ギレルモ・デル・トロ製作『スケアリーストーリーズ 怖い本』”大きな足指”特別映像が到着
- Fan's Voice Staff
人間の女性と異形の生き物との愛を描いた『シェイプ・オブ・ウォーター』で第90回アカデミー賞監督賞を受賞し、名実共に世界的フィルムメーカーとなったギレルモ・デル・トロが、オスカー受賞後はじめて企画・製作し、ストーリー原案を担当した『スケアリーストーリーズ 怖い本』より、失った体の部位を探し続けるおぞましいモンスター”大きな足指”の特別映像が到着しました。
原作の「スケアリーストーリーズ 怖い本」シリーズは、アメリカ各地に伝わる怖い話をまとめた短編集。その中でもとびきり奇妙で怖い話が、「大きな親指(The Big Toe)」です。ある男の子が庭で土を掘っていると、偶然人間の足の親指が出てきて、何故かそれを母親がスープに入れて、家族で食べてしまう、というとんでも話なのですが、映画ではこのストーリーにアレンジが加えられています。書かれたことが現実に起きる“怖い本”に名前を書かれてしまった主人公ステラの友達オギーが、何も知らずにモンスター【大きな足指】の“ある部分”が入ったシチューを食べてしまい、その大切な“ある部分”を取り返しにきた【大きな足指】に執拗に付け狙われる…という物語に。“ある部分”がどの部分なのかはさておき、当分シチューと距離を置きたくなるような話になっています。
オギー役のガブリエル・ラッシュが「この怖さは万国共通だよ!」と話すように、得体の知れない何かが、うめき声を上げながら徐々に近づいてくる様は、ただただ恐怖でしかありません。
そんな【大きな足指】を演じたのは、スペイン出身のハビエル・ボテット。身長約2メートル、体重約50キロという超細身体型の俳優で、『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』や『死霊館 エンフィールド事件』、デル・トロ監督作『クリムゾン・ピーク』など、多くのホラー映画で怪演。その演技はCGIにしか見えない!と騒がれるほどリアルでインパクト大の悪夢を提供してくれます。ハビエルによると【大きな足指】の造形の99%は特殊メイク。では、残りの1%は?というと、もちろん探している体の“ある部分”。ちなみにメイクには5〜6時間かかったそうです。
そんな彼のおかげで、デル・トロは「僕らは白骨死体を生きた死体のように見せることができたんだ」と話し、実際本作でも、その細身の体型を生かし、失われた体の一部をひたすら探して彷徨うモンスターを演じて、人々を恐怖に陥れています。
1981年に第一作が発表され、全米で大ベストセラーとなった児童書シリーズ「スケアリーストーリーズ 怖い本」は、累計700万部もの売り上げを誇りながらも、実際の事件をほうふつとさせるような描写やおどろおどろしいスティーブン・ガンメルの挿絵に親たちや教師から苦情が殺到。児童書にも関わらず子どもには過激すぎるとして、全米の学校図書館に置くことを禁止する論争が巻き起こりました。
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『スケアリーストーリーズ 怖い本』(原題:Scary Stories to Tell in the Dark)
読むな危険。その本は、絶対に開いてはいけない──
ハロウィンの夜、町外れの幽霊屋敷に忍び込んだ子供たちが一冊の本を見つける。そこには噂に聞いた怖い話の数々が綴られていた。持ち帰った次の日から子供がひとり、またひとりと消えていく。そして、その“怖い本”には毎夜ひとりでに新たな物語が書かれていくのだ。主人公は消えた子供たち。彼らが“いちばん怖い”と思うものに襲われる物語がそこにあった。次の主人公は誰なのか? 子供たちはどこへ消えたのか?“怖い本”の呪いからは誰一人逃げられない──。
監督/アンドレ・ウーヴレダル
ストーリー原案・製作/ギレルモ・デル・トロ
原作/アルビン・シュワルツ「スケアリーストーリーズ 怖い本」シリーズ(岩崎書店)
出演/ゾーイ・コレッティ、マイケル・ガーザ、ガブリエル・ラッシュ、オースティン・エイブラムズ、ディーン・ノリス、ギル・ベローズ、ロレイン・トゥーサント
2019/アメリカ/英語/108分/カラー/シネマスコープ/5.1ch/字幕翻訳:金関いな
日本公開/2020年2月28日(金)新宿バルト9ほか全国公開
配給/クロックワークス
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