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2020.01.28 18:00

全回満席スタート!『彼らは生きていた』ピーター・ジャクソン監督コメント映像が公開!

  • Fan's Voice Staff

『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズなどで知られる名匠ピーター・ジャクソン監督の最新作『彼らは生きていた』が1月25日(土)より公開し、東京のシアター・イメージフォーラムでは、25日(土)〜27日(月)の3日間、連日全回満席のスタート!監督のインタビュー映像が到着しました。

インタビュー映像は、イギリスでのワールドプレミアにピーター・ジャクソン監督が登壇した時のもの。本作がまだどういう映画になるか決まっていない状態でも、映像の修復を進めたと言うジャクソン監督。「映画の形はまだ見えなかったが彼らが主人公だと思った。どんな声を拾うかも、修復過程の発見に導かれて自然と形になった映画」とコメント。「映画で取り上げたのは一部の人の声で決して聞けない声があることを忘れてはいけない。戦死者たちの声だ」と続け、「これだけの素材があれば楽に3~4時間の映画が作れるが、今回は西部戦線のイギリス軍歩兵に焦点を当てた。カバーしきれなかった、空軍や海軍、国内戦線、軍需工場の女性行員、植民地出身の部隊など全国民が戦争に関わった。広く浅く取り上げるのは嫌だったから1点に絞って掘り下げたんだ」と語っています。

『彼らは生きていた』は、第一次世界大戦の終戦から100年を迎えイギリスで行われた芸術プログラム「14-18 NOW」と、帝国戦争博物館による共同制作の本作は、同博物館に保存されている記録映像を再構築することで誕生したドキュメンタリー映画です。

2,200時間以上あるモノクロ、無音、経年劣化が激しく不鮮明だった100年前の記録映像に、400人以上のアーティストを動員し、修復、着色、3D化という3段階の作業を実施。修復作業には、バラバラのスピードで撮影されていた古い映像を現代の24フレームに修正するため、足りないフレームを作成するなど、今までにない最新のデジタル技術が施されています。

また、大戦当時は録音技術がなかったため、BBCが所有していた600時間以上ある退役軍人たちのインタビュー音声や、兵士たちが話す口の動きを読唇術のプロが解析した言葉や効果音を追加。完成作はまるでジャクソン監督に魔法をかけられ、命を吹き込まれたかのようです。

映し出されるのは、戦車の突撃、爆撃の迫力、塹壕から飛び出す歩兵たちなど、過酷な戦場風景ばかりでなく、リラックスした表情で食事や休息を取る日常の様子など、徹底的に兵士の日々に寄り添い、死と隣り合わせの状況でも笑顔を見せる兵士の姿。これまで、遠い過去の話としてしかとらえていなかった第一次世界大戦の戦場が、生々しくスクリーンに蘇り、普通の青年たちが見た戦場にわたしたちを連れて行く、奇跡のような映画です。

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『彼らは生きていた』(原題:They Shall Not Grow Old)

製作・監督/ピーター・ジャクソン
2018年/イギリス・ニュージーランド/英語/パートカラー/シネスコ/5.1ch/99分/R15+

日本公開/2020年1月25日シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
配給/アンプラグド
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