News

2020.01.23 13:00

トニ・セルヴィッロ&ジャン・レノ初共演『霧の中の少女』日本版予告編&新場面写真4点が一挙解禁

  • Fan's Voice Staff

イタリアの作家ドナート・カリシの同名ベストセラー小説をカリシ自身が映画化し、トニ・セルヴィッロとジャン・レノの初共演が実現したミステリー映画『霧の中の少女』の日本版予告編と新場面写真4点が一挙解禁されました。

「娘のアンナは身長160cm 赤毛の長い髪です」──クリスマス前夜の12月23日、妖しい霧が立ち込める田舎町の教会に向かった娘は、そのまま家には帰らず失踪しました。突然、娘の姿が消えてしまい、悲痛に訴える両親。都会からやってきたヴォーゲル警部(トニ・セルヴィッロ)が、この少女失踪事件の捜査の指揮を執ることに。

捜査線上に浮かび上がったのは、アンナが通う高校の教師マルティーニ(アレッシオ・ボーニ)。「悪こそ物語の原動力」と意味深な発言を繰り返すマルティーニに対して、アンナの同級生も疑いの目を向けます。

ヴォーゲルは巧妙にメディアを操って藪の中の犯罪者をあぶり出す型破りな捜査官。アンナの両親にテレビ向けの会見を行わせ、ヘリコプターや山岳救助隊を駆り出して大規模な捜索を開始。さらには顔なじみのニュース・レポーターを利用して、この事件がイタリア全土の注目を集めるよう仕向けていきます。

ところが今回の事件はヴォーゲルを嘲笑うかのように異様な展開を見せ、謎はどんどん深まっていきます。そこで、警察から捜査協力を要請された引退間近の精神科医フローレス(ジャン・レノ)は、ヴォーゲルに事件について助言しますが……。

閉塞感のある村人たちは、犯人はよそ者に違いないと思いながらも、心の底では、悪は近くに潜んでいると思っています。そしてヴォーゲルには、正体不明の連続誘拐魔“霧の男”に関する情報がもたらされ、彼の“完璧なる捜査”は根底から覆されていきます。

本作の最大の見どころは、イタリアのミステリー作家としてベストセラーを世に送り出しているドナート・カリシが創出したストーリーとキャラクターの妙。大学の卒業論文で連続殺人犯をテーマに選び、犯罪学と行動科学を研究したというカリシは、ミステリー作家として成功を収める前から、このジャンルのスペシャリストとしての知識を蓄えてきました。「数多くのどんでん返しと謎、独特の感情、サスペンス」こそがスリラーに必要不可欠な要素だと語るストーリーテラーが、この監督デビュー作で遺憾なく手腕を発揮。念入りな伏線を張り巡らせて観る者を翻弄しながら、ごく普通に社会に溶け込んで生活している人間の心の闇に切り込み、“平凡な悪”という主題を探求したドラマを見せてくれます。

==

『霧の中の少女』(原題:The Girl In The Fog)

監督・原作/ドナート・カリシ
出演/トニ・セルヴィッロ、アレッシオ・ボーニ、ジャン・レノ
2017年/イタリア/イタリア語/カラー/SCOPE/5.1ch/128分/原題:THE GIRL IN THE FOG/日本語字幕:岡本太郎

日本公開/2020年2月28日(金)kino cinéma横浜みなとみらい他全国順次公開
配給/キノフィルムズ・木下グループ
公式サイト