News

2019.12.26 8:00

『パラサイト 半地下の家族』ポン・ジュノ監督より日本の観客へ”ネタバレ厳禁”のメッセージ動画が到着

  • Fan's Voice Staff

第72回カンヌ国際映画祭最高賞パルムドールを受賞した『パラサイト 半地下の家族』の公開に先立ち、ポン・ジュノ監督より日本の観客へネタバレ厳禁のお願いメッセージ動画が到着しました。

誰もが驚く予測不能な展開で世界中を席巻中の本作がお披露目された今年5月のカンヌ国際映画祭では、公式上映前にマスコミにポン・ジュノ監督からのネタバレ厳禁を乞うメッセージ*が配布され、事前にネタバレ記事が出ないように徹底されました。その後、6月に公開が始まったフランスでは、「ネタバレしたら殺す」という穏やかではないコピーのポスターが話題を呼び、アジア諸国でもSNSを中心に観客自ら”ネタバレ禁止運動”が起きるほどの盛り上がりをみせています。

この度到着した動画メッセージで、ポン・ジュノ監督は「ネタバレしないでください」と日本語で語り、日本の観客へ訴えかけています。

カンヌ国際映画祭で配布されたポン・ジュノ監督からのお願い全文
楽しみにしている映画の上映を待っている時、観客は情報を過剰に得るのを控え、映画館のロビーではヘッドフォンの音量を上げ、感想を聞いてしまわないように耳を塞いでいます。

もちろん、『パラサイト半地下の家族』は、最後のどんでん返しだけが全ての映画ではありません。例えば、映画を観終えたばかりの観客が「ブルース・ウィリスは幽霊だ!」と叫んでしまい、これから映画を観ようとしている観客たちを、失望と怒りで逆上させてしまうようなハリウッド映画とは明らかに違います。

それでも私は、全ての映画監督が望むように、観客にはハラハラしながら物語の展開を体験してほしいのです。大小に関わらず、全ての瞬間において熱く興奮しながら、映画に驚き、映画に引き込まれてほしいのです。そこで、みなさんに心からのお願いです。

本作をご紹介頂く際、出来る限り兄妹が家庭教師として働き始めるところ以降の展開を語ることは、どうか控えてください。みなさんの思いやりのあるネタバレ回避は、これから本作を観る観客と、この映画を作ったチーム一同にとっての素晴らしい贈り物となります。頭を下げて、改めてもう一度みなさんに懇願をします。どうか、ネタバレをしないでください。みなさんのご協力に感謝します。

──ポン・ジュノ

『パラサイト半地下の家族』はいよいよ12月27日(金)よりTOHOシネマズ日比谷、TOHOシネマズ梅田の2館で先行公開、1月10日(金)に全国公開。

==

『パラサイト 半地下の家族』(英題:Parasite)

全員失業中で、その日暮らしの生活を送る貧しいキム一家。長男ギウは、ひょんなことからIT企業のCEOである超裕福なパク氏の家へ、家庭教師の面接を受けに行くことになる。そして、兄に続き、妹のギジョンも豪邸に足を踏み入れるが…この相反する2つの家族の出会いは、誰も観たことのない想像を超える悲喜劇へと猛烈に加速していく──。

出演/ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダム、イ・ジョンウン、チャン・ヘジン
監督・共同脚本/ポン・ジュノ
撮影/ホン・ギョンピョ
音楽/チョン・ジェイル 
2019年/韓国/132 分/2.35:1/原題:Gisaengchung/PG-12

日本公開/2020年1月10日(金)、TOHO シネマズ日比谷ほか全国ロードショー!
配給/ビターズ・エンド
© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED