストリア・イギリス・ドイツ／105分／カラー／ビスタ／5.1ch／英語／日本語字幕：金関 いな

日本公開／2020年6月19日（金）アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国順次ロードショー！
配給／ツイン
公式サイト
© COOP99 FILMPRODUKTION GMBH / LITTLE JOE PRODUCTIONS LTD / ESSENTIAL FILMPRODUKTION GMBH / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / THE BRITISH FILM INSTITUTE 2019